慶應義塾大学医学部教授、坪田一男氏の心に響く言葉より…
ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情だって、人類が生き延び、繁栄していくために大切な感情だ。
ネガティブな感情がなければ、危機を察知したり、警戒心を持ったりして自分や愛する人を守ったり、いざというときに集中して問題に対処したりすることができない。
「火事場のバカ力」だって、ネガティブな感情が交感神経を強く刺激するからこそ出る超能力だ。
もし、ポジティブ100%=副交感神経100%のごきげんな人だったら、「なんとかなるさ」と気楽にのんびり構えているうちに焼死してしまうだろう。
問題は、ポジティブ感情とネガティブ感情の比率だ。
人生が「繁栄=上昇」に向かうか、「沈滞=下降」に向かうかの転換ポイントが、必ずあるはずだと考えたバーバラ・フレドリクソン教授は、数字に強い心理学者マルシャル・ロサダ博士の協力を得て、膨大な量の感情調査を行い、徹底的にデータ分析を行って、ついにその答えを発見した。
ポジティブ:ネガティブ=3:1
これが「感情の黄金比」だ。
フレドリクソン教授によれば、大多数の人はだいたい「2:1」くらいのところにいる。
そして、何かつらいことがあると「1:1」未満になり、「3:1」を超えると上昇に向かい始める。
実際、人生が上昇中の人はみんな、「3:1」を超えているそうだ。
このことは、他の研究者のデータからも裏付けられている。
たとえば、ある研究では、うつ病患者の多くは「0.5:1」程度だが、治療によって改善へと向かうと「4:1」になることがわかっている。
結婚心理学者とも呼ばれるジョン・ゴットマン博士が、夫婦が離婚へ向かうか、結婚生活を継続できるかの転換ポイントを調査したところ、なんと「5:1」だった。
このほか、個人であれ、ビジネスチームでれ、「非常にうまくいっている」場合は、すべて「3:1」を超えているのだ。
それにしても、離婚をしないための黄金比が「5:1」というのは、ちょっと驚きだ。
結婚生活を維持するのは、人生を繁栄させるよりずっと難しいということなのだろうか。
よく、離婚の原因を「性格の不一致」という人がいるが、性格は生まれつきそなわっているわけではない。
健康を決定づける要素も、だいたいそれくらいなのではないだろうか。
では、何が性格の大部分を決定するのかというと、習慣である。
コップ半分の水を「もう半分しかない」と思うのも「まだ半分ある」と思うのも、実は習慣に過ぎない。
「まだ半分」と考えるよう習慣づければ、ポジティブな感情量は少しずつでも確実に増えていく。
そして、ポジティブな感情量の増加は、心の成長を意味していると言われる。
結婚式の祝辞でよく言われる「夫婦で成長していってください」というのは、「ポジティブな感情量を増やして成長してくださいね」ということなのだ。
『ごきげんな人は10年長生きできる ポジティブ心理学入門 (文春新書 851)』
ポジティブな感情を増やすことだけしか書かれていない自己啓発の本は多い。
しかしながら、ポジティブ感情だけ(100%)で、この世の中を渡っていける人は誰もいない。
なぜなら、この世にはいい人ばかりではなく、騙(だま)しにかかってくる人もいれば、陥(おとしい)れようとする人もいるからだ。
治安の悪い海外へ出かけたときに、まったく危機意識がなく国内にいるのと同じようにノーテンキに過ごすなら、一瞬にして犯罪に巻き込まれたり、ひどいときには命まで落としかねない。
仕事でも同じだ。
たとえ、現在順調にいっているときでも、危機意識を持ち、慎重にも慎重を期して仕事をすすめないと、どこか落とし穴に落ちてしまうことは往々にしてある。
また、言うまでもないことだが、このネガティブ感情だけ(100%)でも、仕事も生活も絶対にうまくいかない。
すべての物事には、裏があって表がある。
表だけが存在するモノはこの世にはどこにも存在しない。
大事なことは、ポジティブ感情とネガティブ感情の比率。
危機意識は持ちながらも、ポジティブ感情を少しずつ増やし続ける人でありたい。
ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情だって、人類が生き延び、繁栄していくために大切な感情だ。
ネガティブな感情がなければ、危機を察知したり、警戒心を持ったりして自分や愛する人を守ったり、いざというときに集中して問題に対処したりすることができない。
「火事場のバカ力」だって、ネガティブな感情が交感神経を強く刺激するからこそ出る超能力だ。
もし、ポジティブ100%=副交感神経100%のごきげんな人だったら、「なんとかなるさ」と気楽にのんびり構えているうちに焼死してしまうだろう。
問題は、ポジティブ感情とネガティブ感情の比率だ。
人生が「繁栄=上昇」に向かうか、「沈滞=下降」に向かうかの転換ポイントが、必ずあるはずだと考えたバーバラ・フレドリクソン教授は、数字に強い心理学者マルシャル・ロサダ博士の協力を得て、膨大な量の感情調査を行い、徹底的にデータ分析を行って、ついにその答えを発見した。
ポジティブ:ネガティブ=3:1
これが「感情の黄金比」だ。
フレドリクソン教授によれば、大多数の人はだいたい「2:1」くらいのところにいる。
そして、何かつらいことがあると「1:1」未満になり、「3:1」を超えると上昇に向かい始める。
実際、人生が上昇中の人はみんな、「3:1」を超えているそうだ。
このことは、他の研究者のデータからも裏付けられている。
たとえば、ある研究では、うつ病患者の多くは「0.5:1」程度だが、治療によって改善へと向かうと「4:1」になることがわかっている。
結婚心理学者とも呼ばれるジョン・ゴットマン博士が、夫婦が離婚へ向かうか、結婚生活を継続できるかの転換ポイントを調査したところ、なんと「5:1」だった。
このほか、個人であれ、ビジネスチームでれ、「非常にうまくいっている」場合は、すべて「3:1」を超えているのだ。
それにしても、離婚をしないための黄金比が「5:1」というのは、ちょっと驚きだ。
結婚生活を維持するのは、人生を繁栄させるよりずっと難しいということなのだろうか。
よく、離婚の原因を「性格の不一致」という人がいるが、性格は生まれつきそなわっているわけではない。
健康を決定づける要素も、だいたいそれくらいなのではないだろうか。
では、何が性格の大部分を決定するのかというと、習慣である。
コップ半分の水を「もう半分しかない」と思うのも「まだ半分ある」と思うのも、実は習慣に過ぎない。
「まだ半分」と考えるよう習慣づければ、ポジティブな感情量は少しずつでも確実に増えていく。
そして、ポジティブな感情量の増加は、心の成長を意味していると言われる。
結婚式の祝辞でよく言われる「夫婦で成長していってください」というのは、「ポジティブな感情量を増やして成長してくださいね」ということなのだ。
『ごきげんな人は10年長生きできる ポジティブ心理学入門 (文春新書 851)』
ポジティブな感情を増やすことだけしか書かれていない自己啓発の本は多い。
しかしながら、ポジティブ感情だけ(100%)で、この世の中を渡っていける人は誰もいない。
なぜなら、この世にはいい人ばかりではなく、騙(だま)しにかかってくる人もいれば、陥(おとしい)れようとする人もいるからだ。
治安の悪い海外へ出かけたときに、まったく危機意識がなく国内にいるのと同じようにノーテンキに過ごすなら、一瞬にして犯罪に巻き込まれたり、ひどいときには命まで落としかねない。
仕事でも同じだ。
たとえ、現在順調にいっているときでも、危機意識を持ち、慎重にも慎重を期して仕事をすすめないと、どこか落とし穴に落ちてしまうことは往々にしてある。
また、言うまでもないことだが、このネガティブ感情だけ(100%)でも、仕事も生活も絶対にうまくいかない。
すべての物事には、裏があって表がある。
表だけが存在するモノはこの世にはどこにも存在しない。
大事なことは、ポジティブ感情とネガティブ感情の比率。
危機意識は持ちながらも、ポジティブ感情を少しずつ増やし続ける人でありたい。
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