初っ端から問題発生。。 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

一昨日は。。

夫とデートに行きました。。。

これ、最近の私たちの楽しみで。。

 

夫と私で

近所のホテルに

夜、飲みに出かけます。。

子供達はお留守番です。。

 

もう、大きいのでね。

出かけるときだけ

何かあったときのために

携帯持たせてます。

 

こう言う時間って

今までなかったから

なんだか嬉しい時間。。

 

で。。一昨日の

そのホテルのレストランで

レディースデーなるものがあって。。

カクテル飲み放題に参加。。



この日は久々に

飲みたい気分。

 

持ち前のどケチ根性で

元を取らないといけないと

強ーいカクテルを4杯も飲み

撃沈。。

 

おかげで次の日(昨日)は

二日酔いで

動けませんでした。。

 

ブログも二日酔いの目眩を抑えながら

ギリギリな感じで書いたので

メチャメチャだったかと。。爆

 

もう、2度と

カクテル飲み放題なるものには

参加しないと誓いました。。

 

こんにちは

ヒロでございます。。。

 

 

さて、続きを・・・

 

出発当日。

 

出発予定時刻は言っていたのだが

その時間になっても

夫は起きない。。

 

昨晩飲みすぎたのだ。

あれだけ散々

「明日出発するんだから

あまりお酒を飲まない方がいい」

と言ったにも関わらず

全くいうことを聞かず。。。

 

義父とともに寝坊。。

 

出発予定時刻は

理由があって設定していた。

 

この日、砂漠にキャンプするのだから

何が何でも日が暮れる前に

砂漠入りしたかった。。

 

理由は。。。道が見えなくなりやすいからだ。

砂漠の道はわかりにくい。

変な道を選べば砂にはまってしまうのだ。

だから、道が見えてないといけない。

 

私たちは以前砂漠に行ったことがある。

私はブログを通して記録を残しているので

何に一番困ったかとか

何を大切にしなければいけないとか

色々覚えている。。

 

前回は夜に着いたが

たまたま慣れてそうな前を行く車があったため

それに着いていったので

何事もなく砂漠を走れた。

 

しかし、夫はそんな記憶すらない。

 

全てを酒とともに忘れてしまったのだろうか。

 

今回はそんなラッキーがあるとは限らない。

だから、早めに出発時間を設定したのに・・。

 

さて、出発予定時刻を4時間経過して

やっと出発。。。

 

この時間だと

ギリギリ間に合うか

間に合わないか・・・。

 

私はいつも夫の助手席で

ナビゲートする。

 

どこの国に行こうと一緒。

 

しかし、今回夫の隣には

義父を乗せた。

 

理由は義父が大きいから。

義父と夫はほぼ同じ身長だ。

つまり大男。

助手席の方が座席が広いので

楽に座れるだろうという

私の気遣い。

 

しかし、これが計画が狂った

一番の要因。

 

私が選んだ最短ルートではなく

遅れて出発したにも関わらず

海岸ルートを選んだ夫。。。

 

こっちの方が遅く着く。

そうなんども説明しても

横の義父が夫の言うことに

ノリノリなので

夫もさらに乗っちゃって。。

 

遅れるなんてことは全然気にしてない夫。

私がなぜ「遅れない」と言うことに

こだわってるのか

散々話してるのに

聞いちゃいない。。

 

子供のように浮かれている

夫と義父。。

 

海岸沿いを走ろうと

大した見栄えのしない道だし

色々ある場所とはいえ

中に入り込まないと

特別な場所にはいけないのに

なぜ、こんな2時間以上オーバーする可能性のある道を

選んだのか。。。

 

当初到着時間が3時間だった。

ちょっと余裕を持って5時間後で

日が落ちる設定だった計画は

狂いに狂い

5時間後に砂漠に着く予定。

 

「心配しなくても大丈夫よ」

とまた義母が言う。。

 

心配しなくても大丈夫・・・

この言葉フランスにいた時から

ものすごく言われる言葉。

 

私のことを神経質。

いや、心配性だと思ってる。

 

あのね。。

自慢じゃないけども

私、日本人の中では

大雑把な方で、心配性なんて言葉

全然当てはまらない部類なんですけどね。

 

君たちイギリス人が

心配しなさすぎなのでは??

いや、心配してるのを

表に出さないのが

美徳とか思ってない?

もうちょっと気にした方がいいよ。

特に義父母は。

何でもかんでも

「大丈夫」って

根拠もなく言われると

すごくいらつくんだけど。。。

 

とものすごーく言いたい気分。

 

この前から私を

ポジション「心配性」と

勝手に決めつけてる義父母に

フランスでの数々のムカついた出来事が

思い出される。。

 

計画というのは

理由があって立てるものだ。

特に今から行く場所は

義父母にとって未知数の場所。



それなのに心配ないと

思えるその神経を疑う。

 

しかも、私は予測で心配してるんじゃない。

経験をもとに心配してるんだ。。

 

そして、

私の心配はのちに現実のものとなる。

 

運転して5時間。。

日が暮れ始めた頃

ようやく砂漠付近までたどり着いた。。

 

しかし。。

私はあることに気づいた。

 

トレーラーが

なんかおかしい・・・。

 

水が漏れてるような

そんな水跡が地面についてる。。

私は一旦車を止めるように夫の言う。。

 

すると。。。

 

確かに水が漏れている。。

しかも・・・

 

何かモーターのような音がする。。

 

急いでトレーラーを開けてみると。。

なんと水のポンプのスイッチが

荷物に押されてついたよう。。

 

ご丁寧に

マスカットから

水をポンプ付きで

地面にばらまいていた様子。。

 

水の残量確認をすると

ほぼ残ってない。

 

これから砂漠に入るのに

水がないなんて

絶対あってはならないこと。。

 

