車騒動 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて、お待たせしました。。

 

オマーン引越し話し始めます。。

 

オマーンに転職が決まって

引っ越すまで2ヶ月・・・

かなり短い。。

 

しかも、

その間に2回引越しをする。。

 

1回目は

プール付きの家から

アパートに。。

 

これは転職を決める前に

引越しの契約が成立していたため

引っ越す必要があったのだ。。

 

2回目が

バーレーンのアパートから

オマーンへ。。。

 

こんなに短い間に

なんども引越しするのは

かなり体力的にも

精神的にも

財政的にも厳しい。。

 

せっかく引っ越しても落ち着かない気持ち。。

 

そうこうしているうちに

引越し1ヶ月前に父の容体が

思わしくなくなる。。。

 

帰りたい。。

帰りたい。。

 

そう思っていたが

引越しを眼の前にして

日本に帰るわけにはいかない。

 

特に。。

子供達には最後のバーレーン。。

最後まで学校を終わらせてあげたい。。

さよならをきちんと言わせたい。。

 

そう思い帰国を踏みとどまる。。

 

そして

もう一つ帰国できないと思う理由があった。。。

 

それはこの国を離れる前のいろいろな物の処分や手続き。。

 

一番のネックは車を売ること。

 

オマーンに車を持って行きたかったが

年式が古過ぎてオマーンには輸入できないので

売るしかない。。。

 

車はギリギリまでいる。

出国2日前に全ての手続きを終えるような

取引をしなければならない。。。

 

そして、持っている車は2台。。

 

1台はすぐに売れるであろう日本車。

この車に関しては何も心配してなかった。

 

もう一台が。。。心配も心配。。

故障が多い外車。。。

 

一応、後味悪くならないよう

きちんと修理して売りに出した。。

 

修理したとはいえ

自信のない車。

早く売るためにも

破格の値段で安く売るしかない。。。

 

車を売りに出したら

案の定、

広告を出して1時間後に

日本車は売れた。。

私の条件を飲む形で

出国前ギリギリに受け渡しをするという・・・

 

しかし・・・

もう一つの外車は

ここ中東では

やはり故障が多いことで有名な車なようで

なかなか買い手が見つからない。

 

何日も何日も

冷やかしの人がやってくる。

 

言い値も

かなり安いのに

さらに値段を値切る。。。

 

値切るのを予想して

若干高めに設定はしているものの

アラブのいやらしい交渉は続き

本当に頭が痛くなる。。

 

アラブと交渉するのは

私は大嫌い。

 

本当にタチが悪いし

遠慮がない。

 

これ以上は無理だといっても

なかなか帰ってくれないし

しつこい。

 

売れないものは売れないと

何度突き返しても

粘る。。。

 

電話メール攻撃御構い無し。。

 

だんだんと引越しの日が近づき

焦り出す。。。

 

どうしたらいい?

そうすればいい・・・

 

そう思っていると

ある一人の人が

「この値段ならすぐに買ってやる」

というメールをよこした。。

 

その値段は

私の希望した額より

果てしなく下。。。

 

でも、もう、売るしかない。。

 

引越しを控えた3日前に

その決断をした私たちは

この男性に会うことにした。

 

すると・・

車を見せて欲しいと言われた。。

 

いや、一回見たよね?(一度車を見に来た人)

そう思いつつまた車を見せると

自分がこの値段でなら買ってやると言っていたのに

さらに自分の言い値の下の値段をいう。。

 

もう、日にちがないから

値段をさらに下げても売るに違いないという

この男の態度に

ものすごーくカチンと来た私は

「いや、あんたには売らない。」

と即答。

 

「あんたに売るくらいなら

私の友人にあげるわ。」

と捨て台詞を吐いて

この男を置き去りにした。

 

わざわざ時間を割いたのに

無駄なことを。。。

自分のいうことも守れないような人は

この先変更手続きでも

名義変更の諸費用を私に出させるような

横着者に違いない。

 

今までに見て来た

信用してはいけないタイプのアラブ。

関わらない方がマシなのだ。

 

アラブもいろいろいるが

こういう自分の約束事が二転三転する人は

トラブルメーカー。問題を起こす。

いい人はまずいない。

日本でいうロクデナシ系。

 

さて困った。。

破格の値段だったのに

売れなかった。。。

 

あと2日。。

 

どうしよう。。。

最悪、ジュエリー関係の職人さんに

欲しいといっていた人がいるから

その人に売ってもいいんだけども

お金の代わりに

ダイアモンドで払うって。。。

 

 

って・・・

ロシアのマフィアじゃないんだから。。失笑💦

そりゃあ、使うけどもよ。。

やっぱり現金がいいよ。。

まあ、最悪彼に売ればいいんだけどね。。

 

そう思いつつ

時は過ぎ・・・

引越し前夜を迎える。。

 

 

すると。。

アパートのドアを叩く音がする。。

 

誰だろう。。

そう思っていると

なんとアパートの受付の男性。。

 

夫と何やら

一生懸命話している。。。

 

夫が後からやって来て

「彼の友人が車を買いたいんだってさ・・」

とな。。

 

「いや、

いいけども、金は持ってるのかね?

