ジャージの二人  この2人の曲者具合が、大好きだ! 不評だけど…。 | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。


                     

2008・邦画     ★★★☆☆(3.4)

                    

監督:中村義洋

出演:堺雅人  鮎川誠  水野美紀  田中あさみ  ダンカン  大楠道代

                        

32歳無職の息子(堺)と54歳グラビアカメラマンの父親(鮎川)。

コンビニで待ち合わせた2人は、北軽井沢にある古ぼけた別荘に、避暑のため訪れる。



30度を超す猛暑の都会をTVで眺めながら、それよりも10度も低い過ごしやすい生活。

まさにパラダイス!とは…、流石に避暑地は、何気に肌寒くて…、ブルッ!。

                                     

二人は祖母の残した小学校のジャージを来て過ごすことにする。

翌日には元気な隣家の遠山さん(大楠)も現れ、2人と挨拶を交わす。

彼女は、歩くのが物凄く早くて、何度誘っても家には入ってくれない…。 何故なんだろうか?


                

ジャージの2人の生活が始まった。  

遠山さんも言う様に「貴方達、親子じゃないみたいね」まさしく、そんな感じ。

でも、口癖や好みや何やかや、ヤケに似ている2人でもあった。
            

                    

息子は妻(水野)とうまくいっていないらしい。

一方、父親も離婚にはならないまでも妻との関係は今ひとつの様だ。  何せ、もう3度目結婚だし!


息子は仕事辞めて、小説を書こうと意気込むものの、妻への複雑な想いが鬱積して筆は遅々として進まない。

やがて夏休みが終わるように二人はまた山を下りる。


                                    

その一年後、同じコンビニで待ち合わせをする息子と父親。

今年も別荘を訪れるつもりであったのだが…。


今年は、どうやらジャージの3人になるらしい…。

彼らの悩みの種は、上手く解消したのだろうか?





《***》

本当にいい年の大人が、何にもしないダラダラの夏休みを過ごす。

しかし、幾ら身体はダラダラに過ごそうとも、結構精神的にはキツイ事をそれぞれ抱えている、似た者と

言うより、そっくり親子。

                     

ユルユルな、スローライフを過ごすストーリーの「めがね」は、とってもヒットした作品だったが

何処と無く押し付けがましさのある、あの民宿が好きでなく、私の中では「もう一つ」な作品であった。

小林聡美/めがね/VPBT-12899
                     
そんな「めがね」が表作品だとすると、少々ストーリーに違いはあるが(当然ですがね)この作品は、裏作品と
でも、言ってもいいのか?
              
別に、何ら美味そうな食い物も出てこない。  
将来に明るい物が射す感じも無ければ、息子の気持ちが前向きになる訳でもない。
                         
その上、きっと良いだろうと覗いたレヴューは、かなりケチョンケチョン状態!叫び
けれど、私がどちらの休暇を選ぶか?と言われると、絶対に「ジャージの二人」の方なんだわ。
時間も、○○しなければ!等と言う生活からも、完全に解放されるこのダラダラ、ダレダレな生活には憧れる。
間違っても、目覚めた時に枕元に、奇妙なおばさんが座って朝のご挨拶なんか絶対にされたくない!

                  
この2人は、特に息子は妻との問題から、逃避しているんだと思うけれど、何だか彼を見ていると
遂、「まぁ、それもイイジャンか!」等と言ってしまいそうになる。
                     
こんなに、ユルユル親子なのに「こう…、何ていうのか…」と言うのが口癖で、その後にハッキリした物が
欲しいと言う。
「こう…、何ていうのか…、甘いもん系が欲しい」と、いう風に…。
すると、息子はもっとリアルに商品名をドンドン挙げていく。←此処のシーンが、ヤケにツボってしまった!(爆)


父親は54歳だから、お菓子の商品名なんかは全然分からない所が又、面白い。



それにしても、鮎川氏の実年齢は60歳って! いやぁ~、若く見えるよね。
何気にカッチョヨスなのに、ちっともスカシていないところが大好きだ!


                     
携帯は圏外だけれども…。 貴方も、スローライフしてみませんか?
ジャージは、借り放題だよ!叫び
                 
                   
                       
《+++》
どうしても見たい作品が、高槻でレイトショーだった為に、京都の劇場で夕方この作品を見て、時間があったので
「めえめえさん」が記事にしていたhttp://ameblo.jp/8meegimee/page-2.html  「少女マンガパワー」を
覗いて来た。


                       
あれだけ、京都の映画館に行っているわりには、電車に乗って映画館に行っては帰るだけと言う状態で
地下から劇場にそのまま行けるので、上に出た事も無かったと言う…。
                 
なので、周りにどんな物があるか?何て事も全然知らずに、ファッションビルも一見レトロ風な作りにビルに
収まっていたりと、改めてチョコット歩いただけだが「京都って、なんてオサレな街並みなんだ!」とチト感激した。

感激と言えば、この催しものが開催されている「京都国際マンガミュージアム」は、廃校になった小学校が

リフォームされて、再活用されている。

校舎をミュージアムにしているのも、なかなかなのだが、グランドには人工芝を敷き、ライトを照らして

夕方の日が落ちて、心なしか涼しくなったグランドでは、お年寄りの皆さんが「ゲートボール」か

「グランドゴルフ」に興じてらっしゃいました。

                           

ウチの男前が卒業した、自宅のすぐ傍の小学校も今年度で廃校になるらしいのだが、こう言う風に活用して

貰えたら、本当に価値があるのになぁ~と感じた。



小学校のトイレなのだが、「トイレの花子さん」等出るに出られない様な、明るくて綺麗で…。

↑こう言う特別な催しがある場合は「大人1000円」だが1日中居る事も出来るし、出入りも自由。

漫画本も沢山あるし、クーラーも効いているし、私が行ったのは6時半頃だが、ソファーに座ったり、寝そべったり

色々な格好でコミックスを楽しむ子供達や大人達で、結構一杯であった。


自筆の原画は、大好きな漫画家や今でも読み続けている漫画家や、珍しい有名漫画家の初期の原画もあったりで

とても興味深かった。


特に涙が出そうになったのは…。

おしゃべり階段 (集英社文庫―コミック版)/くらもち ふさこ

恋のめまい愛の傷 (1) (ヤングユーコミックス―Chorus series)/一条 ゆかり

                      

この2作には、とっても思いでもあるものですから…。 

もし、京都に行かれる事が有りましたら…、如何でしょうか?

http://www.kyotomm.com/

コミックスで思い出しましたが「グーグーだって猫である」9月半ばに上映予定ですが

小泉今日子が、超綺麗でグーグーと言う名の猫がメッチャ可愛いのよん! この作品も楽しみです。