2016・スイス・スペイン ★★★☆☆(3.3)
監督:アランチャ・アギーレ
出演:モーリス・ベジャール・バレエ団 東京バレエ団 マリア・ロマン ジル・ロマン
天才振付家のモーリス・ベジャールが手掛けた「第九交響曲」の舞台裏を捉えたドキュメンタリー。
ベジャールの後を継いだジル・ロマンのもと、舞台に挑むダンサーたちの悲喜こもごもを映し出す。
監督は『ベジャール、そしてバレエはつづく』のアランチャ・アギーレ。
那須野圭右、大貫真幹ら日本人ダンサーをはじめ、およそ350人もの人々が参加した舞台に注目。
(シネマトゥデイより抜粋)
もう1本違うミニシアターで上映の作品と、どっちをチョイスするか迷った挙句、やっぱ年末は
「第九」でしょうと、本作にした。
天才振付家モーリス・ベジャールの代表作の一つであり、そのスケールの大きさから
ベジャール亡き後は再演不可能とされてきたベートーヴェン『第九交響曲』の舞台。
しかし最後の公演から15年後の2014年、東京バレエ団創立50周年記念シリーズ第7弾として、
東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団の共同制作によりついに伝説的舞台の再演が
実現した。
本作はアランチャ・アギーレ監督が、その一大プロジェクトに完全密着し、奇跡のステージが
作り上げられていくまでのバックステージの一部始終を記録したドキュメンタリー。
この作品の振り付け及び、舞台公演はかなり前からあったもの。
でも、それ程知ってはいないが、ベジャール氏のドキュメンタリーとかも結構見ていたのだが
本作品は初めて知った。
その練習シーンから、本番の公演までを密着したドキュメンタリー。
ベジャール氏亡き後、「モーリス・ベジャール・バレエ団」の後任の芸術監督であるジル・ロマン氏の
娘のマリア・ロマン氏が、インタヴュアーとして話を進めていく。
<彼女は踊りの世界には進まず、現在は女優として活躍している>
↑この方ジュリアン氏。 モーリス・ベジャール・バレエ団のソリスト。
ちょっと画像が無くて凄く残念だったが、彼とペアで踊る、同ソリストのエリザベット・ロス氏の
踊りが本当に素晴らしくて魅入られてしまった。
同じ踊りを東京バレエ団のプリンシバルの方が踊っていたのだが、同じ振り付けとは思えない程。
本当に、素人目にも一つ一つの動きの全てに神経が行き届いていて、可憐でいて優雅。
モーリス・ベジャール・バレエ団のソリストであり、現在の同バレエ団のプリンシバルでもある
カテリーナ氏は、公演前に妊娠が発覚して、本公演には参加できない。
自宅で1人出産の準備の為に居るのだが、何とも言えない気持ちだろうな。
インタビューでも答えていたけれど。 踊れる時間も決まっているけれど、子供を産む時間も
制限がある。
インタヴュアーのマリア氏は、まさにこのベイビーと同じ状況で産まれた。
マリア氏の母親にも話を聞いているが、全く後悔もしていないし、反対にチャンスだったと。
ベイビーのパパさんは、オレンジのタイツのオスカー氏。彼も同バレエ団のソリストであり
カトリーナのパートナー。
男性の彼は、公演後に帰宅したら「パパさん」だねと笑っていたけれど。
東京バレエ団は、殆どが日本人だが、モーリス・ベジャール・バレエ団にも日本人ソリストがいる。
本作品では、2名の日本人がピックアップされていた。
あの第九を独特な力強い振り付けで踊っていく。
踊りと言うよりかは、第九の音楽を身体で表現していると言う感じ。
握りこぶしを作ったり、波打つように揺れたりするのはベジャール氏らしい振り付けの一つ。
↑めっさ飛んでいるのが日本人ソリスト、大貫氏。
ベジャール氏自身も日本贔屓であった為か、日本人もベジャール氏の振り付けは好きな様。
そう言う事もあって、日本だけではないのだが、色々な国の人間が手を繋ぎ、一つ輪になる本舞台
この思いを、後にも伝えていきたいそう。
「パリ、オペラ座」も見たかったけれど、どうも無理っぽいなぁ~。 来年時間が合えば、だな。
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