昭和のことばを紡ぐ男。 | フーテンひぐらし

フーテンひぐらし

永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


昭和の名作詞家・星野哲郎氏が亡くなったよね。


彼の作品をテレビで流してたけど、
歌えない歌がないどころか誰もが知る名曲ばかりで
「あれもこれもかー!」と本当にびっくり。
(小林旭の「自動車ショー歌」とかもね!ありゃすげえ)



「演歌は最初の2行が勝負。そこに命を賭ける」
とおっしゃってたようだが、それは演歌のみならず
ありとあらゆるアウトプットの極意だとも思う。



ことばは世につれ変わるもの。
でも、こういう趣のあることばを紡げる人が
どんどんいなくなると、昨今の「◎◎しすぎ」
歌詞ばかりになるんじゃ…とさみしくなるよね。




彼の作品でいちばん好きなのは
ブログのタイトルにも「フーテン」と掲げているとおり
「男はつらいよ」の主題歌。


これ、歌詞が作品によって色々(歌詞違いや、4番5番など)なのだが
私のいちばん好きなバージョンをここに記しておこう。
この歌詞、ほんとうに好きだー!特に3番。




男はつらいよ

作詞 星野哲郎  作曲 山本直純


1
どうせおいらはやくざな兄貴
わかっちゃいるんだ 妹よ
いつかお前の喜ぶような
偉い兄貴になりたくて


奮闘努力の甲斐も無く
今日も涙の
今日も涙の陽が落ちる
陽が落ちる



2
どぶに落ちても根のある奴は
いつかは蓮(はちす)の花と咲く
意地は張っても心の中じゃ
泣いているんだ兄ちゃんは


目方で男が売れるなら
こんな苦労も
こんな苦労もかけまいに
かけまいに



3
あても無いのにあるよな素振り
それじゃあ行くぜと風の中
止めに来るかと あと振り返りゃ
誰も来ないで汽車が来る


男の人生一人旅 
泣くな嘆くな
泣くな嘆くな影法師 
影法師