ここ最近
ずーっとアメリカのトランプに
文句言ってた私ですが
正直、日本人の私には余計なお世話なのですよねえ。
アメリカの政治だから日本人は関係ない!
そう思えるかもしれません。
もし、アメリカが
日本に全く関係ない国なら
きっと私は親戚や友人だけ心配して
多分、ここまで怒らないのですよね。
ただ・・
日本は多分、世界でもトップランキングの
アメリカという国と連動してる国です。
アメリカが風邪を引けば
日本も病気になり
アメリカがこけたら
日本も怪我をする。。笑
この関係は日本が望んだというより
アメリカが第2次世界大戦後から
ほぼ強制的に築き上げさせられた
関係なわけです。。
もちろん、日本はそのおかげで
成長したことは
間違いないです。
でも、
その裏ではただ「助けてもらった」とは言えないほどの
取引が沢山あり。。
これを乗り越えるたびに
日本はより深くアメリカにハマっていき
今の状態にあるわけです。
日本はありとあらゆる面で
アメリカと深すぎる関係を築いてしまったせいで
今行われているトランプ減税の
影響を顕著に受ける国のトップランキングにいるはずです。
この関税が及ぼす影響は
輸入だけにはとどまらず・・
株などの投資家たちの動き
通貨の価値
雇用
経済
私ではわからない分野でも
きっと影響があるはずです。
トランプがやっている関税は
前例がない関税なので
これが吉と出るか
凶と出るか
経済の専門家も
投資家たちも
全く予想がつきません。
私が予想してることも
当たらない可能性の方が高いし
今までだったらこうだから・・・
ということでしか話してません。
もちろん、
アメリカでも地域によったり
もともとの経済状況だったり
職種によったりで
殆んど影響なく過ごされてる方の方が
多いのかもしれません。
だから、このまま
アメリカはいつも通りかもしれないし
この関税が成功するかもしれない。
そう思ってる投資家も多いし
私は投資しないけど
私のように「ヤバくない?」って思ってる人も
いる状態で。。。
だから、まあ、アメリカに関しては
そうなのですが。。
今回の関税は
アメリカが成功しても
日本が成功することは多分ほぼなくて。。
どっちかというと
アメリカだけよくなることはあっても
日本をはじめ
他の国はかなりマイナスに影響するという
見方が強いのです。。
なぜ、アメリカの動きが
こんなにも世界に影響を与えるかというと
トランプの言うアメリカの消費はもちろんですが
それ以上に
基軸通貨の要素が大きいのです。
基軸通貨。。
これは世界で取引を行うとき
どんな通貨で取引するのかという問題を解消するために
アメリカのドルが使われるという
ルールがあるのです。
例えば。。
身近なもので言うと。。
海外旅行でお金をユーロに換金する場合。。
日本円は一旦基軸通貨のドルを買います
今度はそのドルでユーロを買うのです。
つまり
通貨を買うときに
必要とされるお金なので
基軸通貨というだけで
この通貨は常に必要とされ
その価値を保ちます。
普通通貨はその国の経済力や安定力に
影響されます。
アメリカの場合
例え経済が無茶苦茶でも
基軸通貨であることで
何もしないでお金の価値が保たれて
しかも損をしないという
メリットがあるわけです。
アメリカの消費が強い理由は
アメリカ人の努力ももちろんありますが
基軸通貨ゆえにある恩恵もかなりある。
世界が必要としている通貨を持っているアメリカが
強いポジションでいられるのは
軍事力よりも
この基軸通貨の力と言っても
決して過言ではないのです。
だから、今までアメリカは
必死でこのポジションを死守してきたわけです。
アメリカはこのドルを支えるありとあらゆる要素に
圧力をかけ
戦争を起こし
内政交渉をし
リーダーを挿げ替え
ということで保ってきました。
ただ、前にも話しましたが
基軸通貨という制度は
じつはあまり長く持たないことは
最初からわかっていたことなのですが。。
アメリカは努力?の甲斐あって
予想より長く続いてるようです。。
基軸通貨を持つ国は
多大な恩恵を受ける反面
それが崩壊すると
基軸通貨の国とそれを使っているには
深刻なダメージをもたらします。
そして
ドルが基軸通貨長すぎたせいで
様々なシステムにドルが組み込まれすぎて
そのダメージさ加減が
どの程度なのか
経済を専門にする人でさえ
予想できてないという。。
だからみんな
アメリカに倒れてもらったら
困るのと思ってるわけです。
トランプの関税政策は
この心理を逆手に取り
文字通り脅してるわけです。
だから
勝算は最初からあると思って
やってるわけです。
ただ・・
今回のアメリカだけ浮上する
この関税方法は。。
ドルを使い続けることのリスクを
証明してしまっていて
従って要求がさらに大きくなるのなら
アメリカのドルは
使わないという国が出てき始めています。
この基軸通貨のシステムを悪用して
「経済制裁」を
前から受けていた国々は
「ドルを使わない取引」の組織を構築した。。
それがBRICSですねえ。。。
まあ、それだけではないんですけどね。
ざっくりいうとそうです。
ここに参加してる国は
資源を持ってる国が多く
しかもアメリカに理不尽に経済制裁や
国内政治への干渉をされた国がほとんどです。
この規模たるものかなり大きくなってきていて
数字だけ見れば
もう西側の経済力より
はるかに上だと言います。
だから、トランプは脅してるのです。
アメリカを敵に回したら=BRICSに参加したら
もっと制裁するぞ!!
