力試し・・・? | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて、仕事内容を
家族全員に説明し
ちょっとほっとした私。

そして父は何を思ったか
「そうだ!」と言って席を立った。

なんだろな~

なんて思っていたら
5分後。。。
父は戻ってきて
何やら小さな紙包みを
持ち出してきた。

「何これ?」
と私はいうと・・・

「いやね。。
ほら、スリランカに行ったとき
これ、買ったんだよ。」


その包み紙達を私に手渡した。

そして
「多分な。。。
多分、騙されてるんだと思うんだけど
本物かどうか
わかるか?」
と・・・

今まで見た事もない包み紙。。
この包み紙の中身を
私に見て欲しいと言う。。

まあ、見て欲しいなら
見るけど。。。

といいつつ
いくつもある包み紙を
手に取る。
すると・・・
包み紙の外に何か書いてある。

「スリランカ産エメラルド」
と・・・


「はい!アウト~!
見ないでもアウト!」と
私は包み紙を空ける前に
首を振る。

「何で??」
と父は言うので

「あのね、スリランカは
宝石採れるけど、
採れない宝石もあるのよ。
そのなかで有名な奴が
エメラルドとダイアモンドとオパールね。
そのエメラルドって書いてるんだから
無理よ。
多分偽物だろうけど
一応見るね・・・。」と
包みを開けてみると・・・

緑色のカットした
いかにもなものが入っていた。

まずは・・・
触ってすぐに
「ん~、これプラスティックじゃないかな・・・」
と唇に
エメラルドもどきを
あててみる。。。

「なにやってるの?」
と不思議そうな父に

「宝石はね、冷感っていうのがあってね
ガラスやプラスティックより冷たいのよ。
唇は温度を感じやすい所だからね
あてて調べてるの。
プラスティックは
冷たく感じないし、
軽いのよね。。。
これ、軽いよ。
中も綺麗過ぎるからね。

エメラルドはね
中が綺麗じゃないので
有名なのよ。
つまり内包物が多いの。

この大きさで
中が綺麗なエメラルドは
偽物か
ウン百万単位の本物ね。

まあ、そんな代物
ストリートでは売ってないから
どの角度から考えても
偽物決定ね。」と私は言ってると・・・

「んじゃ、これも偽物か・・・」
と父が指差した
次の包み紙を見る・・

すると
「ダイヤモンド」と
書いてあった。。。

それを見て
ズッコケそうになった私。

「もうね。。
何でこんなの買ったのよ?」
と、もう失笑するしかない。。

一応、中を見ると
そこには更に肩を落とすものが・・
「ん~
絶対偽物。」
ときちんと見ずに私は言い放った。

「なんで?」と
食いついてくる父。

「あのね。。。
ダイヤモンドはね
金剛光沢と言って
光を放つ方法が
他のものと違うの。
輝きの中に色んな色が含まれてる。

同じ感じで光る
キュービックジルコニアがあるけど
その光り方とはまた違うのよ。
何がどう違うのか
ものすごく説明しにくいけど
ダイヤモンドは綺麗にキラキラ光るけど
キュービックジルコニアは
ギラついていて
その中に余計な色が入ってる・・かな
だから、似てるけど光り方が違う、
今までほぼ毎日ダイアモンドと接してきて
何となく分かるようになったのよ。

でも、ダイヤモンドと全く同じ輝きを放つものもあるのよ。
それはモアッサナイトといういしなんだけどね、
その石は・・判定する機械がないと難しいのよ・・・。
まあ、私機械持ってるけどね。
今、ダイヤモンドとして騙されるとしたら
この石ね。。。

でも、お父さんのは
そんなことしなくても
すぐ偽物だってわかるわ。

だって、光ってないもの。
ほら!」

と私は鞄の中から
宝石鑑定セットの七つ道具を出して
光を当てた。

ちなみに
私のハンドバックにこのセットは
いつも入っている。
宝石は出会いなので
良いものがあれば買うために
毎日持ち歩いている。
重いけどね。。。笑

さて、光を当てた
父の怪しいダイヤモンドは
白っぽい光を放った。

ガラス光沢・・

「この光に色んな色が見える??」
と私は言うと
「いや、、綺麗だけどな~」
と負けを認めたくないような発言をする父。

「白っぽく光ってるでしょ?
光が単色よね?
こういうのをガラス光沢って言うのよ。
ガラス光沢はね、
水晶系の宝石に多いのよ。
これね。。
触った感じ、
プラスティックじゃないし
でも水晶って感じでもないので
ガラスじゃないかな?」
そう言いつつルーペで内包物を見ると
綺麗すぎる中身。

ガラスだろうな・・・
そう思いつつも
真っ白なメモが見に
ラインを引いて
ダイアモンドもどきを置いてみると・・
ラインは一つしか見えない。
もしも、天然石なら
こんなにハッキリ一本ラインは見えない。
ダイアモンドは屈折率が高いので
こんな風に見えないし
そんなに高くない水晶でも
こんなにハッキリ一本線には見えない。
なので。。
ガラス決定。

「これ、ガラスね。。
とりあえず、
これはダイヤモンドじゃないよ。
ダイヤモンドはね、そんなに簡単に
ストリートで手に入らないものよ。
大手がほぼコントロールしてるからね。
私も今そこ、苦労してるんだから。
何とか突破口を見つけたくてね。
とりあえず、偽物ね。」
と私は父に言う。

「やっぱりそうか!」
と言いつつ次に出してきたのは

「ピンクサファイア」

と書いてある包み紙。

でた!!
得意よ!これは!!!
スリランカ=サファイア
本物なら
面白い!!!

と思いつつドキドキしながら
包み紙を空ける。

すると・・・
驚愕・・・・


どピンク
プラスティックのルース。

もうね。。
遠巻きに見て偽物だってわかる。
色が人工的過ぎる・・・。

「これ、何?💢」
と怒りに任せて言う私。。。

すると
「やっぱり、そうか・・・」
って苦笑いしている父。

この後も
アクアマリンやトパーズ
名前だけは一丁前の
ものをチェックするも
出すもの
出すもの全部
ガラスかプラスティックで
全て終了。

何一つ本物はなかった。。涙

こんなに偽物買い込んで。。。

全く・・・

きっと
父はずーっと本物かもしれないと
ドキドキして
このルース達を持っていたのだろう。
時が経って、私が判定できると思い
見せて・・・
全て偽物だと聞かされて
ショック半分
やっぱりな部分半分だった様子・・・。

しかし、それを表に出したくない父は
「お前の力を試したんだ」と
明らかに分かる
負け惜しみを言っていた。。。失笑

いや、すっごく分かりやすい
偽者達だったんですけど。。。
と思いつつ
この酷い偽者達に呆れてしまう。

こんなものを売りつけた奴が
スリランカにいると思うと
腹が立ってきて
「いつか見つけたら
コテンパンに言ってやる~!!」
と心に誓った私なのであります。

まあ、父は30年前に買ったので
随分前の話しなんですけどね。。笑













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