今月のはじめ、4年ぶりの同期会があって40人以上が集まった。
年相応の肩書きがついてもシワが増えて腹が出ても、このメンツで集まるといっぺんに新卒の頃に戻る。アホですけべで世間知らずで恐れ知らずで甘ったれで、「俺らが世界の中心」くらいに考えていたあの頃に。懐かしさと嬉しさのあまり全員が変なテンションで盛り上がり続けて最高だった。
男女問わず私を下の名で呼び捨てにする人たちよ。この先もずっと大好きだよ。
ただ、我らの入社年次は男子が女子の3倍はいるので、女子とじっくり話す機会はなかなか巡ってこない。なので後日改めて、4人の同期女子と飲んだ。
私は大学を卒業して以来、同い年の女たちと少人数で飲む機会がほとんどなかった(男性か年下女性ばかり)んだけど…いやあ、すごくいいもんですね。
趣味でつながった様々な年齢や属性の女友達との会も楽しいが、それとは雰囲気が全く違う。「合う」の部分が異なるんだな。あの時代あの場所で同じ空気を吸って過ごした女たちだけの共通の何かがある。
見た目はほとんど変わらないように見える彼女たちも、遠い土地に家を建てる、社長業にまい進してる、子供が海外留学だ社会人だ…などの話を聞くと、年齢にふさわしい人生の積み上げをきちんとしているなと思う。いまだにフーテンみたいな暮らしをしている自分がたいへんに幼稚なダメ人間に見えた。純粋な褒め言葉として「あゆみは本当に変わらないね」と言われても、なんだかひとり取り残されてるような気がした。
Mちゃんの息子が最後に合流したけど既にしっかりした社会人だった。キュートでほわわんとした彼女は、このがっしりと大きな成人男性を長い年月をかけて育て上げたのだ…と畏敬の念を覚えた。
キャリアもあって華やかな(※私以外)顔ぶれを見て最初は「SATCの集まりっぽい」と思った。でも、会の最後にもっと似てるものに気づいてしまった。
「後ハッピーマニア」のフクちゃんとカヨコだ。みんなはフクちゃん。私は圧倒的カヨコだった。ううう。心臓がいたい。
行先も形もさまざまな色とりどりの電車にみんなが乗り込むのを見て、アッこれいいな、あっちにしようかなと迷った挙句、結局すべてに乗りそこねてひとりホームでぼんやりする…というような気持ちが年々強くなっていく。
皆はどこかにたどり着く。私はずっとホームにいる。