「ウーバーです!」とカメラホン一面に
アップのお兄さん
休日午前10時
「頼んでないですけど…」
と答えると明らかにガッカリした顔になる
カメラホンにはまだあたりを探している
お兄さんの姿が映る
ドアを開けて
「住所あってます?」と聞くと
システムで私の家の位置にピン📍が
立っているんだそう
住所も⚪︎丁目までしかないらしい
「名前は?」と苗字を聞けば分かるかなと
思って尋ねる
「K・Mとしか」
それだけの情報で配達するんだウーバーイーツ
確かに我が家もK
「それと玄関に水色の自転車おいてあるって
書いてあるから」と我が家の自転車を指さす
「うちのは緑ですけど」
この暑い中符号は多かれど注文したのは
我が家ではない
多分裏に越してきた若夫婦だろうなぁと
思いながらも苗字が思い出せない
その内にもどんどん熱気が家の中に入ってくる
暑い中ご苦労様ですねと
玄関の扉を閉めた