『龍神の雨』 道尾秀介 | 佐藤ひろのすけの《ひろの漬け》

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作曲家、ピアニスト佐藤ひろのすけのブログです。
日々思う事、海外旅(男磨きの旅シリーズ)音楽について書いています。

道尾秀介、侮れない男。
道尾秀介は「カラスの親指」が出会いの為、

誰にも気付かれずミスリードを誘い
ラストでこれでもかと怒濤のどんでん返し!

というイメージが付いていたが、
今作はあれ?

そんなにひっくり返しも無かったんだな、というのが最初の感想。

しかし事件は解説で起きた。
龍神の雨 (新潮文庫) 龍神の雨 (新潮文庫)
(2012/01/28)
道尾 秀介

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ラジオニュースの主張が強い割に
本編とのシンクロが無く謎だったが、
全て本編に言及していたのだ。

半沢の最後の台詞で引っくり返された真実が
更に引っくり返される。

睦夫の最後も思わぬ展開に加え
蓮の電話も引っくり返される。

解説で引っくり返してくるとは
道尾秀介はやはり侮れない