なんとかして水を入れなければ。。

 

私たちは車を走らせ

小さな町で水を入れさせてもらえるところを探した。

 

しかし・・・問題が。。。

 

砂漠の周辺にある町なだけに

彼らにとっても水は貴重。

 

なので、彼らが持ってるタンクの水の量は

私たちに分け与えるほどの量ではなかった。

 

水探しは思ったより難しかった。

 

どうしよう。。

 

そう思った時

洗車をする店を発見。。

お金を払うから

水を入れさせてくれないか・・・

と言う交渉をすると

2件目の洗車屋が

交渉に応じた。。

 

タンクの水を入れるのに20分以上かかり

あたりはもう、暗くなり始めていた。

 

早く砂漠に入らなければ。

 

そう思うと

気持ちが焦る。

 

義母は

「今日はもう遅いから

砂漠に入らない方がいいのではないか?」

と言う。。

 

ほらね。。

心配しなくても大丈夫と言った矢先から

計画変えようとする。。

 

この辺は人家が多いのに

こんなところで

キャンプできるわけないし。。

何を言ってるのだ??

 

もう、ここまで来たら

砂漠にいくしかない。

 

やっと砂漠の入り口まで来た時は

もう完全に日が落ちていた。。

 

私は夫に

車のタイヤの空気を抜くように言う。

 

これ、砂漠を走る上で

一番大切なこと。

 

車のタイヤの空気圧を2ー2.5くらいに下げる。

タイヤの空気が抜けて

タイヤの砂に当たる面が広がり

砂漠を走りやすくなるのだ・・・

つまり砂にハマりにくい。

 

 

しかし・・・

夫、私が後ろにいるもんだから

私の言うことが聞こえてないのか

そのまま突っ込んだ。

 

そして、道も。。

私が違うと言う方向に

勢いよく走る。。

 

夫もそう。

義父もそうだが

「この道は違う」と言われても

そのまま直進する。

 

「道は繋がっている」

「なんとかなる」

そう思ってる。

 

全部が全部

道は繋がってるわけでない。

特に中東は。

 

もう、何年もここにいるのに

実際に行き止まりまで行かないと

言うことをきかない。。

 

イノシシのように猛突進型遺伝子なのか?

 

私の散々の意見を無視し

前回通った道とは真逆に位置する道に突っ込んだ。

 

私は記憶力がいい。

夫の数倍。

しかも日記をつけてるので

その記憶には自信がある。

 

しかし、夫も記憶に自信があると

根拠なく思ってる。

 

その結果が

これだ。。。。

 

私は不安ながらも

もう、ここまで来たら

道が繋がってることを祈ろう。

 

 

ワヒバ砂漠の入り口は

わかりにくい。

サイドに10メートル以上の砂漠の山に

囲まれた渓谷のようになってる場所に

道がある。

 

その道は幾重にも分かれていて

タイヤの跡がついている。

タイヤの跡を辿れば。。

そう思うのだろうが

そのタイヤの跡が

メインの道に繋がってる保証は

どこにもない。

 

間違えば・・・あるタイヤの跡は

人様の家畜の小屋・・・つまり

ラクダやヤギの小屋にたどり着く。

 

そして、

我が夫は無事に

ヤギの小屋にたどり着き

間違って

砂にハマってしまったところで

ようやくストップ。。

 

つまり、車が

砂に埋もれ

身動きが取れない状態。。

 

最悪。

 

もっと早くにUターンしてればいいものを。

 

夜であたりが見えないのに

さらに砂に埋もれ

ヤギの小屋に囲まれた場所。。

 

お義母さんが

「今日はここでキャンプだね。」

と冗談交じりでいうが

そんなこと言ってる場合ではない。

 

ここで、キャンプなんて

絶対に無理なのは

暗くてもわかる。

 

粒子の細かい砂の上に

丸いヤギのフンが立ちこちにあって

日が昇ったら

きっとハエだらけだ。

 

ここを

なんとか脱出しなければ。。

 

車が砂に埋もれた場合

何をすべきか・・

まずは車のタイヤの空気を抜く。

 

そして、タイヤの進行方向に

タイヤの引っかかりになるような

マットを敷く。

 

今回なんと!

マット4枚を持ってきていた。

 

シャワー用。。

 

これを車の進行方向

今回は後ろに敷く。。

 

そして、車を前から押す。。

義父と私。。

 

ウーンウーンと言いながら

タイヤに引っ掛かった砂だけが巻き上がる。

バックをしようとする車だが

なかなか動かない。。

 

タイヤ付近の砂を掘って

マットをもっと奥に差し込む。

 

そして、車を押すと同時に

夫はバックギアで進もうとする。。。。。

 

すると3回目のプッシュでやっと車は動けたのだが。。。

車の後ろにはトレーラーがついており

同じ方向にバックしてくれない。

 

車がバックすると

車についてるトレーラーは

グニャッと明後日の方向に動き

車とありえない角度に曲がろうとする。。

 

接続部分が壊れそう。。

そんな状態。

 

 

 

「まずいな。。」

 

トレーラーの操作にまだ慣れていない夫も

なんだか不安げ。。

 

そんな中

ヤギがメーメーと騒ぎ出す。。

ヤギに出て行けって

言われてるのかしら?

 

光も何もなく

星だけがキラキラと輝く

真っ暗な砂漠で

ヤギの小屋近辺の砂&フンが散乱する場所に

車がハマった私たち。

 

人の助けなど求められるほど

村は近くなく。。

人の気配ももちろんない。

 

あるのは・・

ヤギの自分たちの場所にやってきた

不審者への不服そうな

視線のみ。。。。。

 

どうする??

 

 

 

キャンプ初日

波乱の幕開けです。。