神奈川県立近代美術館の葉山館

 

 皇室の葉山御用邸の北側に、以前、高松宮さまの葉山別邸がありました。今、そこに美術館があります。

 

 

 鎌倉に坂倉準三設計の見事なモダニズム建築の美術館があり、そこが本部だったのですが、今は閉鎖されているので、葉山館が中心的になっています。

 

 

 神奈川県立近代美術館は、日本で最初の公立の近代美術館で、明治以後の洋画、日本画を多数所蔵しています。企画展でも所蔵作品が多数展示されます。今回の「100年前の未来」でも、メインの作品は、ここがもっている古賀春江の作品でした。

 

 

 企画展「100年前の未来」

 

 100年前、1920年代のモダニズムを味わう展示会のようです。柔らかくデフォルメされたシュールの作品が多く、シュールの世界から来る強い刺激のようなものはなく、ソフトにシュールを味わえた展示会でした。藤田嗣治の、これぞ藤田ホワイトという作品もありました。メイン作品の、古賀春江の「窓外の化粧」は本当に見事ですね。

            古賀春江 「窓外の化粧」

 

 

 夕方・逗子海岸

 

 帰りに、夕方の逗子海岸で、1920年代に描かれたような雲を観ました。