ご訪問頂き、ありがとうございます
双子が去年揃って結婚式を挙げ、
夫婦2人の生活になりました。
夫婦の唯一の共通の趣味は
息子と同世代のオリックス
バッファローズを
応援すること
好きなドラマや映画、音楽、手仕事
そしてコロナ禍で発症した
仙腸関節障害、腰痛、
頚椎ヘルニアのことなど
日々のあれこれを、
備忘録として綴っています。
お付き合い頂ければ嬉しいです❤️
こんばんは
前回の続きです。
その頃、私の父が突然亡くなり
母が近くに帰ってきて欲しいと言うので、
私達家族はそのマンションを売り、
母の近くのマンションを購入して
引越しすることになりました。
私の新しい家に遊びに来た昌子は
びっくりするような告白をします。
実はうちの夫は
ギャンブルがやめられなくて
1千万ほどの借金があるの
そしてこれは初めてではないの
１回目は彼のご両親が肩代わりしてくれて
２回目は３人の彼の叔父達が無利子で
お金を貸してくれて解決して、
今もずっと叔父さんたちには月々
少しずつ返済していたんだけどね
今また同じように借金を作ってしまって
もうどうしようもないの
彼女曰く、公務員ならいくらでも
お金を貸してくれる悪質な業者がいるんだとか。
私の頭の中で、今までの数々の不可解な
出来事がすごい速さで結びついて行きました
そうか、そうだったのか！
彼女の奇妙な行動は全て
借金取りから逃れたり、マンションの住人や
私達に知られないようにするための
ことだったのです。
彼女の家には借金取りが押しかけたり
催促の電話がひっきりなしにかかってきて
いたんだと思います。
公務員なのに革ジャンで朝帰りのご主人は
夜通しギャンブルをしていたのか
借金取りから逃げていたのか
それは分かりませんが
酷なことを言うようだけど、
もうご主人は病気なんだと思う
ひとみちゃんのために別れた方がいい
うん、わかってる、わかってるけど
やっぱり彼のことが好きなんだよね
聞けば、追い詰められた今の彼は
彼女がお嫁入りに持ってきた貴金属を
勝手に売ってお金に換えたり
現金を作るために、クレジットカードで
家電を量販店で買い、それを質屋で売って
現金化したり（結局損をして借金が膨らむだけ
ですが、とりあえず現金が必要だった？）
という、なりふり構わぬ状態のようでした。
私達は新しい家に2年も住まないうちに
夫の海外赴任が決まり、私と子供達も
追いかけて行くことになります。
二つ目のマンションも売り、出発まで
実家に居候をしていたある日の朝、
昌子が泣きながら、電話をかけてきました。
ハコちゃん、どうしよう
今朝の新聞見た？
旦那さんが
警察に捕まった
びっくりして、慌てて朝刊を広げると
借金取りに追いかけられ、
万策尽きた彼女のご主人は、あろうことか
ATMで多額のお金をおろした歯医者さんを
追いかけ、ひったくりをしようとして
捕まったことが、新聞の片隅に
小さく報じられていました。
しっかりして
ひとみちゃんがいるんだよ
もう別れるしかないよ
母にもそう言われて、今から離婚届を
出しにいこうとしてたんだけど、
これでほんまにええんかな
あの人を見捨ててええんかな
気持ちはわかるけど、
３回も同じことをして
それが治るとは思えない
彼は依存症なんだと思う
ひとみちゃんを守るために
辛くても別れるしかないよ
昌子は電話口で泣きじゃくっていました。
そしてその後、ぷっつりと連絡が途絶えたのです
私も数日後に飛行機に乗り、新しい生活に
慣れるのに必死で、次に帰国して
昌子に電話した時は、もう電話は
通じなくなっていました。
官公庁に勤めるエリートの彼が
一体なぜギャンブルにハマったのか
そして何回も同じことを繰り返して
最後は犯罪者になるなんて、
その頃も今も全く理解はできません。
水原氏も同じですね
額は昌子のご主人と桁違いですが、
負け続けて大金を失う泥沼にハマり、
それでも抜け出せなくて、
とうとう犯罪に手を染めてしまう
なんとそっくりな展開なのでしょう
ギャンブルにハマるということは
あり得ないくらい判断力を失い
言い方は悪いですが、最後は
廃人同様になってしまうのは
麻薬やドラックと同じですね。
依存症の怖さをつくづく感じました。
昌子は今頃どうしているのかなと
時々思い出します。
彼女のご実家の連絡先を
聞いておけば良かったと思ったり
少し珍しい彼女の旧姓で探してみましたが
残念ながら行方は掴めませんでした
あの素敵なルーフバルコニーの家は
その後競売に出されたと
風の噂で知りました。
昨日のドーム行き近鉄奈良線
鹿のラッピングでびっくり
「ならしかトレイン」というそうです。
吊り革も鹿でした。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
今日もバッファローズ勝ちました
ようやく調子が出て来たようてす🎶