とね・・・。
ブラジルに50%の関税をかけたのも
関税と全く関係ない
前大統領のことを色々言ってますが
これがメインの理由のはずです。。
みせしめ?みたいな。。。
ただ・・ブラジルの場合
実はアメリカにとって黒字貿易の相手なのですよ。
つまり貿易で利益を得てる国。
脅して、制裁しても
報復されたら
アメリカが困るだけなのですが。。
ここがうっかりさんですねえ。。
トランプは。。
おっとやってしまった。。みたいな。
とにかく。。
最近この関税政策で
理不尽に突き付けられた内容で
各国はこれからの輸出だけでなく
今の取引でさえ
一方的に中断してます。
ラオスなんかは
アメリカの関税通告が
一方的でいきなり40%越で
しかも、即日有効な通告だったため
既に出荷準備していたすべての出荷が
止まってしまい・・
損失をウン100億ドル規模で出してます。
そして途方もない失業者を出したと言われてます。
私たちで言う
オーダーメイドの注文を大量にしていて
いざ、受け取るときに
「やっぱり要らない。」と
買わなかったという
発展途上国としては
国家規模の打撃を
たった一日でやったわけです。
まあ、やっぱり要らないと言ったアメリカの会社の方も
きっとかなりのダメージを受けてるのでしょうが
正直注文したほうが悪いわけで。
作ったほうはオーダーがあったから
作ったわけです。
準備する時間も与えず
即日で法も何もかも無視して
勝手に契約を切る。
あまりにも理不尽ですよね。
これらの国は
アメリカとの取引はおろか
ドルでの取引に
かなりの不安を覚えていて。。
これでBRICSに流れていってるようです。。
これを脅して何とかしようと
今トランプは必死なんですね。
じゃあ、日本などの西側諸国も
これにどう対応しているのか?
何もせずに
アメリカと共倒れになることは
愚かなことですよね。
カナダはいち早くNOを
アメリカに突き出した国ですね。
ただ、やり方が
ちょっと変わっていて。。
関税に関税返しではない方法をとってます。
当初はデジタル税を導入しようとしましたが
報復合戦があまりいい結果を産まないと
多分判断したのでしょうねえ。
だから違う方法をとったのです。
アメリカは
カナダがデジタル税を取り下げたとき
勝利宣言してましたけどね。。
その間に方向転換したようで。。
まあ、ざっくりいうと
お得意様変更?ですね。
いままでアメリカを優先してきたことをやめて
他のお得意様を作り始めてます。
今までアメリカに優先的に輸出していたものを
完全にやめてしまい
日本やヨーロッパを優先的に輸出し
強い関係を築いてます。
トランプが
輸入=悪
だと思うその発想を
多分逆手に取ったのだと思います。
輸入は損益の側面がある一方
その国の不足している部分を補う役割も果たしています。
その供給が止まれば
即座に国内の企業が海外の企業がやっていた仕事に
ありつけるというのが
トランプの発想ですが
理論上はそうでも
実際はそこまでシンプルではないのです。
特にカナダがアメリカに輸出していたものの中には
国防を支えていた素材があり。。
この安定供給こそが
アメリカの武器の強さや量に反映してたのです。
つまり・・
これが輸入できないことは
武器の製造に即影響が出るわけで。。
特にアメリカは近年
ウクライナに自国の武器を
大量にあげていたので
武器は慢性的に不足してると言われてます。
ウクライナに武器を上げないのではなく
これ以上あげると
アメリカの防衛にかかわるから
あげれないし
イスラエルにもあげてるので
まあ、物理的に無理な部分が出て来てる。。
なのに。。今回の関税は
鉄などの金属に50%もの関税をかけるので
どこから買っても値段は高いし
今までカナダで支えていた供給がなくなり
同じ量のものを輸出してくれる国は
多分まだ見つけられてないし
持ってる国があるとするなら
その国は今まで理不尽に
経済制裁してきた国のBRICSメンバー。
そう簡単には行かないでしょうねえ。。
そもそも
