今日は天気も気温も快適でしたので、自転車でポタリングしてきました。
まずは『時代祭』の行列です。自宅から北上し、御所方面に向かいます。
観光客もかなり増えてきており、交通規制もあるので大通りを外して走ります。
行列は京都御所から平安神宮に向けてジグザグに進んでいきます。
写真は烏丸通と押小路通が交差するあたりです。
沿道に観客が詰めかけていて、コロナも気になるので早々に退散しました。今までニュースでしか見たことがなかったものが間近に見られて少し不思議な気分でした。
「ほんまにやってるんや・・・。」みたいな。
引き続いて清水焼の陶器まつりです。
さて、全国的に知名度が高い『清水焼』ですが、自分の中では『ザ・清水焼』と思える典型的な清水焼のイメージはありません。
もちろん清水寺の周辺に『清水焼』を扱う店舗はあるのですが、そのあたりにはいわゆるメーカーである『窯元』が見当たらない。
どっかで作って持ってきているのでしょうが、窯元の存在が希薄、かつこれといった典型的な特徴もない、どこか捉えどころのない焼き物が自分にとっての『清水焼』でした。
今回『清水焼の郷まつり』についてブログで知り、清水焼は京都市のはずれ、ひと山越えた山科区(やましなく)の団地で作られていることがわかりました。
登り窯などから排出される煤煙などの問題があり、以前に市街地から郊外へ産地が移転したとのことです。
これで長年の疑問「清水焼はどこで作ってるの?」に答えが出ました。
スマホのナビをセットして清水焼団地に向かいます。
五条通沿い(国道1号線・東海道)に東に向かいます。
山越えとなっており、自転車には少ししんどい道です。
一番 高度のある地点がトンネルになっています。
若干おどろおどろしい雰囲気もあります。
トンネルをこえると山科にはいり、団地はもうすぐです。
自転車を会場の駐輪場にとめて、会場を散策します。
主催者によると100ほどの出展があるそうです。
団地の沿道にテントが張られて清水焼が即売されています。
特段の値引きなどはあまりされていませんが、それほど高価という感じでもありませんでした。
1周目でだいたい目星をつけてから、2周目でこれといったものを買い求めました。
お気に入りを買ったからにはやはり使いたいですので、今回はご飯茶碗とマグカップと湯呑みを選びました。
茶碗は 陶葊(とうあん)という窯元の『花結晶』という種類のものです。
マグカップは 関陶房のものです。
ストライプの揺らぎがリズム感を生んでいるように思います。
そして、最後の湯呑みは若手作家の河合美月さんの作品です。
黄昏時の空のような微妙な色合いが味わい深く、いつまでも眺めていたいような感じがします。
数年前に観たオットー・ネーベルの絵画の色遣いを連想しました。
決して歩留まりがよい製法ではないと思いますが、独特な味が出ていると思います。
将来が楽しみな作家さんです。
苦労して自転車で山を越えた甲斐がありました。
2022.10.22 21.9km