carmen. カルメン 完全無修正 R-18  悪女に魅入られた愛。 | 新・伝説のhiropoo映画日記

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ハピネット・ピクチャーズ
carmen./カルメン 完全無修正R-18エディション

2003・スペイン・英・伊     ★★★☆☆(3.3)


監督:ビセンテ・アランダ


出演:パス・ベガ  レオナルド・スバラグリア  ジェイ・ベネディクト  アントニオ・デチェント



純真な気持ちを持つ軍曹のホセ(スバラグリア)。

葉巻工場に働きに来る女達に、言い寄られる美青年であった。

ある日、女達の中でもひと際美しい娘に、見入ってしまう。

女は、猫と同じで呼んでも来ないが、呼ばないと自分からやってくる。

美しい娘・カルメン(ベガ)もホセをからかうように胸元に入れた花を投げて来た。


葉巻工場内は、女達の戦場でもある。

特に美しいカルメンは、皆のやっかみも有り「流れ者」と何度も罵られる。

一番呼ばれたく無い言葉で何度も呼ばれたカルメンは、その場で相手の女の頬にナイフで傷付け騒動になる。

殺傷事件は、重罪でカルメンは牢獄に入れられる事になるが、搬送中にカルメンに気があるホセを

誘惑して逃がして貰う。

ホセは、罪人を逃がした咎で階級を下げられてしまう。


偶然カルメンと出会い助けた礼に密会を約束する。

売春宿で、時を忘れてカルメンに夢中になるホセ。

しかし、カルメンは借りを返しただけとそっけない。

既にカルメンの魔力に魅入られたホセは、他の事など考えられない。

毎夜毎夜、カルメンを捜し歩くホセ。  神はホセを嘲笑うかのごとく、上官と入ってくるカルメンと出会う。

上官に「何故、こんな所にいるんだ!」と問い詰められ、思い余って上官を殺害してしまう。


人生の坂道を転がる様に転落して行くホセ。

カルメンに紹介された山賊の仲間になる。  

数日後、カルメンも合流して甘い日々を送っていたのもつかの間、山賊のボスが牢獄から出所して来る。

何を隠そう、ボスはカルメンの夫だったのだ。


ホセの前で、愛し合うカルメンとボス。  ホセにとっては、何よりも耐え難い状況であった。

カルメンを独占する為には、ボスを殺すしかない。

ボスを殺した後も、カルメンは今度は闘牛士に熱くなっている。

ホセの気持ちは、満たされる事を知らぬままカルメンの相手を殺して行くのだろうか?


あんなにも純真な青年が、一人の悪女に惑わされ破滅を迎える。

その時に、ホセが下した最後の決断とは…。



《***》

あまりにも有名すぎるこのストーリーを名匠ビセンテ・アランダが映画化。

もっと、激しい気性の女のイメージがしていたカルメンだが、小悪魔って感じでした。

R-18では有りますが、そんなに激しい描写は無かったような。

だからと言って、18歳未満の方とは見ませんように…。


カルメンと聞くとビゼーを思い出すが、映画の中には音楽で煽る感じの場面は出てこない。


小悪魔な女に魅入られた青年の破滅までのお話でしたが、ホセがカルメンに抱く、狂おしいほどの愛情とか

情念みたいな物は、あまり感じられない。

ただただ、好きな女に振り回されている、お馬鹿さんな男の話と言う感じ。


この映画の良かった所は、台詞回しに尽きるでしょう。

思わず書き留めたくなる様な、台詞が一杯出てきます。

書き留めた所で、役に立つ様な台詞は無いですがね…!


少々、消化不良気味。  何時になったら、満足な愛の形に辿り着けるのであろうか?

明日に希望を持ちながら…。  では、又明日。  バイナラ!