国内で供給できていたら
最初からやってるわけで。。
出来てないから輸入してたという事情は
きっとランプの頭にはなかったのでしょうねえ。。
またもや
うっかりさんですね。
カナダのやり方が
やり方がチェスっぽいですけどね。
チェックメイト。って言われてるみたいです。
カナダは最近上がった
NATOの予算に目をつけ
ここに武器の材料になるものを
良い条件で輸出することに
即時に切り替えました。
関税を盾に脅すアメリカを
切り捨てて
ヨーロッパと連動することを
選んだようです。
そして、日本とも
良い関係を築いているようで
日本の大口の輸入国であり
輸出国であるという
平等な取引のようです。
また軍事面でも
お互いに協力し助け合い
軍事開発もともしていくことを
約束したようですね。
このカナダの動きでもわかるように
日本ももちろん動いています。。
日本はアジアに目を向けて
今まで通り経済協力はもちろん
アジア全体で発展するための関係を
築いている途中のようですね。。
アメリカを介さない方法での
輸出を守ることも
話し合われてるようです。。
まあ、日本は日本で
これから起こるであろうことに
そこそこに準備はしているようなのですが
それでも、ダメージを受けてしまう要因を
全部取り除くのは無理なので
避けられないかもしれない不況への不安は
まだまだありますよね。。
つまり日本にもウルトラCが必要なんですよね。。
アメリカの関税で受けるダメージを
回避するには。。
関税は
輸出だけを意味するのではなく
色々な分野での影響がある以上
簡単には結論が出にくい。。
だけど最低限のダメージで押さえたい。。
だから崩壊回避のウルトラCが
必要なんです。
ドル離れの動きが加速している中
ドルの弱体化が避けられないので
円に逃げてる人が多くて。。
そっちの部分でも
日本は問題を抱えていて。。
以前、日本の円が安く0金利政策で
お金を貸していたので
多くの投資家が日本円を借りて
投資をしてましたが。。
日本の金利が上がり始めて・・
しかも、円が強くなると。。
借りたお金が返せなくなるわけです。。
そうすると・・・
何が起こるか予想つきますよね。。
こっちでも
あっちでも
色々ありますけども
日本は日本なりに
がっつり足引っ張られないようにはしてるようです。
日本はある程度
かつての貿易摩擦から学んだはずなので
前から色んな道を模索してたようで。。
そのルートは今既にあると言われてます。
この関税をきっかけに
多分重要視していたことの比重が変わるのではないかと。
アメリカに依存しない
アメリカの言う通りにしない。
これはアメリカを完全に切り離すということではなく
アメリカが、ただお得意様から
外れるだけの話なのですよね。
こうやってアメリカから離れる準備を
本格的に始めることになるのでしょう。
輸入だけでも。。
そうやって日本の企業が生き残らないと
日本は大級のダメージをもろに食らう。
今までアメリカファーストだったのを
他の国にファーストの比重をシフトするのは。。
まあ、裏切りというより
仕方ない選択ですよね。。
アメリカ自体が関税を通して
「お前らは要らない」と言ってるわけですから
必要とされていないのなら
すがるのではなく方向転換をし
そこから去るべきだと
私個人も思います。
そして、輸出するかどうかは
日本の判断というより
今散々振り回されてる企業が
それでも取引先としてアメリカを選ぶのかどうかの話なだけで。
これをチャンスにする企業も
出てくることに期待したいし
ある分野では日本へのシフトが起こっていて。。
必ずしも今回の関税が日本にマイナスになるとは
限らないとの見方もあります。
これからトランプの関税が落ち着いて。。。
日本の企業が
アメリカに見切りをつけたとして。。
代わりに良い関係を築く国が
どこなのか。。。
カナダなのか?
アジアの集合体で結束するのか?
または
EUか。。。
案外BRICKS?
どうなるのかしら?
動きが早そうなので
注目ですね。。