オーチャードホールコンサート

 

 昨日、渋谷のオーチャードホールへ、東フィル(東京フィルハーモニー交響楽団)の11月定期公演を聴きに行きました。

 

チャイコフスキーの4曲で、そのうち3曲がシェークスピアの戯曲をもとにした、幻想曲テンペスト、幻想序曲ハムレット、幻想序曲ロメオとジュリエットでした。はっきりしたロマン派的なメロディーを使い、情景、感情、出来事などを表現していく曲で、3曲とも20分ほどの曲ですが、オーケストラの音に酔いしれ、1曲聞き終わると、映画を1本見終わった感じになります。それにしてもフルオーケストラの表現力は凄いです。しかも60人もの演奏家が、アコースティックに曲を見事に創っていくわけですから、それを考えると、凄い感動が襲ってきます。そして更に、その元になる曲を作りアレンジしたのはチャイコフスキーですから、彼には大感謝です。

 

 

 もう1曲は、ロココの主題による変奏曲で、チェロ独奏が中心の曲で、チェリストの佐藤晴真さんが、オーケストラをバックに、静かで華やかなロココ風の雰囲気を見事に作ってくれました。

 指揮は東フィルの主席指揮者のバッティストーニさんでした。

 

 

 10月の定期のメインがベルリオーズの幻想交響曲だったので、2ヶ月続けて、濃厚な秋の深さを感じるコンサートでした。