権利 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて・・

古時計をめぐって
もめそうになった義父母の話題を素早く変えるため
夫の従姉妹の方見分けの品を聞いた私。
そこで、思わぬ物を(中途半端に古い普通の鏡)
相続していた事を知った私。

マージーが何故これを従姉妹の形見に選んだのか
サッパリ分からない。。。
しかし・・・
皆それぞれ、多少価値のある物をもらっていたのに
従姉妹の彼女だけこれじゃあ。。。
叔母も納得はいってなかっただろう。

そして、そのことが
浮き彫りになる。

夫の妹、義妹はイギリスに住んでいる唯一の孫。
義妹と義父母以外は皆海外に住んでいる。

さて、その義妹が
「うちの乾燥機が壊れてるから
マージーの乾燥機もらっていいかな?」
と言ってきた。

乾燥機・・・
もらえる人など
この中には義父母と義妹しかいない。
義父母がいらなければ
当然義妹がもらう権利があるはず・・・。

私も皆もそう思っていたので
「いいよ!」と
返事をした義母。

この家の一つ一つの
家電はマージーが買ったものの
家電を見に連れて行ったり
配送費を浮かすために運んだり
設置する時に家にわざわざ出向いたり
3時間以上かけて
義父母の実家から
これらの作業をする度に往復を繰り返していた。

だから、誰がどう考えても
この家電はマージーの物であると同時に
ある意味義父母にも
権利のある物なのだ。

しかし・・・
そんな裏事情は知らない叔父と叔母は・・・
ある事を言い出す・・

「・・・
じゃあ、この乾燥機
いくらで買う?
この乾燥機を買ったお金を
私の娘に渡せば良い。」と・・・

そう、叔父と叔母は
かなり怒っていた。
他の孫達と明らかに価値の違うものを
相続した自分の娘を
不公平だと思っていたよう。
だから、この乾燥機のお金は
自分たちの娘に当然渡るべきだと・・・。


この乾燥機・・・
そんなに最新でもないので
売っても二束三文。
せいぜい1万円になるかならないか。。。
ただ、まだ使えるし
ここにあっても邪魔になるから
もらっても良いかと
義妹は気を利かせて聞いたのだ。

しかし、それに金を払えと言われれば・・・
義妹は新しいのを買う。

私でもそうする。

そして、義妹はそう言いだす・・・。
「・・・うーん。
これ○○(従姉妹)に
持って帰って良いよ。
私は新しいの買うから。」と・・・

これに切れた義母。
「何言ってるの。
こんな古いの売っても二束三文。
こんな乾燥機
使えるってだけがメリットなんだから
新しいの買う前に
これが壊れるまで使いなさい。
それに、この乾燥機がいるのは
貴方だけなんだから
使える人が使えば良いのよ。」

と・・・

これにちょっと不満そうだった叔父と叔母・・・。

全てを売って
そのお金を折半・・・

気持ちは分かるが
義父母は叔父と叔母とは
完全な公平ではない。

ここイギリスにいるからこそ
彼らはしてきていない苦労を沢山してきた。
だからこそ
イギリスにいるからこそ受ける
恩恵も受けるべきなのだ。

こんなちっぽけな恩恵だけど
義母としては納得全然いってないけど
それでも、
こんな少ない恩恵まで折半と言われる事に
ものすごく不快感を表した。

それに、売れば良いと
簡単に言うが・・・
売るのは叔父と叔母ではない。
売る作業をするのも義父母。
その労力は65歳を超える義父母には
そんなに簡単な事ではにのだ。

また、ここに来て買いたい人と商談する。。。
それだけでこの乾燥機の値段以上のガソリンを出して
この家に来ないと行けないのだ。

そんな事が計算できない叔母と叔父に
義母がイライラし始めているのが
手に取るように分かった。

一方・・・
義父はと言うと・・・
やはり兄弟なので
そこまでは怒ってなかったものの
やはりちょっと困惑気味。

そんな一触即発の状況に
私は
早くホテルに帰らないと
巻き込まれちゃうわ~!!

と思って急いで身支度!
すぐにホテルに送ってもらう事を
お願いする・・・。
子供が疲れているのでという言い訳で・・・。

こうして終わったマージーの葬儀。
長い長い1日・・・。
感動も困惑もあったけど
とても興味深い1日だった。。。

あのあと・・・
義父母と叔父達の間に何が起こったのかは
知らないし
知りたくない私なのでありました。