岡本一志氏の心に響く言葉より…
私たちは、相手を判断するとき、
そうした“見た目”に惑(まど)わされると、
お釈迦さまは、
「その人の生まれや環境に、その人の値(あたい)
その人の値は、その人の言動によって決まるのだ」
ということを、徹底して教えていかれた方でした。
お釈迦さまの生まれた時代は、今から2600年前のインドです。
当時のインドには、バラモン教という宗教のもとに、
その身分制度の最上位は、「バラモン」
さらに、このカーストにも入らない不可触民(ふかしょくみん)
このような厳しい身分差別の中、お釈迦さまは、
このことは当時のインドの人々にとって、
こんなお話が残っています。
ある村に、二人の若いバラモンがいました。
この二人は、
あるとき、
「お釈迦さま、バラモンはなぜ、
するとお釈迦さまは、二人にこう問い返されました。
「お前たち。バラモンや王族、貴族の中にも、人の物を盗み、
「はい、確かにそのような者がおります」
「また逆に、ヴァイシャやシュードラの中にも、
「はい、そのような者もあると思います」
「では、悪行を重ねるバラモンと、善行に努めるシュードラと、
「はい、悪行を重ねるバラモンよりは、
「そうでしょう。バラモンであっても、行いの悪い者は、
二人の青年は、自分の生まればかりを誇り、
現代の日本には、カーストのような身分制度はありません。
しかし、肩書や社会的地位、生まれ育ち、出身地、学歴、会社名、
わかりやすい“肩書き”にとらわれて、
あるいは、自分の肩書や恵まれた環境を誇って、自分の行いを顧(
心にかけた色眼鏡を外してみましょう。
「人を見るなら、その行動を見よ」と、お釈迦さまは、
『心が「スーッ」と晴れるほとけさまが伝えたかったこと: 永遠に変わらない33の大切な話 (王様文庫)』
「脳力開発」の創始者、城野宏氏は、ものごとの見方や考え方(それをつくる習慣)には5つあるという。
それは…
1. 中心・骨組みで考える習慣をつくる
2. 両面とも考え、どちらが主流かも考える習慣をつくる
3. 立場・観点を整理し、多角度から考える習慣をつくる
4. 確定的要素から出発して考える習慣をつくる
5. 行動のつながりで、具体的に考える習慣をつくる
その中でも、「行動のつながりで、具体的に考える」というのが、お釈迦さまのいう「人を見るなら、その行動を見よ」。
我々は、とかく人を見るとき、その人の外見や、肩書、
どんなに口では格好いいことを言っても、それに行動が伴っていなかったら人からは信用されない。
反対に、あまり口数が少なくても、行動が立派ならいつか必ず人から評価される。
「地球は行動の星」
と言ったのは斎藤一人さん。
「人を見るなら、その行動を見よ」
自分の生きざまを、具体的行動で示せるような人でありたい。
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