手帳をめぐる冒険。 | フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


12月を前にして早くも
「忘年会シーズンの前にいったんヤセとかないとやべえ」
てレベルに成長してる広野です、ごぶサタデー。 (もうサンデーだよ?)

さて、あっという間に
来年の手帳について考慮するシーズンがやってきました。

この10年以上、何も迷うことなくほぼ日手帳を
使ってきた私ですが、今年はすこし考えました。

ほぼ日手帳は1日1ページなところも、
その世界観も、変わらず大好きなのですが

持ち歩くのにいかんせん重量がある

というのが欠点なのです。

あれ一冊じゃ大したこたないですが、
バッグの中に他にも仕事用メモノートとか色々入れてると
あの手帳の重量が「ズシッ」と響く。

しかも私はあれを実質「今日何をしたか」という日記代わりに使ってるので、
出先で確認・書き込みをするのは月間スケジュールの部分のみ。
…これってあの手帳の大部分を占める
1日1ページ部分は持ち歩く必要ないじゃん。

だけど現状では持ち歩かねば月のスケジュールが分からん。

というわけで

今年はものすごく久しぶりに手帳をイチから見直してみようと。


ポイントは二つ。
 ・仕事用のスケジュールは薄くてかさばらない手帳にしてみる?

 ・ほぼ日手帳登場後、手帳業界に新たな成長株はいないのか?

ほとんどの買い物をネットで済ませている私ですが、
手帳ばかりは手に取ってめくって触ってみないと分からない。
ネットで「これ興味あるな」という候補をいくつかピックアップし、
回りましたよ、ロフト、無印、伊東屋、ハンズ
…渋谷を回るというだけで、HP(ヒットポイント)ががんがん減る。
ほんまに疲れる街ですねあすこは。


それにしても何が驚きって、スマホ全盛のこの時代にも関わらず、
手帳コーナーは相変わらず派手に展開しているし、
老いも若きも、ひとがたくさんいるということ。
スマホが身体に一体化してんじゃねえかと(苦々しく)思うくらいの
うちのマーでさえも、「スケジュールはスマホじゃなく手帳」
言っているので、やはりここは滅びないのですね。


今回は平たく片っぱしから見てみましたよ。
普段無視するファンシーな若者向けの月間スケジュール帳までも。

いやあ、手帳界ってすごい宇宙なんですね。楽しいや。

ほぼ日で人気を博した1日1ページものもたくさんあるし、
これさえあればビジネス大成功さ!な機能満載手帳、
主婦向けの、こまごまとした用事が整理できる手帳、
夢をかなえたり女子力があがったり幸せを呼んだりする手帳、などなど。


ビジネス用はひとまずおいといて、
ポストほぼ日手帳候補として
私がネットで見て気になっていたのはこれ↓

★「余白」には、理由があります。MDノートダイアリー2015

MDノート



このMDノートがもともと大好きで、無地のものをいくつか
アイデアノートなどに使っているので、このシンプルな世界観で
つくられた手帳ならほぼ日から乗り換えられるかも?と。
(リンク先の特設ページも素敵ですよね)

いやしかしやはり実際に手にとってみるもんですね。
1日1ページのものは分厚すぎるのと、
罫線なんかもシンプルでオシャレにレイアウトされすぎてて、
私とって、実際には使いにくいなあ…と。


それとこれ。

クロッキーダイアリー



マルマンのクロッキーダイアリー。

マルマンのクロッキー帳は、小さな横長サイズを使ってます。
ストックがあるくらい、絵を描くときに好きなクロッキー帳です。
(もうひとつのブログ「よるつぶ」の絵もこれで描いてる)


それにダイアリー機能がついたって、ソソるじゃないですか!

…しかしこれが、店に置いてない。
ロフトにもハンズにもなくて「取り寄せ」だそうで。
手に取らずに注文するわけにいかず、断念。


こうして、ビジネス手帳もポストほぼ日も
両方眺めつつさんざっぱら見て分かったことがあります。

手帳って、(少なくとも私は)微細にして確固たる
「好き嫌い」があるんだなということです。


例えば私にはこんな好みがあるんだと再度&初認識した次第。


・何がなんでも日曜始まり!
 わたしはきっと生涯、月曜始まりには慣れないでしょう。
 以前月曜始まりのカレンダーで予定を間違えまくったしな。

・罫線はあまり主張してほしくない。
 それと同時に、機能面もあまり主張してほしくない。
 最近多発している「ビジネスを効率よく」タイプの手帳は
 ほとんどが、まだ何も書いていない時点ですでに
 「ひらくとびっしり何かが印刷してある」んです。
 手帳は、ユーザーの書くものが主役であるはず。
 それより前面に出てくる「濃さ」はいらないんです私。
 印刷の濃さも、哲学の濃さも。

