2018・邦画 ★★★☆☆(3.7)
監督:鶴橋康夫
出演:阿部寛 豊川悦司 寺島しのぶ 斎藤工 風間杜夫 大竹しのぶ 前田敦子
作家・小松重男の時代小説「蚤とり侍」を鶴橋康夫監督が映画化した時代劇。
裏稼業である「のみとり」を命じられた武士が、人々に助けられながら奮闘するさまを描く。
エリート藩士から「のみとり」になってしまう主人公に阿部寛がふんするほか、寺島しのぶ、
豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、落語家の桂文枝らが出演。
(シネマトゥデイより抜粋)
今日はフリーパスの最終日だったけれど、土日にフリーパス使うのは本当に疲れるので、
もう行かなかった。 という事で、今回のフリーパスは18本で終了。 こんなもんかな。
<田沼 … 桂文枝>
十代将軍・徳川家治の治世。
老中・田沼意次の規制緩和によって賄賂も横行する一方、景気は上向き、人々は太平を謳歌していた。
そんな中、長岡藩の真面目すぎるエリート藩士・小林寛之進は、ふとしたことから藩主の怒りを買い、
江戸の貧乏長屋に左遷され、“蚤とり”というよく分からない商売をすることに。
しかし猫の蚤とりは表向きで、実態は女性に愛を届ける“添寝業”だった。
そんな寛之進の前に初めての客として現われた女・おみねは、なんと亡き妻・千鶴に瓜二つ。
胸が高鳴る寛之進だったが、おみねからは“下手くそ!”と身もふたもない罵声を浴びてしまう。
失意の寛之進は恐妻家の伊達男・清兵衛に教えを乞うのだったが…。
ごめんなさい。 実は、阿部ちゃんも苦手な俳優さんなんすよ。 そんな私でも楽しめた。
「え?最近、いやに得点ゆる無いか?」って思うでしょうが、面白かったよ。
そう、何処となく朴訥とした、阿部ちゃんだから面白かったんだと思います。
藩主が知っとるのに、家臣が知らんって! まぁ、生真面目な寛之進だからなのか
「猫の蚤とりとは、何ら~~~?」って…。
本当に「猫の蚤も取るらしい」 寛之進が肩に下げているバッグの中には毛皮が入っている。
これは「蚤とり」用のグッズ。 つまり、商売道具。
で、「猫の蚤とり~」と言いながら、路地を歩くと声がかかるって、言う寸法。初めて知ったわ。
寛之進と清兵衛が、対照的な男で、とある事で清兵衛を助けた事から、反対に「女の喜ばせ方」を
伝授してもらう事に。
って、何故なら、藩主の怒りを買い「明日から、猫の蚤とりになって無様に暮らせ」と仰せつかった為。
それを真面目に「蚤とり」になった寛之進だが、初めての客に「下手くそだ」と言われてしまった…。
「下手くそ」と言われ、相当なショックを受けた寛之進、世の中ではこんな事をしておるのかと…。
目からうろこの寛之進。
清兵衛の年の離れた恐妻役の前田敦子氏は、本当に上手いと思う。
因みに、清兵衛は婿養子で、嫁には頭が上がらない。
その婿養子が、清兵衛。 このトヨエツは、久々綺麗で、コレマタピッタリな役処。
長屋の住人とのエピソードも、何気に胸を打つのだが、全体的に浅くコミカルに、時代劇とは
思えない程軽く仕上がっている。
私的には、チョコッとしか登場しないのだが、関西の芸人さん達がワンサカ出ていたのも嬉しかったし
ジミーちゃんの商人姿が意外に似合っているのに驚いた。
桂文枝氏は、低めの抑えた話し方で、今にも吹き出しそうになるん違うかな?ってドキドキしたけど。
なかなか良い役やん。 ご自分とリアルに重なる部分もあって、よう引き受けたな。
それでも、本作を引き締めるのは、蚤とり屋の主の風間様。 上手いわぁ~~。
「猫ののみ~~、取りまっしょい」と言う掛け声を寛之進に教えるんですが、ホンマにやってたんと
違う?って感じるほど。 風間様、時代劇の方が若く見えるよね。
藩主の松重氏も、UPになったら、なんか笑えて来る。
渋い役もやるけど、こういうのも良いよねぇ~。
ストーリー的には、何処か「落語」のネタみたいな感じで、面白いんだけれど、其処はやっぱ
「女性に愛をお届けする」お仕事なので、ホドホドにエロいよ。
意外に阿部ちゃんも頑張っちゃってます。 こういうシーンって、私は始めて見たけど。
濡れ場シーンなんか、今まであったのかな?
江戸時代の「娼年」で御座いますが、山村紅葉氏抜群に良かったっす。
(紅葉さん部分だけは、もう1回見たい位)
「娼年」よりも、本作の方が色々な女性がいると言う、見せ方は良かったのではッて思うなぁ~。
(勿論、話の重さとかが全く違うんだけどね)
本物の渋い時代劇も良いけれど、この軽さが堪らんね。
さぁ、皆様ご一緒に! 「猫の蚤~~、取りまっしょい!」
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