不安 ウィンドホーエック | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて、車を受け取ったものの
荷物が届かず
1日を無駄に過ごすことが
決定した私たちは
必要なものを揃えるために
街に出ることにした。

ここに来て
宿の人たちや
キャンプングカーに携わる人に会って
「ナミビアの人は真面目でいい人が多い」
という印象を受けた私たち。

荷物が届かないなんて
ざらにあることだし(私は初めてだけど・・)
明日は届くかもしれない。。
とりあえず、今できることをしよう。

そう心を切り替えた。

街に行くのは気が進まなかった私。
でも、ナミビアはどこにでも店があるような
そんな国じゃない。

田舎は果てしなく田舎で
何もない。。
ただただ、自然が広がっていて。。。
とても綺麗で清潔に感じた。

街に出ても
その印象は変わらず。。。
アフリカというより
ヨーロッパな印象を受けた私。

とにかくゴミが落ちておらず
普通に清潔。。。

ケニアに行った時は
ゴミが溢れかえっていて
街中を歩くのも困難で
そのことにものすごく驚いたが
ナミビアは
全体的にかなり綺麗な印象を持った。

それでも心の中の
町に行きたくなかった気持ちには
変わらなかった。。

私が街に行きたくなかった理由は
治安の悪さ。。
私の調べだと・・・
売春系の女性が
ウロウロしていて
白人の男性を見かけると
寄ってくるという。。。
そんな感じの治安の悪さだった。

白人である夫に言い寄ってくる女性を
子供達には見せたくない。。
これが一番の私のネックだった。

まあ、実際は
私の調べは的外れで
そんなことはなかったんだけれど。。

だから、治安の悪さとはいえ
そっちばかり気になっていた。
今思えば私は平和ボケしていた。
そう思う。

若干不安なまま
ショッピングモールがある場所に着いた。
でも、このショッピングモールは
宿のおばちゃんたちに教えてもらった
ショッピングモールではなく
迷ってたどり着いたところだった。

街の中央に位置していた
そのショッピングモールは
まあまあ、大きく。。
人がたくさんいた。。。

「ここでよくない?」
あまり迷い散らかしたくない私は
目の前に見えているショッピングモールで
手を打とうとした。

しかし、問題があった。

駐車場が・・高さ制限があって
モールの立体駐車場には入れない。

キャンピングカーの高さは3m近くある。
こんな高さで普通の駐車場に入れるはずがない。

元々、ショッピングは全然する気がなかった私たちは
そんなことすら想定外。

困った・・・
駐車場がない。。

そんな時、モールの道を挟んだすぐ横に
「公共の駐車場」という看板を発見。
青空駐車場なんだけど
みんな停めていて・・・
違法駐車ではなく
むしろ、きちんとした駐車場。
ここなら高さは関係ない。

多くの人が停めていたこの駐車場を
何の疑いもなく使った私たち。
用心深い夫は一番目立つ場所
つまり、人目に一番触れやうい場所に
わざわざ車を停めた。

安全対策。

さて、駐車はできた。
あとは買い物だ。
家族四人分の全てを数日分揃える。
シャツも靴下もパンツもブラも
ぜーんぶ・・・。
しかも、寒くないような上着も探す必要がある。

着いた夜は寒くて。。
気温は5度を切っていた。

薄着しかない私たちには
辛い夜だった。。。

知らない国に来て初日。。。
何も知らないこの土地で
こんなに沢山のものを揃えるのは大変だ。

ショッピングモールには
当然だが多くの黒人がいた。
地元の人が多いモール。。。
・・・なのかな???

そう思ったのだが
この時に気づくべきだった。。。

ショッピングモールに来たのは
洋服を買うことと
もう一つ・・・
携帯を使えるようにすることだった。。

海外で携帯を使うには
シムカードというものを
その国のものと交換すればいいのだ。

そして、ネットが使える環境を整える。。
そうしないと何も始まらない。
検索できなければ
この日のように
迷ってもどこにも辿り着かない。

だから、携帯のシムカードを手に入れる。。。
これも
大きな今回の目的だった。

モールの前には
多くに人だかり。。。
何かを売ってる人。
タクシーの客引き・・
いろいろいて。。。
あまりいい雰囲気には思えなかった。。。

しかし、
モール内に入るといたって普通。
印象は一変した。
私のアフリカの印象を覆す
またもや物が溢れていて
イギリスなんかよりも
全然品揃えがいい。。
これが私の印象。

まあ、イギリスのブランドが
中心なんだけれども・・汗

そして、安い。

当時バーゲン中だったのもあり
思いの外ものが安く手に入った。

私たちは早速携帯のお店を見つけ
まずは電話が使えるようにした。

そして。。。
その携帯のお店を出ると
何でも屋さんのような店を発見。。。
双眼鏡を売っていたので
双眼鏡を買った。。。

これもサファリのため。。

双眼鏡を買った後
その店を出ると
夫が「あの店、まずいね。。」と
言い出した。。。

私は双眼鏡にしか目がいかなかったが
目ざとい夫はいろんなものがあることに気づいていた。

スタンガン。
拳銃。
マリファナを吸う用具。

なんだか怪しものばかり。。

そんな印象だったが
この時は私はバカだったからなのか
なぜそのようなものが公然と売られてるのかさえ
気づいていなかった。

ただただ
「変だよね。。」で終わっていた。。。

この後、ショッピングを開始。
私たちや子供たちの服・下着・靴下
全部揃えるのは苦労した。
サイズがなかったり
変なデザインだったりと
いろいろ苦戦したが
3時間ほどかけて
やっとそろえた。。。

夫は。。。偶然にも
袖の合うシャツを発見。
イギリス人たるもの
ここでもシャツにこだわる夫・・・失笑

長袖のTシャツを差し出しても
見向きもしやがらない。。
そんなきっちり系のシャツの方が
いいなんて。。ホリデーなのに。。笑

しかも、高い。。涙

私は自分の好みとか無視して
とりあえず寒くなくて着れそうなものをチョイス。

もっと選びたかったけど。。

さて、荷物が増えて
重くなった私たち。。。
当然だ。家族全員分の
数日分の服を買ったんだ。
しかも冬服。

その量たるもの半端ではない。

ほとんどの荷物を持っていた夫は
かなり疲れていた。。。

お腹すいた。。

みんなそう思っていたが
こんな荷物では
レストラン探す余裕すらない。。

一旦荷物を
車に置きに行こう。。。


そう夫が提案した。。。

そうだよね。。
ごめんね。。
いっぱいもたせてるからね。。

この時はそんな気持ちで車に戻った。

車に戻ると
早速買ったものを
棚の中にしまいこんだ。
その時、子供達はカーテンを開けて
外を見ていた。。。

外にいるおじさんたちに
のんきに手を振りながら。。。


さて、荷物を車に置き
今度は美味しいご飯を食べに行きたい。。

そう思って車を施錠し
また外に出た。。。

あっちの方、まだ見てないよね。。。
そう思っていた私と
同じことを考えていた夫は
「あっちの方に行ってみよう!」

と信号を渡り
ランチの場所を探しに行く。。。

思ったより悪いところじゃないかもしれない。
そんな気持ちが芽生え始めていた私。

しかし、その思いは
間違いだったと
のちに気づくのだった。。。