2002・加・伊 ★★★☆☆
監督:エドアルド・ボンティ
出演:ソフィア・ローレン デボラ・カーラ・アンガー ミラ・ソルビーノ ピート・ポスルスウェイト
足の不自由な夫・ジョン(ポスルスウェイト)と暮す、滅多に笑わない妻・オリビア(ローレン)。
最近、悪夢を見ては眠れずに夢に出てきた事を絵に描いていた。
スーパーの仕事が終っても、公園のベンチで一心不乱に絵を描く。
夫は、帰りの遅い妻の不貞を疑いながらも、側にいないと困る為に突き詰める事はしない。
「TIME」の表紙の写真を飾る事になった、写真家のナタリア(ソルビーノ)。
父も同じ雑誌の写真の表紙を何度も飾る様な写真家だった。
前途洋々の娘を持ち、鼻高々の父親。 次の娘の仕事まで決める始末である。
しかし、ナタリアはその涙で訴える少女の顔の写真を撮った時の状況をまるで覚えていない。
何故だか分からないが、記憶からすっぽりと抜けている気分なのだ。
自分が実際に撮ったのかも疑問に思う始末である。
「忙しいのは分かるけど、手紙でもいいから欲しいの」と幼い娘の電話にも出ない、チェリストの母・キャサリン
(アンガー)。
ある事件から一人の初老の男性を殺そうとするキャサリン。
そんな過去から抜け出る事が出来ずに自分の家族にも向き合えない。
3人の女性が、心に持つ謎めく秘密が今明かされて行く。
カナダのトロントを舞台に、それぞれの未来へと旅立つ為に偶然一つのテーブルに着く事になる。
彼女達の下す人生の決断とは…。
《***》
私の母が、ソフィア・ローレンのファンで私もかなりの作品を見た。
どこか、野生馬の様な自由奔放な感じのある彼女も70歳を超えて、おばあさんの域に達しているようである。
特に今回の作品は、そんな自由奔放さは無く押し殺した静かな演技で、熱い心を持つ女を演じる。
彼女にとっての100作目の作品の監督は、次男のエドアルドである。 初長編作品。
作品自体は、纏まっている感じだがもっとドラマティックに出来そうなのにな。
何だか、少し物足りなさも否めない。
3人3様のエピソードは、かなり泣ける物なのだが、少し散漫になっている感じがする。
最後に無理から取って付けた様に1つのテーブルに座らせる様な演出は止めて、最初から何処となく繋がっている
3人であれば、もっと自然に受け入れられた気がする。
そこを見せるのが、脚本や監督の力量では無いのだろうか?
「おぉ、最後はこう繋がるんだ!」と思えたら、素敵な作品になったのになぁ。
何はともあれ、100作目の出演おめでとう御座います。
私は、ソフィア・ローレンの作品では「ふたりの女」が好きです。
「ひまわり」を実は、カラーで見た事が無いので、一度見て見たいとは思っていますが…。
《@@@》
最近のレンタル新作には、見たいような物が無いのと仰る方が、多いようなので
少し古い所から探してきた、「ハートフル」な作品を書いておきましょう。
私も、たまにはそういう物を見ますが、どうしても血ミドロ物が好きなので、中々レンタルの参考にならないようです(笑)
◎山の郵便配達 … (中国)兎に角、水墨画の様な自然が美しい。
◎キリング・ミー・ソフトリー … ハートフル作品では無いですが、意外な展開に驚きのサスペンス物です。
◎愛しのローズマリー … 一風変わったラヴコメです。 恋は盲目と申しましょうか?
◎Laundry … (邦画)窪塚君の作品の中で一番好きです。 ピュアな心が貰えます。
◎海辺の家 … 何となく抹香臭い様なイメージがあった作品ですが、本当に見て良かった作品。
◎ほんとうのジャクリーヌ・デュプレ … 少し、疲れる作品かも。 でも、又見たくなる作品です。
◎名もなきアフリカの地で … ユダヤ人の話ですが、私の大好きなアフリカが此処にも有ります。
◎オーシャン・オブ・ファイア … 冒険活劇です。 映画の醍醐味を充分堪能できます。
◎ヘヴン … この映画も好きです。 色々な形の愛が出てきます。
◎バグダット・カフェ … たっぷりの濃い目の珈琲を用意して見て下さい。 女性の映画です。
◎僕のスィング … ジプシーギターがたまりません。
◎キッチン・ストーリー … これは、地味だけど凄く良く出来た作品。 板チョコを用意して見てね。
◎ピアノ・レッスン … 最近購入したDVD。 超好きな作品、見終わった後女だけが分かるウヒィヒィな気分。
感動ものばかりでは無いですが、何故か心に引っかかる作品達です。
機会があれば、探して見て下さい。 全て旧作品となっています。
血みどろの物で、面白いのをお探しの方!いらっしゃいましたら、お知らせしますで!なんてな!
体の調子も、戻りつつ有ります。
今から扇風機をやっつけるつもりです!(やっとね!)
12月に入ると急に寒くなるらしいです。 皆様、体調を崩さないで年末の用事に挑みましょう!
それを考えるとちょっと憂鬱な私ではありますが。 まぁ、頑張りましょう!