2005・中国・香港・韓国 ★★★☆☆(3.2)
監督:ツイ・ハーク
出演:レオン・ライ ドニー・イエン チャーリー・ヤン スン・ホンレイ ラウ・カーリョン ルー・イー
タイ・リーウー ダンカン・チョウ
1660年・清王朝は、各地で起こる反乱を収める事にやっきになっていた。
武術を磨く事を禁じた、“禁武令”を各地に出した。
混乱に上手く乗り、禁武令の名の基に働き盛りの男や女・子供・年寄りと皆殺しにして、賞金稼ぎをしていた
風火蓮城(ホンレイ)が率いる軍団は、好き勝手し放題の状態であった。
何時かは、禁武令も解かれるだろうと算段し、それまでは殺しに殺し金を稼ぐ算段の風火蓮城。
次に狙うのは、反清王朝の強硬派が潜む武荘村の破滅である。
それを知った、老練な剣士のフー・チンジュ(カーリョン)は、村に知らせに行くが村人達は、
誰一人彼のいう事に耳を貸さなかった。
深手を負っていた、フーを牢屋に閉じ込めていたが、唯一、フーの言葉に耳を傾けたウー・ユエンイン(ヤン)は、親友の恋人のヤン・ユンツォン(ライ)と共にフーを人知れず連れ出し、逃がしてやろうとする。
が、フーは自分と共に神秘の山、天山に行ってくれと言う。
村を出たついでと天山に向かう途中、天山の噴火に遭い気絶してしまう、ウーとヤン。
気が付くと、フーは手厚く介護され傷も見る見るうちに治って行く。
天山には4人の武荘が、修行をしていた。
ウーとヤンも選ばれし武荘だという。
そして、天山には伝説の刀匠・清明大師が守っていた、7振りの宝刀があった。
莫問剣…フー・チンジュ
由龍剣…チャウ・チャオナン(イェン)
舎神剣…ハン・ジィパン(イー)
日月剣…ムーラン(チョウ)
競星剣…シン・ロンヅ(リーウー)
青幹剣…ヤン・ユンツォン
天瀑剣…ウー・ユエンイン
伝説の宝刀を手に取り、山を下り風火連城の大軍から、村人を救い大軍との壮絶な戦いに臨む。
《***》
一足早く、試写会で見る事が出来た。
予告を見る限り、壮大なスケールの作品で勇者の出てくるアクション大作。
予告から受けたイメージ通りの展開、ストーリー。
アクションも壮絶・スピード感も凄い物があった。
正直な感想を言いましょう。
余りにもスピード感を出したいが為に早回ししすぎで、私のつぶらな瞳は、映像に付いていけなかった。
よく、映画館に入り予告を見る段階で、スクリーンの大きさに慣れない視野が映像の全てを捉えきれない
感じというと、分かってもらえるかなぁ?
それが、157分の超大作の間中終始慣れる事無くラストを迎えてしまった。
「HERO」「LOVERS」の色の美しさ・鮮明感は無い。
自然美の美しさ・壮大さは素晴らしい。
しかし、枯れ果てた地でのアクションが、起こる度に砂煙が舞う。
その煙った感じも相まって、どうも見難い画面なのである。
ストーリー自体は、簡単明解なのだが、付随してくる人物像がもう一つ説明しきれていない。
なので、感情移入もしにくい。
南総里見八犬伝なら、八人の剣士達が、いきなり集まり敵に向かった。と言う感じ。
どうやってその地に集まったか、どのような理由で…。 少しずつでも分かれば面白さも興味も増す。
ウーとヤンが武荘の仲間だと分かる所も不明瞭。
唯、フーを連れて来ただけの様に思ったが、「エクスカリバー」の様にその地面から抜けるものだけが、
剣の持ち主となれば、一目瞭然なのだが。
「HERO」「LOVERS」の事は忘れて、作品を見る事をお勧めします。
時間の割には、そう長さは感じさせなったけれどね。
久々に見たチャーリー・ヤンが大人になっていた。(当たり前なんだけれど)
同監督で、チャーリ・ーヤンの昔の作品を思い出す。
大好きだった、ニッキー・ウーとの映画が多かったね~。
特に「トワイライト・ランデヴー」が好きでした。
7人も出てくる剣士達、もう少し彼らの事が分かれば、自分のお気に入りが見つかって、お楽しみも増えただろうにね。
音楽は、いいよ~。壮大な大地にピッタリです。
後は、貴方のその瞳で見てちょんまげ!