安岡正篤氏の心に響く言葉より…


《人間の進歩というものは、(中略)感動から始まる。偉大な発明発見でも、あるいは悟りでもそうです。みんな感動がないといけない。》



ある短編小説に「自分の畢生(ひっせい)の願ひは、驚きたいといふことだ」(国木田独歩「牛肉と馬鈴薯」)という一文があります。

変化し、創造していくことが宇宙の自然な働きなのに、ともすれば停滞、固定してしまう人間にとって「驚きたい」という欲求は覚醒するのに欠かせないものです。


安岡はこの短編小説を引用したあとで、「人間の性命(せいめい・もって生まれた性質や命数)は慣性的・慢性的になると、ダレて、衝撃を与えないと躍動しなくなる」(『照心語録』)と解説しています。

「感動」する若々しい心、「感激」する瑞々(みずみず)しい心が求められるということです。

たとえばリンゴが落ちるのを見ても、普通の人は見過ごしてしまいます。

しかし、ニュートンは「リンゴが落ちる」という現象に驚きを発して科学的発見の閃(ひらめ)きを得ました。


感動したり感激するには心を柔らかくすることです。

問題意識の深さと感受性の高さが心を柔軟にします。

そして、この一点で人は振り分けられます。


「凡と非凡のわかれる所は能力の如何ではない。精神であり感激の問題だ」(同書)と安岡がいうように、ある事実をどれだけの感激をともなって受けとめられるかにかかっているのです。


安岡正篤 運命を思いどおりに変える言葉』イースト・プレス





行徳哲男師は、感性と感動についてこう語る。

「人間の衰退は感性の摩耗(まもう)から始まる」

「理性が強すぎると自由を止める。笑いを抑え、自分自身をがんじがらめにしてしまう。理性とは体裁を作り出す」

「感動なき民族は滅びる。感激なき人間は21世紀に生き残ることはできない」


また、森信三先生のこんな言葉もある。

「その人の教養の無さと硬化とは正比例する」

つまり、教養が無ければ、心はかたくなるということ。


「人間の進歩は感動から始まる」

心を柔らかくし、感動や感激多き人生でありたい。
 

 

 

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