ミニワッターをベースにしたモバイルレシーバーアンプの製作の前段階でレシーバーDACの SU-7であれこれしております。
オペアンプという部品を交換して音質にどう変化があるかをチェックしています。
SU-7に標準装着のオペアンプは新日本無線の NJM5532DDでした。
これを同じく新日本無線の MUSES8920に交換してまる3日ほど連続で再生しました。
交換当初は時間の経過による音質の変化がやや大きかったものの、まる2日を過ぎるあたりから音質の傾向が安定したように思います。
MUSES8920は、低域が明確で力強くどっしりとした土台の上に音楽が乗っかっているような感じです。高域のサ行などが強調されることがなく自然に伸びるのでボーカルなども落ち着いて聴くことができます。聴いていて楽しい音質ですが、情報量が多くやや「見えすぎ」てお腹がいっぱいになりそうな面もあります。録音の良し悪しを明け透けに見せてしまう感じです。
デスクトップのサブシステムでのテストなので、メインシステムに接続したときの印象は異なるかもしれません。
でも「この機械にこれ以上なにを望むねん?」というくらい十分高音質な出来だと思いました。
さて、デジット(日本橋の電子部品屋さん)で買ってきたオペアンプはMUSES8920を含めて全部で4種類ありました。
その買い物のときに「それは生産中止で在庫がありません。」と店員さんから言われて買えなかったオペアンプがあります。
TI社(BBブランド)の OPA2604です。
音質に特徴があり、一部に熱烈なファンがいるようです。
そういう情報もあったので、ぜひ一度その音を聴いてみたかったのです。
その日は時間がなかったので他店をまわることができず、そのまま帰宅しました。
家に戻ってから「ひょっとしたら前に買ったかもしれない」と思い直してパーツケースを探しました。
そうしたらケースの中から何とOPA2604が2個出てきました。おそらく、以前何かに使おうとしてそのまま使わずにしまってあったのでしょう。(買った記憶をなくすことはたびたびあります。)
OPA2604APとあります。シリコンハウス(共立)かデジットで買っているはずなので、ホンモノです。
現在、連続再生をしています。まる1日経ちましたが、時間の経過による音質の変化はそれほど感じられません。
もうちょっと鳴らし続けたいと思いますが、すでに「なるほど」と思わせる特徴を見せているような気がします。
「いい音楽を聴いているんだ」という充実感や満足感が得られます。低域・中域・高域の音速と音色がそろっていて、音楽としてのまとまりが感じられるような気がします。細部に神経が向かってしまうというよりも、自然と曲の流れに乗ってしまう心地よい時間が得られます。
それほど音質のよくないCDであったとしても、それなりに心地よい音楽として聴かせてしまう。そして高音質のものは飛び切り心地よく聴かせてしまう。
「これでええんとちゃうかな・・・。」
できれば数日後に評価・感想の追記をしたいと思います。
2020.6.9