2011・韓国 ★★★☆☆(3.9)
監督:チョン・ジェホン
出演:ユン・ゲサン キム・ギュリ キム・ジョンス
韓国の鬼才キム・ギドクが脚本と製作総指揮を担当し、同監督の『ブレス』などで助監督を務めた
チョン・ジェホンがメガホンを取った衝撃作。
正体不明の主人公が、自分が脱北させた女性と心を通わせたことから始まる人生の無情を映し出す。
ユン・ゲサンがまったくセリフのない難役に挑戦し、キム・ギュリが心の美しいヒロインを熱演する。
さまざまな人の思惑が入り乱れ、錯綜するストーリーから目が離せない。(シネマトゥデイより抜粋)
早く見たいと思いながら、上映最終週の最終日に本当に滑り込みで見て来た。
38度線を飛び越えてピョンヤンとソウルを行き来する「プンサンケ」と呼ばれる謎の運び屋。
離散家族のビデオメッセージや遺品など、どんな荷物でも3時間以内に運んでしまう。
ある日、韓国に亡命した北朝鮮の元高官が北に残してきた愛人イノクをソウルに連れてくるという
依頼が舞い込む。
いくつもの危険をかいくぐり、無事イノクを引き渡したプンサンケだったが…。
ギドク監督作品らしく、主人公の「プンサンケ」と呼ばれる彼の事は最後まで全く何一つ分からない。
それどころか、声が出るのか?どうなのかも定かでない。(台詞が全く無い)
何故彼を「プンサンケ」と呼ぶかと言うと、↑この煙草を吸っている為。
豊山犬(プンサンケ)=希少保護動物に指定される北朝鮮原産の狩猟用犬種
プンサンケがパッケージデザインになっている煙草(北朝鮮で実際にある煙草だそう)
願いを頼む人も、韓国警察も北朝鮮の人民軍も皆が彼に問う事はただ一つ。
「お前は、どっちの人間なのだ?」と。
まぁ、勿論彼は答えないのですが。
色々と見ているモノに想像させるという志向なんでしょうか?
その寡黙な部分がより一層、「プンサンケ」がカッチョ良く思える。
「ボンド」や「ボーン」達とも対等に渡り合えそうな位、強く、且つ冷静。
身体能力も抜群。
身を危険に晒して、2国の家族達の願いを叶える為に多額な金を要求はするのだが、けれども
プンサンケの心の中は、「金」ではないのでは?と思えるのだが。
謎にされると、益々彼の事を知りたいと思ってしまう…。
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