秋の俳句

 

10月の句会に出した俳句です。添削もしていただきました。

●ガリレオが見上げる宙(そら)に天の川

(この句は添削なしでした。写真は金星(右)とシリウス(左)を撮ったものです。シリウスの左上に天の川があるはずですが、残念ながらまったく写っていません。天の川が星の集まりであることは、ガリレオが望遠鏡観測で初めて見つけたことです。それまでは、まさに天の川とかミルキーウェイだったようです。)

 

●火葬した煙の先に天の川

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 火葬した煙の先の天の川

(昇って行く煙を見上げたら、その向こうに天の川を見つける。静かに落ち着ける場所に向かって行く魂を感じます。)

 

●くるみ割り人形を聴くコンサート

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 くるみ割り人形を聴く夜の底

 (確かに、コンサートでは当たり前過ぎますね。)

 

●胡桃の実食べると浮かぶリスの顔

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 胡桃の実食べると浮かぶ他人(ひと)の顔

(リスでは限定的になってしまうので、他人として想像の余地をつくるようにとのアドバイスでした。)

 

●蟋蟀(こおろぎ)の歌で踊るか彼岸花

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 蟋蟀の歌で踊るか木も花も

(彼岸花は強い季語なので、蟋蟀との季重なりは、無理とのことでした。)

 

●鈴虫とともに過すか通夜の夜

(この句は添削なしでした。寂しく辛い通夜の夜に、鳴き続ける鈴虫の声を聞いたら、ずっと寄り添って慰めてくれているように感じるかもしれません。)

 

俳句っていいですね!!