蜜蜂と遠雷 | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

                     

2019・邦画     ★★★☆☆(3.8)

                

監督:石川慶

出演:松岡茉優  松坂桃李  森崎ウィン  鈴鹿央士  臼田あさ美  ブルゾンちえみ

                   

                     

直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の小説を実写映画化。

 

若手ピアニストの登竜門とされる国際ピアノコンクールを舞台に、4人のピアニスト達の

葛藤と成長を描く。

 

キャストには松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、オーディションで抜てきされた鈴鹿央士らが集結。

石川慶がメガホンを取った。 (シネマトゥデイより抜粋)

                    

                   

                    

ブタ

本作も見ねば見ねばと思いながらも…、な作品だった。 今日は気持ち的に余裕があったので

本作をチョイス。  Amazonプライム。

                       

                         

3年に一度開催され、若手ピアニストの登竜門として世界から注目を集める

芳ヶ江国際ピアノコンクール。

                         

母親の死をきっかけに表舞台から消えていた嘗ての天才少女・栄伝亜夜。

復活を期してコンクールに挑もうとしていた…。

                          

                     

そんな彼女の前に立ちはだかるのは、楽器店勤めで年齢制限ギリギリの

サラリーマン奏者・高島明石。

                              

                          

亜夜の幼なじみで、名門ジュリアード音楽院に在籍する優勝候補最右翼の

マサル・カルロス・レヴィ・アナトール。

                          

                      

そして今は亡き「ピアノの神様」ホフマンに見出され、コンクールに波乱を巻き起こす

謎に包まれた無名の少年・風間塵。

                               

バックボーンもピアノとの向き合い方も、三者三様のコンテスタント達。

                       

                  

そんなライバルたちとコンクールを通して刺激しあい、悩みながらももう一度

自分の音を取り戻そうともがく亜夜だったのだが…。

 

                             

天才ピアニストを描く映画作品も結構ある気がするが…。←私の思い込みか?

                

当然、俳優達は「天才ピアニスト」ではない。 始めてピアノを触るお方も…。

けれども、天才ピアニストの役を演じる…。 役者ってマヂで大変だなって言うのが今日の本音。

                          

                

芳ヶ江国際ピアノコンクールに、再起をかける者、あるいはラストチャンスに縋る者。

腕試しをする新参者、そして当然だが「優勝」を狙う者…。

                  

そんな彼らをコンクールを通して、私達にその過酷さと、ハタマタ楽しさを教えてくれたりする。

                    

                  

審査員も、嘗ての自分を投影するお方や、愛弟子の出来具合に一喜一憂する人等…。

                        

そんな中でも、7年振りにコンクールに挑戦する、嘗て天才少女と呼ばれた、栄伝亜夜を

メインに4人のピアニスト達の挑戦を描く本作。

                    

何故、ピアノ関連の作品を見るのを躊躇するかと言えば、「ピアノの練習が大嫌い」だった為。

楽しいと思った事が無いし、早く辞めたいとそればかり思っていた私。

                 

「今なら…」なんて思ったりもするけれど、こういう怠惰な人間は「毎日」と言うのが本当に無理。

                 

なので、「そうなのだろう」とは思うのだが、ピアノを弾く事が「最大の歓び」という事自体が

どこか「嘘臭く」思ってしまう…、こんな私が本作を見た感想。

(絶対に最大の歓びであり、試練でもある筈だと思うのだが…。楽しいだけが前に出るのは…)

                              

                        

皆様こぞって褒めてらっしゃる、風間少年と亜夜の「月」がタイトル曲の連弾シーン。

                        

この2人は、ピアノを楽しむ部分が似ているみたい。 とは言え、風間少年はどういう風に

ホフマンに見出されたのかな?  彼に関しては、漫画チックな人物設定だな。

                  

母親の分身の様にピアノを楽しんで弾いていた亜夜は、母親が亡くなりピアノが弾けなくなった。

そんな情緒不安定な部分を今尚持つ亜夜を、松岡嬢は繊細さとピュアな感じまでも

醸し出し、美しく演じていた。

                   

そんな2人が、本当に楽し気に弾く連弾シーンは、「良く知っている楽曲」が続き、実は

見ている私達も「ホッ」とする場面になっている。

それにしても流石天才、クラシックだけでなくポピュラーソングまで弾きこなせるんだね。

                               

                   

主要メンバーの4人以外の脇役の方達が、抜群に良い。

まぁ、圧巻なのは「一癖も二癖もある」指揮者の小野寺役の鹿賀丈史氏。

                 

予告にもある、「失礼、ピアノの音が出なくなったかと思ったので」と辛辣な言葉を浴びせかける。

             

短い時間の出演だけれど、メッサ印象に残るよね。 (私は2人連弾よりも好きだな)

                        

                 

始めて彼女の演技を見て驚いたのは、コンクールのドキュメンタリーの撮影で

明石の担当の仁科役の「ブルゾンちえみ」氏。 (役者で充分やって行けるのでは?)

                          

                        

本コンクールは、3次予選まであり、そして本選に出場して、優勝者が決まる。

               

他のコンクール物に比べて、ピアノの演奏をかなり魅せてくれる部分が本作の特徴でもある。

他の作品なら「もっと演奏部分を聞きたかった」等と書いてしまうが、本作は其れは言わない。

                      

これを言うと元も子もないだろうけれど、演奏を真似る(エアピアノ)役者達にも違和感がなく

演奏の迫力も充分感じた。

                   

             

タダ、やっぱり表舞台から姿を消して、再起を図ろうと決心したエピソードは絶対に欲しいと

思ったのだが…。  亜夜は7年間、全くピアノを触れなくなったのか?

           

どうやって立ち直ったのか?  1人で?  その辺の事は知りたい部分。

                      

             

それと、見終わって「風間少年」は又しても、音の出るピアノを買って貰えなかったのねと…。

苦笑してしまった。

                      

            

ホンのちょっとだけれど、原作を読んでみたいなとも、思ったのは嘘じゃない。

クラシック好きなお方なら、きっと楽しい作品だったのでは?

                  

大変だろうけれど、ドラマで見るのも面白い作品なのかもとか…、「酷ですか?」

                 

                  

                

                    

                 

                    

 

 

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