2009・邦画 ★★★☆☆(3.2)
監督:森岡利行
出演:深津絵里 大後寿々花 福士誠治 風吹ジュン 波瑠 高山侑子 森迫永依 大東俊介
高原菜都美(深津)、36才。
昼間からビール、たらいで水浴、ソファで昼寝…、スランプから抜け出す兆しが全くないダメ漫画家。
新米編集者、財前(福士)も呆れ果て、遂にキツイ一言を投げかけてしまう…。
「先生、ともだちいないでしょう?」
それがきっかけで、菜都美は嘗て「女の子」だった頃の2人の友達との、かけがえのない日々を思い出す。
海と山の見える小さな町に引っ越してきた小学生のなつみ(森迫)。
引っ越してスグに、同い年の女の子きいちゃんとみさちゃんに出会う。
友達になった3人は、以来どこへ行くにも何時も一緒。
家が貧乏故に、それぞれに大きな問題を抱えていた3人だったが…。
その絆は高校生になっても変わる事はなかった。
少女から大人に成長して行く、未完成でいとおしいあの頃。
情けない事も楽しくて輝いていた事も、自分の全てを受け入れてくれた大切な友達。
今はもう会えないとしても、あのともだちと過ごした日々が、今も自分を励ましてくれている事に菜都美は
気づいていくのだった…。
あの頃から今に繋がっている1本の道を1人っきりで歩いて来たんじゃない事を思いだした時…。
《***》
『ぼくんち』『毎日かあさん』の人気漫画家・西原理恵子の自伝的漫画を深津絵里主演で実写映画化した作品。
小学生時代 … 菜都美(森迫永依) きみこ(三吉彩花) みさ(佐藤初)
高校生時代 … 菜都美(大後寿々花) きみこ(波瑠) みさ(高山侑子)
36歳の現在 … 菜都美(深津絵里)
と、言う具合に成長と共に役者がチェンジして行く、豪華さ。
森迫ちゃんは、大きくなったねと思ったなぁ~。(まるちゃんは違うけど、2度目のお父さんを持つ役が多いね)
小学校時代のきみこ役の三吉彩花が、何とべっぴんさんか。(将来楽しみやね!)
顔は凄く綺麗なのに、きみこは月に3度程しか風呂に入らず、自宅もゴミだらけ。
みさが、靴を脱がずにきみこの家に上がるが、「靴脱いだら、靴下が汚れて叱られるもん」と言う位。
父親はいない、母親(風吹)と2人暮らしなのに、「えぇ~~?」と思いましたが。(そう言う人も、いるやもね)
- 女の子ものがたり 映画ノベライズ版/丹沢 まなぶ
女の子ものがたり/西原 理恵子
- 小学生の菜都美の為に、母は再婚して、この海と山の見える土地に引っ越してくる。
- どうやら、言葉のイントネーションやナンバープレートから「愛媛」らしいのだが。
- 元々菜都美は何処から引っ越し来たのかは、分からないのだが、どうもイントネーションが引っかかるシーンが
- 幾つもあって…。
- それと、台詞も何となく不自然なモノが多い気がしたのだが…。
- 監督が脚本も書いているのだが、その辺がちょっと気になったなぁ~。
- 菜都美が困った事が起きると「呪文を唱える」のだが、「私は幸せ、私は幸せ…」とか
- 「きみちゃんもみさちゃんも幸せ…」とかを延々繰り返す。
- 呪文を唱えると、そうなると言うのだが、特に両親が喧嘩をする傍で寝ている振りをしながら、「呪文」を唱える
- 菜都美は、いじらしかった。
- 思わず笑ってしまうエピソードも有るし、ちょっと心がチクッと痛くなる部分もあるのだけれど、もう一つ
- 私は作品の中の彼女達と一緒にはなれなかった…。
- 月に3回しか風呂に入らないと言う、きみちゃんも決して汚い風には見えなかったし。
- 何となく彼女達の不幸も、描き切れていなかったのでは?
- 菜都美が、あの小屋の壁に絵を描く様になったいきさつも、全然分からないし。
- 20年近く経っても、菜都美の絵は全く変化が無かったし。
- 全体的に、漫画チックな作品でしかなかったかな。
- 誰ですか?私には「女の子」の気持なんか分からないんじゃ?って言うのは。 まだまだ乙女な25歳だし
- 貴方にとって、「幸せって」何ですか?
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