加熱処理の実態を探りに・・・6 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて、ラトナのベロベロ戦法を
目の当たりにし
若干引き気味で
マーケットでの石探しを続けていた私。

そしてとうとう
待ち望んでいた時が来た。

ギウダを持ったおじちゃん・・・。


これがギウダ。
大粒だ・・・。
多分予想だがこれは10ct弱・・・
カットすると半分は削られる・・・
従って仕上がり予想は・・・
多分5ct前後のはず。
この石の形は・・
若干厚みが薄いが
まあ、何とかなる形だそう。。。

これを

光に当てると・・・
中が見える・・・。
中はシルクかかっていて
細い小さな繊維のような物が
沢山入っていた。
「これが解けて、クリアーな色になるんだよ。」
そう言っていたラトナ。

これを入念にチェック。



「うん、まあまあ。」
そう言って
今度はラトナの友達に渡す。
そして、彼もその石を見て
「うんうん。」と言っている。

そして交渉開始。
「20万ルピー」と
最初のオファーが。。。すごい額

しかし、そんな額で買うはずもない
ラトナ・・・
もちろんものすごく低い額をオファーする。

しかし、売り手はその額では納得できず。。
もっと上の金額を言う。

この言葉に
強気で
「ノー。それじゃ利益が出ない。
売る気になったら戻ってきて。」と言う。

そして、その言葉通り
売り手のおじちゃんは去って行った。。。

それを見てラトナは
「戻ってきてよ~!」と
小声で祈るように言っていたが
結局このおじさんは戻らず・・・
この日の大きな獲物は逃した。

ラトナ曰く
そこまで極上ではなかったのだとか・・・。
極上のギウダは
軽油色なのだとか・・・





???


軽油色?


軽油の色なんて見た事ないので
その色だといわれても
ピンとこないが
灰色っぽい茶色の事だそう・・・

よくわからん!!


ということで、今回は大物を逃し。。。
結局この後はギウダは現れなかった・・・。

とりあえず私はギウダを諦め
他の物に目を向ける事にした。

このマーケットで一番良く見かけたのは
ピンクサファイア。
どれも、色がイマイチなので
買わなかった・・・。

いいピンクサファイアの特徴は
色がハッキリしている事。
それを探してみたが
これまたなかなかない。

色が良くても中身が・・・
と言うのが多い。

このマーケットで多くの人が私に
ピンクサファイアを勧めてきた。
その中にはピンクサファイアと言いつつ
スピネルを勧める者も・・・。

スピネルとサファイアの見分け方は知っていた。
スピネルは単色性。
つまり色を1つしか色を持たない。
一方ピンクサファイアは多色性。
2つの色を持っている。
と言っても・・
濃いピンクと薄いピンク・・・。
若干違う色!

これを私の七つ道具の2色鏡で見れば・・・
直に見分けがつくものの・・・

ラフマーケットではそんな余裕無し・・・。
一瞬でさばかないと埒が明かない。

そして、何となく色だけ見てサファイアか
スピネルかの見分けがつくようになってきた私。

それを見たラトナは
「おお!いいね~!
なかなか上達が早いね!」と
お褒めの言葉をいただき・・・
スピネルの色味
(全ての石の色が微妙に灰色かかった色)
が分かってきた私。

そして、ピンクサファイアの原石をGETし
早速カットしてもらう事に・・・。


まあ、今回もまた不本意な結果になったが
とりあえずピンクサファイアだけでもGETできて
本当に良かった・・・。

こうして、ほぼ今回も何も得ないまま
このラフマーケットの体験は終った。

結果は・・・
ギウダを手に入れる事自体が
なかなか難しく・・・
実験台がなかったので
加熱を体験する間もなく
この試みを終えなくてはいけなかった・・・

これが今回の結果だった。

加熱って
直に見つかって
簡単なんだと勝手に思っていた私が
間違いだったと気付き・・・
加熱でも価値が高い物があると言う
本当の意味を
身を持って体験したように思う。
サファイアのいい色は
加熱だろうがなかろうが
探すのは難しい事。

