7月30日~8月1日の日程で、神戸芸術センター芸術劇場、神戸市外国語大学を会場に、「第58回自治体学校in神戸」が開催されておりますが、日本共産党弘前市議団からは越明男市議と私・千葉こうきが参加させていただいています。1日目は記念講演等ですが、2日目は分科会となっており、しかも、朝の9時半から夕方の4時まで日程になっており、まるで、学生時代の集中講義なみ。じっくりと、みなさんのお話しを聞いて、今後の議会活動の力にしていきたいと考えています。
今日は、何とか、記念講演、加茂利男先生の「日本型人口減少社会と地域の再生ー不安と混迷の時代をどう生きるか」に間に合いました。
加茂利男先生は、講演の中で、全国的に出生率の回復にも成功したスウェ―デン、フランスの例を紹介しながら、「れに対して、日本の『地方創生』政策は、個々の自治体に地方版総合戦略を作らせ、『地方創生競争』をさせるというやりかたが基本です。各自治体に『人口ビジョン』をつくらせ、それを実現する戦略を考えさせる。それでは、自治体同士の人口争奪ゲームを起こして、足の引っ張り合いにならざるをえないのです。どうすれば、出生率を全体として底上げする国の政策がどうしても必要なわけです」と、協調されておりました。
その後、「辺野古への新基地建設をめぐって争う国と沖縄県ー憲法・地方自治から見ると、何が見えてくるか」と題して、「パネルディスカッション」が開催されました。
榊原秀訓(南山大学)先生がコーディネーターとして、最初に報告。その後、沖縄県の上里晴美さんが沖縄と貧困・格差の問題、地元マスコミ関係者の島袋良太さん基地問題の推移、うるま市島ぐるみ会議の伊芸佑得さんが県民のたたかいを紹介してくれました。沖縄の基地問題をめぐって、保守と革新、経済団体と、垣根を超えて、オール沖縄として運動が広まってきたことが、生き生きと紹介されておりました。発言の中で、「建設業界の社長も、運動に参加してきた。その社長に対して、『お前の会社には、基地建設の仕事はもう回らない』との声があった。しかし、その社長は、『今度は、基地撤去の仕事を請け負う』と、応えた」とのお話が紹介され、大きな拍手が起きました。

記念講演、加茂利男先生の「日本型人口減少社会と地域の再生ー不安
と混迷の時代をどう生きるか」。

「辺野古への新基地建設をめぐって争う国と沖縄県ー憲法・地方自治から見ると、何が見えてくるか」と題して、「パネルディスカッション」