２０１５・豪・米 ★★★★☆（4.1）
監督：ジェームズ・ヴァンダービルト
出演：ケイト・ブランシェット ロバート・レッドフォード トファー・グレイス エリザベス・モス
2004年にアメリカを騒然とさせたスクープ報道が巻き起こした波紋の一部始終に迫る
実録ドラマ。
CBSの看板番組のプロデューサー、メアリー・メイプスの自伝を基に、ジョージ・W・ブッシュ
大統領の軍歴詐称を報道するも後に証拠文書が偽造ではないかと指摘され、
名司会者ダン・ラザーらが批判にさらされる姿を描く。
メガホンを取るのは、『ゾディアック』などの脚本家ジェームズ・ヴァンダービルト。
メアリーはケイト・ブランシェット、ダンを名優ロバート・レッドフォードが演じる。
（シネマトゥデイより抜粋）
本作も上映初日に見たのだが、他に書きたい作品があって、今頃UPすることに。
ジョージ・Ｗ・ブッシュ大統領が再戦を目指していた2004年。
ブッシュ大統領の軍歴を巡る疑惑を追及していたＣＢＳニュースのベテラン・プロデューサー、
メアリー・メイプスは、その決定的な証拠を入手、ついに伝説的ジャーナリスト、ダン・ラザーが
アンカーマンを務める番組でそのスクープを放送する。
番組は大反響を呼ぶが、その直後、保守派ブロガーによるひとつの指摘をきっかけに、
“新証拠”に対する疑惑で蜂の巣をつついたような大混乱となり、一転してダンとメアリーは
釈明に追われることに。
もはや軍歴そのものの疑惑は議論の外に置かれてしまい、“新証拠”の真偽のみを巡って
集中砲火を浴び続けるメアリーだったが…。
放送時間直前まで、時間がなかったために編集をするメアリーだったが、その反響の大きさに
自信を見せ、満足感に浸っていたのだが…。
最初は、報告書の文字がタイプではなくワープロの文字であるとのネット記事が上がる。
タイプでは打てない文字が、打たれていると…。 つまりは、偽造であると。
発端はそういう疑惑だったのだが…。
最初は出来うる限りの正当性を挙げて、釈明していたのだが…。
そういえば、そういうニュースがあった気もするなぁ～と言うぐらいの記憶しかないが。
電話では証言していた人も、再度尋ねると答えを覆す。
最終的には、メアリーが嘘つき女呼ばわりされる。
ロバート・レッドフォードの御大も、この手の役どころがピッタリなケイト様も本当に
素晴らしい演技で圧倒される。
特にニュースのアンカーで、TVの表に立つダンの謝罪会見にはウルウル来てしまう。
そしてメアリーに「君のせいじゃないからね」と…。
何とカッチョヨイ、潔さ。 質問をして、前にススメと教えられてきたメアリー。
ただ、再選を果たしたブッシュ氏。 大統領の仮面を剥ぐには非力過ぎたのかも。
真っ黒に近いグレー。 しかし、全てが無かったことになってしまう世界。
ホラーでもないのに、怖い世界を見せられた。
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