おすすめという名の高い壁。 | フーテンひぐらし

フーテンひぐらし

永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。

 

「すすめる」「すすめられる」がどうも苦手だ。

(※不特定多数に向けたブログやSNSなどは平気。読みたい人だけが読むから)
(※カルチャー以外の、コスメやら食い物やらそういうものは全然平気)


どんなに気の合う間柄でも、映画や読みものや音楽などなど、そういうものの好みは本当に千差万別だと身を持って体感してるからかもしれない。

なので個別営業(?)はなるべくしないようにしているが、時おり自分的にすごくおすすめのモノやコトに対して知人から「すごく興味あるんだけど!!」と言う言葉をもらうことがある。
そこでうれしくなって「これはすぐにでも取り入れたいのかな」と思ってプレゼンすると、なぜか取り入れない理由を列挙されたりして「えーと…じゃあなぜ言った…?」てなることが時々ある。



そこで気づくのだ。「すごく興味ある」にはさまざまなレイヤーがあるということを。



「チラリとのぞき見たいだけなんでハハッ…」から「今すぐ!今すぐそれをくれええ!!」というレベルまで、ひとによって色々なのだ。最近それが分かった。

だからこちらの思い込みで迫ってはいけない。押しつけにならぬよう自分からはもう言うまい…と肝に銘じる。

私は友達にどんなに強力プッシュされようとほんとに興味あることにしか色いい反応をしないので「すごく興味ある=とにかく今すぐくれ」タイプの人間だ。だからそのあたりのレイヤーの判断がいまだうまく分からない…。ボク、ヒト、ワカラナイ(人さし指を顔の前で振る)


ついでに私は人に直接「これ超いいから絶対観な!(読みな!または行きな!)」と言われると、そう言われたことだけで強制力を感じてそれを取り入れなくなるという非常にあまのじゃくな面がある。というかその傾向が非常に強い。言われた相手が仲のよい友達でも愛する人でもそうだ。

だからそのあたりを分かっている友人はすすめるていではなく、いかに押しつけずに良さを語るかみたいなのを気を使ってくれたりして、いつもほんとゴメンな…って思う。

ごくまれに、友人にすすめられたものをすんなり摂取してすぐさまどハマりしたりすることがあるのだが(稀有な例・氣志團)、これはほんとにレア。すすめた相手の好感度とかおすすめトークが上手かったとかは一切関係ない。本当に気まぐれか、自分の気分とたまたまぴったり合っただけだと思う。


おすすめは、特定の誰かにではなく、小声がひっそりひとりごと、がいい。
それをSNSの声の洪水の中でポッと見つけて響くのが、いちばんいい。