「スーツ2着29,000円セール」「総菜500円均一」…

最近、低迷する百貨店が値下げや、低価格品の投入が目立ってきています。

この不景気の中、以前のように高いモノばかり販売しているとダメなんじゃないか、お客さまが離れるぞ…そんな思いからの対策だと思います。確かに、現状はなりふり構わず売上をとらないと存続さえ危うい企業もあるのかもしれません。しかし、長い目で見たとき間違いなく自分で自分の首を絞めているのは間違いないと思うのです。

百貨店をひいきにしていただいてるお客さまは、何を求めていらっしゃるのか?をもう一度考える必要があるような気がします。安い商品を求めておられるのならそれもよし、しかしそうなると今の業態は必要ありません。現状の都心一等地で、現状の店舗環境で、現状の販売スタッフの数で、他業種並の低価格商品を提供することはできません。また、お客さまも百貨店にそれを求めておられるとも思えない。

最近、よくもう百貨店は必要ない業態だという意見も聞きます。高いモノを高コストで販売する時代は終わった、実際お客さま離れは現実じゃないかと。しかし、そのお客さま離れの原因はどこにあるのか?もう一度考え直すべきだと考えます。「少し高いけど、丁寧な接客でゆっくりと気持ちよく買い物をしたいというお客さまは本当に少なくなってきている」のかどうかよりも「本当に価格に見合う商品とサービスを提供しているのか」というように。

百貨店自身が百貨店の存在価値を否定するような道に進み出したとき、本当の百貨店の終わりが待っているような気がしてなりません。私自身、百貨店に身を置くので客観的な見方が出来なくなっているのかもしれませんが…。