・横罫(普通のノートのような)は好きじゃない。
 たぶん「文字しか書けない」雰囲気が出るからだと思う。
 (無地か薄めの方眼が好きです)

・黒一色は、さみしずきる。休日の認識が分からないし。
 かといってフルカラーは、自己主張しすぎ。

・週間スケジュール部分は、7日間が横並びになり
 よってその日のスケジュールが上→下に流れるのが「バーチカル」、
 左ページに7日間が縦に並び(その日のスケジュールは左→右)、
 右ページは自由欄になるのが
 「レフト」と呼ぶのだと初めて知りましたが
 私は「バーチカル」が視覚的に無理で「レフト」が好き。
 
・自己主張しないでくれ、とは願いながらも
 そのシリーズに何のコンセプトも世界観もないのはイヤで(笑)
 それはほぼ日を使い続けたせいでしょうね。
 それでいくとMDノートダイアリーとかは最高です。
 ビジネス色より、クリエイティブ色が強いコンセプトね。

・「日付や曜日の記載がないからお好きな時から書き始めて!」
 というタイプ(クロッキーダイアリーとかそうですね)は、
 あまり好まないのだと今回気づきました。
 自由すぎて、たぶんサボる(笑)
 日付を書く手間も面倒です。
 「ほら、決まってるから書かないと無駄になるよ」と
 ある程度の拘束力が必要なんですな。


こう考えるとうるさいね、俺は。


で、さんざっぱら見てまわった結果ですね


「ほぼ日手帳って、やっぱよくできてるんだな」


というのが結論で(笑)


なんだったんだ7DAYS!
(注※7日間も回ってません)


長すぎるつきあいの彼氏に飽きて
浮気しようといろんな男を見てみたが
結局いまの彼がベストだと気づくための旅かよ!


で、「もう離さないよ」という心持ちで
いつもの「オリジナル」を予約いたしました。

(どのカバーにしたかは、届いてから書きますね)


そして肝心の「外出時に持ち歩く」についての解決策ですが、
「ほぼ日手帳はライフログ。家で書き、基本持ち歩かない。
 仕事用に薄い手帳を持ち、そちらは仕事の予定のみ書く」
と決めました。

仕事手帳は、仕事の「やること」を書く。
ほぼ日オリジナルは、「やったこと」を書く。ね。
果てしてうまく使い分けられるのか、危ういとこではあるが。

で、「薄く軽い」「でも自由書き込み欄もある」「レフト式」
「コンセプトはしっかりある」「おっさんくさくない」
基準に探したところ…これまた難しい。

で結局

weeks



ほぼ日手帳WEEKS
(ホワイトライン/アイボリー)




なんだよ結局
糸井重里の軍門に下りまくりかよ



だってこれがいちばん条件満たしてたんだもん…。

でもひとつだけ本当はどうしても許せない欠点がありまして、
それは「月間部分が月曜始まり」であること。
NOoooooooo!

仕事用で予定を1日間違えるリスクありって、致命的!


でもね…ありとあらゆるこの形(縦長薄型で週間スケジュール)
見てまわった結果、すべて!100%といっていいくらい、
月間部分が月曜はじまりなの!なぜ??
(おそらくビジネス使用が主だから…なのでしょうね)

というわけで「この形に日曜はじまりは無い」
という諦めで、ほぼ日WEEKSで手を打ちましたわ。
あとは私が予定を間違えないようにするばかりです…。


それにしても手帳って、ほんと楽しい。


今回、ネットでいろいろ検索していたら、
こんな方のブログを見つけまして、これまた
興味深くものすごく面白いんですが、この方のように
「手帳が好きで、つい何冊も買ってしまう」というの、
すごく分かるなあ。(しかし見事に使い分けていてすごい)


来年の手帳は、まだ見ぬ自分の365日。
手帳を買うときにネガな発想をする人はいないと思うから、
具体的な未来を買ってるってことなんですよね。

「たくさんいいことが書き込めるといいなあ」
「これを使い切る頃には私はどうなってるかなあ」って。

だから、無性にわくわくする。

というわけで私は来年もほぼ日ラバーとして
できるだけフル活用したいと思います。


【おまけ】

手帳を決めたあと、本屋さんで発見したんですが
この「yPad」はコンセプトと世界観がものすごくグッときました。
iphoneとかMacを彷彿とさせるネーミングもニクい。
さすが寄藤文平さんであることよ。

ypad



いくつものプロジェクトの進行を一瞬で把握することができる
見開きに力を入れてるかたちなんですが、ライフログとか
営業系ビジネスではなく、クリエイター寄りのスケジュール管理に
いいんではないでしょうか。(分厚くてでかいからw)
紙の色も、罫線の主張も、絶妙です。
★ここの紹介が分かりやすく楽しいです。