脂質異常症の原因として真っ先に挙げられるコレステロール.
一般には善玉(HDL)と悪玉(LDL)と言われていますが,
身体にとって必要だから存在するのであって,
悪玉という言い方には私はとても違和感を感じてしまいます.
あくまでも冠動脈疾患の原因のひとつとしてということなら理解できますが
がんの抑制においてはLDLの存在がしっかりと効果をもたらしているようです.
冠動脈疾患を考える上で
一般に高脂血症と言われるのは
・LDLコレステロール値が140mg/dl以上
・HDLコレステロール値が40mg/dl未満
ここで
LDLコレステロール:肝臓で作られたコレステロールを全身に運び,増えすぎると動脈硬化などの原因になる
HDLコレステロール:余ったコレステロールを回収する能力を有する
と言われています.
このためLDLコレステロールが正常値でもHDLコレステロールが少な過ぎると
血栓ができたり動脈硬化になりやすい傾向があります.
そこで最近はこの両者の比であるLH比が注視される傾向があります.
LH比=LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値
脂質異常症を見つけるファクターとなっており,
通常の人であれば2.0以下
高血圧や糖尿病の人は1.5以下
にすることが望ましいとされています。
ちなみに
2.5以上で血栓ができている可能性あり、心筋梗塞のリスク
2.0以上で動脈硬化の疑い
2.0以下で健康
このLH比の推移を自分の過去のコレステロールの検査データから見てみると
GYMに通い始めて(2014年8月)バルクアップする前の方が明らかに悪い(高い)値です.
このときはコレステロール値は正常値そのものだったにも関わらずです.
HDLの値が今ほど高くないにも関わらず,LDLが基準値ぎりぎりで結構高い値であることが原因ですね.
GYM通いを始めた2014年8月頃からは,コレステロールの値は確かに増えてきたけど
変動はあるもののこの値が少し減少して2018年頃からは2以下で推移し始めているのがはっきりとわかります.
このころからLDLも上昇していますが,HDLの上昇が筋トレによって引き起こされているようです.
以上のような傾向が見られましたが,
これはあくまでもコレステロールのみを見た場合の基準であって,
冠動脈疾患においてはこれだけではなく他の要因の影響も大きいです.
そういった意味で私がずっと信頼して参考にしているのが,
何度も言っているあの吹田スコア!
職場が吹田にあるからではありませんよ(笑)
この吹田スコアを信用してこれまで高脂血症と言われようが何と言われようが,
このスコアを見る限りは全く問題無いと思っていたので
医者からは何度も高脂血症の薬の服用を勧められましたが,
コレステロールが増えた原因はバルクアップしたことが原因であることは分かっているし,吹田スコアから見ても他に冠動脈疾患になるような要素はなさそうだったのでいつもお断りさせていただきました.