かぞくのくに | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。


伝説のhiropoo映画日記
                                             

2011・邦画     ★★★☆☆(3.7)

                         

監督:ヤン・ヨンヒ

出演:井浦新  安藤サクラ  ヤン・イクチュン  宮崎美子  京野ことみ  村上淳  省吾

                                 

                                   

『Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』のヤン・ヨンヒ監督が北朝鮮と日本に暮らす

自身の家族の境遇を三たび題材に掲げ、初のフィクション映画として作り上げた家族ドラマ。

北朝鮮に住む兄が病の治療のために25年ぶりに帰国し、思想や価値観の違いに戸惑い、

理不尽な政治情勢に振り回される家族の様子を描いていく。

                                    

日本に住む妹に安藤サクラ、北朝鮮から一時帰国する兄に井浦新がふんするほか、

『息もできない』のヤン・イクチュン、京野ことみなど実力あるキャストが顔をそろえる。

                                         

擦れ違いながらも愛情にあふれる家族の姿が胸を打つ。

                                

                                         

                                                   

ブタ  まぁ、色々な意見は有ると思うけれども、日本と北朝鮮は言ってもそれなりの距離がある。

     北朝鮮と韓国の家族だと、線一本の事で土地は繋がっているのに、家族はバラバラ。

                              

     その方が、やっぱり…、等と思ってしまうが。

                                     

     多分「GO」でもその事が描かれていたと思うのだが、1959年から20数年間にわたって、

     在日朝鮮人とその家族が日本から北朝鮮へ集団で移住する“帰国事業”が行われていた。

                                          

     「GO」を見て私は初めて、そういう事が有ったという事を知ったのだが。

     その時のうたい文句は「楽園に」とか言われたらしい。

                                       

     

     1970年代に16歳でこの帰国事業に参加して北朝鮮に移住したソンホ(井浦)が、

     1997年、脳腫瘍の治療のために25年ぶりに日本に再入国を果たす。

                                    

     だが、期間は3ヶ月でソンホには、監視役の男が常に同行している。

     検査の結果、3ヶ月では治療出来かねると医師に宣告されるのだが…。

                                    

                                    

     詳しい事は描かれてはいないのだが、ソンホの父親は「同胞協会副委員長」の為に、イザ単身で

     移住するのが怖くなったソンホは、「行かねば父親に迷惑がかかる」事を胸に秘めて渡ったらしい。

                                               

     そんな事は何も言わない、言えないソンホだが相当に辛い生活なのだろう。

     なんでもある、何でも自由に手に入る日本から若干16歳で行ったソンホの生活とはどういう

     ものであったのか?

                                

     その土地で生まれ其処から出ずに、育ってきた人間ではない。

     しかも16歳という多感な年頃。

                                          

     それは、治療の為に帰国した後でも続くのだ。

     母親が、ソンホや孫の為に貯めている豚の貯金箱から取り出した金で買ったモノを見て、泣けた。

                                       

     もし私がソンホの母親だったら、ずっと泣き通しだろうと思う。

     泣いたってどうなるものでもないのだけれど。


                       

                          

                               



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