石川洋氏の心に響く言葉より…
かつて遠州知波田村(ちばたむら)に農協の破産があった。
後任組合長がなく、いつになっても立ち直らなかったのだ。
困りはてた末、人もあろうに、非農家で、
木村市郎氏は、湖西市名誉市民第一号として慕われ、
彼は村人の誠意にこたえ三つの条件を示した。
一、「節約の実行」
冠婚葬祭の大改善をはじめとする強硬な要求だった。
木村氏は代表者の受諾だけでは承知されず、
総会を開き実行を誓約した。
二、「組合長になっても、一切出席しないこと」
これには村人も組合員も驚いた。
短気な人は、「馬鹿にしている、こんな人に頼むな」と言ったが、
人々は第三条を恐れた。
病床の木村氏は、
三、「自己(木村氏)の所有する田畑、山林、
代表者は愕然とした。
「それだけは絶対に止めていただきたい」と申し出たところ、
この決意を聞いた組合員は、全員が泣いて先生に感謝し、
「おそれなきを施す」という自戒の言葉がある。
1. 夜道がこわい(命がおしいからだ)
2. 病気がおそろしい(幸せすぎるからだ)
3. 家業が心配だ(欲が深いからだ)
4. おせじが言いたい(よく思われたいからだ)
5. 縁起(吉凶の前触れ)が思える(
6. 目上の人がおそろしい(出世がしたいからだ)
7. 同僚を疑う(自己の誠心が足りないからだ)
最後まで尾を下げることのできない、大狐(たいこ)
責任ある立場に置かれている人は少なくともどこかで「
富士の裾野がいかに広大であっても、多くの人を生かし、
むしろ裾野をあてにするのではなく、
西田天香さんは、「得んとする者は亡び、捧ぐる者は残る」
何が亡びに至る道であり、何が残る道であるか、
『ありがとう宣言 (人間愛叢書)』勉誠出版
人物を見るには、その人の「出処進退」を見よ、という。
出処進退の「出」とは、地位につくことであり、「処」
「進退」は、身の処し方であり、
地位に恋々とするのではなく、役職を辞する時の身の処し方、
まさに「公」のため、
私心のなさとは、「自分をいかに捨てることができるか」。
「捨てて」という短い詩がある。(ほほえみ読本)より
どんな大事なものでも
荷物はみんな捨ててください
自分のからだも捨てるんですよ
《三途(さんず)の川の番人のことば》
どんなにお金を稼ごうが
どんなに綺麗で美しいスタイルであろうが
どんなに知識があって頭がよかろうが
どんなに地位が高くて栄耀栄華を極めようが
三途の川を渡るときは全部捨てていかなければならない。
『責任ある立場に置かれている人は少なくともどこかで「
肚を決め、覚悟を決める…
自分を捨てる勇気のある人でありたい。
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