「94歳のゲイ」 | 「すが」のブログ

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2024.7.6 シアターキノ 公開初日

製作 MBS毎日放送 監督 吉川元基

大阪市西成区に住むある94歳の老人を取材したドキュメンタリー映画。2022年に大阪ローカルテレビで放送された番組から追加取材を経て全国公開された作品。


Kitaraからの帰り道、何気なくキノのスケジュール見たら監督本人が来ているというのでふらっと行ったら満席寸前で最後の一席でした。こういうセンシティブな作品なのに満席になるんだとビックリです。キノさんらしい上映です。


LGTBQの問題、実はほぼ興味なかったのですが、昨年の教育実習に来ていた大学生が「公共」でLGBTQの授業をやっていたので自分も勉強しておかなきゃと思って遅ればせながら興味を持った次第です。


映画が始まってわけのわからんジジイが出てきてフニャフニャ喋っててなんだこりゃと思ってましたが、この人が94才のゲイ。話が進んでいくうちになんだか微笑ましくて魅力的な人になっていきました。ゲイの悩みや息苦しさがあったようなんですが、結局は普通に長生きしたジジイ。


むしろジジイのケアマネしていた梅田さんの方に興味をひかれていたら、なんと取材進行中に亡くなるというショッキングなことになって。番組製作チームは言葉を失ったと思いますが、ゲイだった梅田さんの努力の活動がドキュメンタリー作品に残って報われるような感じがします。


上映終了後のアフタートーク、進行は満島てる子さん。一番前で拝見しました。LGTB色のゲキ派手な衣装で語っております。この方、道内あちこちLGTBの講演をして回っているLGTB界の貴重な人材です。まあ賢くて魅力的に見えますね。大学の後輩になるらしい。

一方の吉川監督、一見して誠実て生真面目そうな印象。ゲイの長谷さんに真剣に向き合ったドキュメンタリーを作った人柄がわかります。


テーマが一般向けじゃないので現在はもう上映している場所はないですが多くの人に見てほしい作品です。普通にヒューマンな作品ですから。