意外な結果に
ちょっと不満だったものの
コレ以上ラトナを私達のために
引っ張り回すわす分けにもいかず・・
結局ココで打ち切りにした・・・。


この後持ち帰ったサファイアを
そのまま
ラトナの友達にの息子さんに
カットしてもらうことになった。

息子さん



その待ち時間・・・
多くの人が押し寄せる・・・。

どうもラトナのお友達が
私達がアレキを探している事を
仲間に知らしてくれたよう・・・。

さて
アレキだと言ったのだから
アレキを持ってきているかと思いきや。。


そんな事は気にしない売り子のおっちゃん達。
バンバン
違う物を出す・・・
名付けて
「当たってくだけろ作戦」・・・。


これ、サファイア・・・
サファイアには色んな色がある。
それは知っている。
しかし、買う気はない。
しかしおじさんは、
「これをセットでなら売ってやる」と
何故か強気・・・。

だ~か~ら~
いらないっ
つってんだろ
💢

と追い払うのに苦労。。。

次~!
と・・・そこに現れたのは
明らかにアフリカからやって来た風貌の男性。


これもまた・・・大量のサファイア。
これを全部買って欲しいと言う・・・。
ほぼ全部オフカラー・・・
つまり中間色が多い石・・・。

ちょっと心惹かれたが・・・
金額が見合わず・・・
見送り・・・。

「貴方はアレキサンドライトはないの?」というと
どうも分かってない様子・・。
仕方ない・・・と
アレキの自分の指輪を見せると・・・
「ああ!!」と言いながら
この男性のバックの中を漁る・・・。

すると今度は

これを出してきた・・・。


・・・あの・・・
これの、どのへんがアレキなんでしょうかね??
どうみても、アメシストなんですが・・・
と少々困惑気味な私・・・。


すると
それを見て
「ああ!!」とまた言い出し
鞄の中をゴソゴソするこの男。
すると・・・
今度は緑の石が出てきた。

おおお!!
色は合ってる!
でも・・・今までの流れから
若干不安がよぎる・・・。

そして調べると・・・
案の定、
カラーチェンジしない緑のガーネット。


えええ???
なんなの??

ともう、イラついてきたので
彼の番は終わり。

ハイ次の人いらっしゃい~!
と次に現れた人は
アレキを持っていた。

おおお!期待大!
そう思ってみて見ると・・
大きさ的には
まずまず。。。
カラーチェンジもまあまあ

これなら買ってもいいかな・・・
そう思って
値段を聞いてみた・・・

すると・・・
ビックリたまげるような値段を言った。




100万円だそうな・・・。


こんな小さくて
こんな変色なのに
そんな価値あるか!
と思い、そりゃ、盛りすぎでしょ?
と問いつめるも
一歩も引かないこの男。

すると交渉途中で
ぶち切れて帰った・・・。

初めて見たまともなアレキ・・・
しかし、私が日本人だと知ると
ものすごい金額を吹っかけてきた事に
私はぶち切れ
この人が帰って行っても
何とも思わなかった!
帰れ~!!
2度と戻ってくんな!!

そう言いたい気分になった・・・。


日本人だと思うと
直に値段を盛る
しかも逆切れ作戦!

これで食いつくはずないだろ?

次~!
次の人もアレキを持参していた。
そのアレキは・・・
また私の基準に満たない色。

これも駄目だ・・・。

いい色のアレキがない。

やっぱり、ラフマーケットでも
アレキは全く見なかったし
ココでも、全く出てこない。
もうアレキは
スリランカでは採れないのかな?
もう、全部なくなったのかな・・・

そう不安に思いながら
ここでの取引を終えた。

ここに来てアレキを買えたのは
小さいサイズ・・・。
たったの4個
本当にアレキは買えるんだろうか・・・

そう言う不安が強くなっていく。
ここじゃ駄目だ。
他で探さないと・・・。
そう思い始めた私。。。

そうこうしているうちに
サファイアのカット終了!

これ!


綺麗なピンク!(絶賛発売中
2日でたった一つの収穫!

でも、まあキラキラして綺麗なのが手に入ったから
ヨシとしよう!

こうしてこの日はこのまま
これを持ち帰り
家の着いたのであります。

家の中で
ゆっくりクーラーで涼みながら
ゴロゴロしていると・・・

誰かが読んでいる声がする・・・。

誰だろう・・・


そう思って玄関まで行ってみた。
半分以上、きっとお隣のおじちゃんだろうと
思いつつも・・・

しかし・・・
そこに立っていたのは

サヒールだった・・・。



つづく