明日お金払って

名義変更できなかったら

無理よ?

もし本気で買いたいなら

すぐに見に来た方がいいと言ってみたら?

明日売れなかったら

友人(宝石関係の人)に売るから。。

ダイアモンド払いだけどね。。涙」

と私。。

 

この内容をこの男性に伝えたところ

その友人とやらは

今晩中に車を見にくるとか・・・

 

そう言われたら

私たちも待つ。。。

 

明日が引越しだというのに。。。

 

しかし、待てど暮らせど来ない。。

 

これ、この国では本当に5割くらいの人がそう。。

 

今から見にくる!

と言ってくる人の確率は5割。

 

後の5割は

どこで何をしているのやら。。

来る気がないなら

黙ってろって言いたいよ。。

 

来るといえば待つだろ?

用事があっても

その場を離れられないだろ?

 

何が面白くて

来たくないのに

来るというのか。。

 

いまだにこれが

アラブやインド人の謎。。

 

こういうのを2ヶ月で

最低20回以上は経験している私。

毎日架空の人物を待ち続けるこの屈辱。

 

これじゃあ、

オレオレ詐欺じゃなくて

来る来る詐欺だよ。

 

結局その日は来なかった。。

あんの、来る来る詐欺野郎!

 

次の日。。。

引越し当日の早朝。。。

 

今度は違う受付の男性が

「車を見せて欲しい」

と言い始める。。

 

なんでも自分の弟が買いたいのだそうな。。

 

「ラストチャンスよ。。。

今日お金払って名義変更できなかったら

売れないから。。。」

と釘をさすと

それはできるという。。。

 

おおお。。。

 

この弟。。

どうも車が気に入ったらしい。。

 

そりゃあそうだろう。。

全部修理して

内装・外装は綺麗。

あの値段じゃあ、破格の値段。。

 

さて、そんなこんなで

引越しだというのに

この男性と朝から手続きに追われる。。。

 

車代をもらい・・

保険の名義人を変え

車の名義変更をする。。

 

何もかも終え

契約成立。。

 

家に帰って来ると

引越し業者がやってきて

家の中はバタバタしたいた。。

 

この引越し業者。。

実は、引越しするたびに

使っている業者なので

ほぼ全員顔見知り。。

 

なので、気心が知れている。。

仕事は丁寧。

段取りもいいので

信用している。。。

 

今回の引越しは越境なので

全て梱包しないといけない。。

税関の関係なんだとか。。

なので梱包に時間がかかり

引越しに要する時間は2日。。

 

全てを40フィートのコンテナに詰め込む。

 

2日間頑張ってもらわないといけないので

ランチをご馳走する私。。。。

 

そして、ランチを食べている間に

昨夜やって来た受付の男性が

またやって来た。。

 

そして、何やら夫と話してる。。

 

10分ほど話して

夫が苦笑いしながら戻って来た。。

 

「なんだったと思う?」

と夫・・

 

「え?なに?

昨日来なかったことの謝罪?」

と私は真っ当なことを考えていうが

よく考えると

そんなこと

ここのインド人がするわけがない。。

 

「いやさ。。。

今日車が売れたのは

自分が教えたからだから

マージンをくれってさ・・」とな。。

 

でた〜

ザ・マージン!

      (仲介手数料)

いや、普通にありえんやろ?

今日車売れたのって

あんたの知り合いじゃないだろ?

昨日あんたの知り合い待ってても

来なかったし。

自分の知り合いのためにしたわけじゃないんかい!

親切を装って

金取るんかい?

 

「で?

なんて返事したの?」

と私はいうと

 

「いや、無理。って言ったよ。

 

きっとさ、さっき車買ったやつにも

マージンの話して

断られたんだろうね。。」

と夫。。

 

「そりゃ〜そうでしょ!

だってさっき買った人は

自分のお兄ちゃんから聞いたって言ってたし

あいつ、無関係じゃん。。。

なのに、マージンとか

ありえんやろ。。

 

頼んでもないのに

勝手に仲介して

手数料とか言われても

絶対払わんよ。私は。。

 

これって、インドでは常套手段なんかね?

前、車を洗わなくていいと断ったのに

勝手に洗って

金くれ!

っていう人いたよね?

 

勝手にやって

お金を請求するっていうことが

どんなに意味ないか

知らんのかしら?

恥ずかしくて言えんよね。。普通は。。

 

まあ、もう、うちらが引っ越すから

恥のかき捨てに来たんかね?

一か八かみたいな。。

 

随分捨て身やね。。」

 

と私は失笑しながらいう。。

全く何考えてるんだか。。

こういう輩は

無視に限るね。。

 

 

こうして長きに渡る

車売却騒動は

バーレーンを去るわずか1日前に

2台とも無事に(?)売れ

幕を閉じたのであります。。