ビール・ストリートの恋人たち | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。

                  

2018・米     ★★★☆☆(3.7)

              

監督:バリー・ジェンキンズ

出演:キキ・レイン  ステファン・ジェームズ  コールマン・ドミンゴ  テヨナ・パリス

                     

                  

第89回アカデミー賞作品賞受賞作「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督が、

ジェイムズ・ボールドウィンの小説を映画化。

                               

「ムーンライト」でも組んだブラッド・ピットが製作総指揮に名を連ね、1970年代ニューヨークの

ハーレムで生活しているカップルの物語が描かれる。

                       

オーディションで選ばれたキキ・レインとステファン・ジェームズがカップルを演じる。

(シネマトゥデイより抜粋)

                       

                         

                             

ブタ

昨日見た、もう1本の方。  今日は雨だったし、家に居た。  明日は新作2本の予定。

早いね、2月ももう終わり。  明日から、3月だよ。 何だか焦る…。

                  

                      

1970年代のニューヨーク。

                              

19歳の黒人女性ティッシュは幼なじみのファニーと恋人同士。

ファニーは家具作りをしていたが、彫刻を造る事に目覚め、其れで生活しようと考える。

                         

                             

ティッシュはデパートの香水売り場の売り子として働く。

                      

                     

2人で住む場所を探していたが、黒人カップルに家を貸してくれる人はほとんどいない。

                       

ところがある日、白人警官の怒りを買ってしまったファニーは、レイプの罪をでっち上げられ

留置所送りとなってしまう…。

                                

                        

その直後、ファニーの子をお腹に授かったことが判明したティッシュ。

                              

留置所のファニーに妊娠の事実を伝えるとともに、子どもが生まれてくるまでに自由の身に

してあげると誓う。

                               

そして母のシャロンをはじめ家族や周囲の人たちの協力を得ながら、無実の証明に

奔走していくティッシュだったが…。

                               

                      

始まって、なんて甘い恋愛作品なんだろうか?って思った。  幼馴染の2人は、小さい頃からの

気持ち通りに恋人として付き合い、やがて結婚する為の家を探し出す。

                  

だが、黒人にはまだまだ辛い時代であった。 ティッシュは、可憐な感じの女性。

黒人だけではなく、白人以外の人種差別もあからさま。

                      

                          

ティッシュを守る為に、いざこざを起こしてしまったファニー。 警官に睨まれ、連行されようとなったが

常連客で良く知っている人達だとかばって貰い、なんとかその場は収まったが、収まらなかったのは

警官の腹の虫…。

                              

全く関係のない事件の犯人にでっち上げられ逮捕となる。

                            

                           

アリバイもあるのに、一緒にいた友人さえも逮捕されてしまい、裁判も起こせない。

                       

                    

そんな時に、ティッシュは彼の子供を身ごもった事に気付く。

何が何でも、子供が生まれるまでに彼を出して、新しい生活を始めたいティッシュ。

                              

                  

ティッシュの家族も大喜びだったのだが…。  若い弁護士を頼りなく思う黒人家族達。

確かに、弁護士も経験も少なく、手も足も出ない状態。

                             

                    

産まれてくる孫の為に、大きな決心をしてプエルトリコに飛ぶ、ティッシュの母親だったが…。

                            

                     

ティッシュの母親役の「レジーナ・キング」氏。  映画祭の助演女優賞を本作で総なめにした。

勿論、初ノミネートでオスカーも手にした。  それは、納得の演技だったな。

                          

                                                    

このスウィートな恋愛作品を普段見る様な作品の何倍ものゆったりな感じで進めてゆく。

オープニングから、何故だか「度肝を抜かれた」。

         

何も無さ過ぎて、驚いた。  それでいて、退屈ではない。 なんなんだ…。←ポスターしか見てないし。

帰宅してから、調べて「ムーンライト」の監督だったと言う事に気付いて、大納得。

                   

ラストまで、その調子を変えずに突き進む。 感動って言うのとは、又違う。 

でも、最後まで絶対に見届けたい。 そんな感じ。

                             

ティッシュの家族は、娘が妹が子供を産むと言う事で、何とか幸せにしてやりたいと躍起になる。

勿論、母親も捨て身で、乗り込んだりする。

          

父親は悪い事だが、親友のファニーの父親と一緒に「金」を造る。

何をするにも「金」が要るのだ。

                           

<左からファニーの妹、母親、ティッシュの母親>

              

物凄く残念なのは、ファニーの父親以外の家族。 特に母親は「神」の言葉しか受け付けない。

母親の言いなりの妹2人。 何気にティッシュの家族の事を上から目線で馬鹿にする。

                 

そして、ファニーを助ける為に、神に祈るだけ…。 いや、それは無理やん。

そこがなぁ~、大事な息子の為ならって、思わないのかな?

                      

                

↑ティッシュの妊娠が分かり、両家でお祝いをしようと集まった時。

此処で、ティッシュのかぁちゃん、素敵でしたわ。

                              

               

後はね、オキニが色々出てました。 一番嬉しかったのは、「ディエゴ・ルナ」氏。

ファニーの親友で、レストランで働いている役。

「お金が無いんだ」と言っても、暖かく迎えてやる。

                    

大好きなフランコ氏の実弟のデイヴ氏も、家が借りられない2人に家を貸してやるユダヤ人。

ティッシュが悩んでいるとファニーと一緒に、ジェスチャーで冷蔵庫とかを運んでくれる。

                       

                          

そういう、他国の人々の優しさに触れている2人。

なのに自国の人間は、冷たく厳しい。

                          

                          

見た目はスウィートな恋愛作品だが、ところがどっこい、耐える毎日を過ごすティッシュ。

完全なる免罪なのに、逃れる事の出来ないファニー。

                   

希望なんてないやんって、思うでしょ。  でも、ちゃんとあるのよ。

                   

                     

オーディションで、本作デヴューのティッシュ役の「キキ・レイン」氏が、本当にキュートで可憐。                  

そして、監督特有の色使い。

                     

こんなにゆったりな作品なのに、何故か私眠りません。  やっぱ、好きなんかな?

最後まで、2人のゆるぎない「愛」を見せ続けた本作に「あっぱれ」を…。

                          

                           

                            

                       

 

 

 

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