楽しく買い物をし
上機嫌で帰ってきた私達。
そこで、釣りYouTubeを
一日中見ていた義父から
提案がある。。
「今日は私が夕食を作ろう」と。。
実は義父、家ではご飯を作る係のよう。
義母は料理があまり好きではない様子。
また、義母は未だに時々臨時校長ということで
仕事にかり出され
家にいる義父が必然的に
料理する担当になっているようだった。
そんな義父からの提案。。。
私は正直に
「えっ・・・」と思った。
何故なら。。
義父に料理させると
ろくな事にならな事が多い。
つまり・・・
マズイ。
今まで義父の料理で食べられる物と言ったら
ローストするだけとか
その系統なら
食べられる事が多い。
しかし、そんな材料は
今回家の中には揃ってない。
買い物にいかな限りは
かなり微妙な物ができる可能性が高いのだ。
だから
「お義父さん！買い物行って
お肉買ってきましょうか？」と
提案してみた物の
義父は私に披露したい物が
既に決まっていて。。。
「いや、今日はパエリアを作る。」という。
それを聞いた私は・・
パエリア。。。。
何だか危険な香りがする。。。汗
そして、その私の感は
見事に的中する事となる。
以前、一緒に買い物に行った時に
パエリアの材料になるものを
既に買っていたと言い張る義父。
そんなもの買ったかな？
義父が買った物と言えば・・・
このジャスミンライスくらい。。
ジャスミンライスなんて買わなくても
日本米があると何度も言ったんだけど、
全く話しを聞いてなかったのか
買うと言い張った。。。
あのジャスミンライスが
材料なんだろうか？？？
そう思って
「もしかして、ジャスミンライスを使うんですか？」
と聞いてみた私。
すると
「そうなんだよ！」と
言いながら台所に行く義父。
タマネギなんかの材料を
入れて
チキン南蛮用に買ってきた肉を
投入し炒め始める・・・
ここまではまあね。。
手順があっていようが
いないだろうが
まあ、食べれそう。。
しかし・・・次の瞬間。
ジャスミンライスを
洗わずに
そのまま投入。。。
私、外米の食べ方知らないので
もしかしたら、
正しいのかもしれないけど
日本人的に
米洗わないと。。
かなり不安なんですけど。。
そんな心配をよそに
義父のパエリアは
調理され続ける。。
ターメリックやその他諸々の
香辛料が入り。。
パエリアって
こんなだっったけ？
とかなり
頭の中は？？？の連続。
そして・・・
出来上がって驚いた。
ものすごい量の
パエリアが完成していて。。
中華鍋一杯にご飯が膨れ上がっていた。
ううう、美味しくなかったら
どうしよう。。。
そんな不安を元に
夕食は始まる。。。
まずは夫の目が点。
夫は私を見て
『何で料理させたんだ？？？』
と言いたげ。。
私は目線で
『いや、貴方のお父様が
やりたいって言ってるのに
止めれる訳無いでしょ？』
と訴えた。。
実は夫。
美味しくない物を食べさせると
怒りに変わる傾向にある。爆
夫が日本を好きなのは
食べ物がおいしいので
好きな部分は否定できない。
さて、そんな夫が
義父のパエリアを
食べて機嫌が保てるのか。。
若干不安は感じつつ
義父がついだ
山盛りのパエリアを
一口食べる夫。
夫・・・さすがに親だからなのか
はたまた空腹だったからなのか
眉間にシワをよせつつ
無言で食べていた。
そんな夫を見つつ
私も一口。。。
・・・・
やっぱり、米臭い。
味が・・・
何かをきっと
入れ忘れてる。。
そんな味。
何でこんな味になるんだろう・・・
そんな味に
我慢しつつ口に入れる。
子供たちは。。
このパエリアを数口食べて
「お腹いっぱい！ごちそうさま」
だそうで・・・
子供は正直だな・・・
と思ったがそんな事は許されない義父は
「グランダ（じいちゃんの意）が
おいしいパエリア、もっと食べないと！
こんなに沢山あるんだから！」
と勧める。。
ええ、そうなんですけどね。。
でも、若干米も硬いし
味も・・・なので
きっと食べづらいのだと思う。。
子供たちは日本食に慣れていて。。
こういうの感じのまずさは
体験した事があまりないので
体は拒否反応。。。
しかし、グランダの勧めもあって
必死に目をつぶって食べていた・・・。
皆必死に完食するために
自分の皿にのっている
一生懸命作ってくれた
義父のまずいパエリアを
食べていた。
私はやっとこさ・・
このパエリアを完食した。
が・・・
鍋にはまだ3分の2残ったパエリアが。。。
これ、あと2日は
食べないと
なくならないわね。
と他人事に思っていたら
「もうちょっと
食べれるでしょ？？」と
勧めだす義父。
どうも私が社交辞令で美味しいと言ったのを
私が気に入ったと勘違いした。。。
いやいやいや！！
無理よ。
無理。
こんなの
食べれないし。。。
と思いつつも
「お腹が一杯なんです！」と
逃げ切ろうとしたのだが・・・
一瞬義父の切ない顔が見え。。
子供たちも
完食するために頑張ってるとは言え
なかなか
進んでない現実があり。。
ここは私だけでも
頑張らないと・・・
せっかく作ってくれた義父が
可哀想。。
と言う事で
本当は
もう食べたくなかったのだが
義父の作ったパエリアを
少しだけまた食べた・・・。
何だか罰ゲームみたい。。
そんな気持ちを
心の中に閉じ込め
何とか完食。
義父の顔を立てた。。
なんか・・
気分悪くて
ゲップでそう。。。涙
この罰ゲームは
当然息子である夫も受け・・
この後夫は
すこぶる不機嫌だった・・・涙
私は私で
消化不良を起こし
胃がきりきり。。。涙
ううう辛い・・・
義父に料理は作らせられない。。。
義父母が
ここに来て
私の料理がたいしたことないのに
美味しいと誉め称えるのは
お世辞ではなくて
事実だったのかもしれないと
思いつつ
これから料理は私がする！と
心に誓ったのであります。。
まあ、この後
またある事件があって。。
義父は料理する事になるのだけれどもね。。。
よって義父の手料理第二弾
これよりすごい悲劇が
私を襲う
「Wの悲劇」乞うご期待。。涙
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