戻りたい | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて、オイルまみれの
ヤマンバヘアースタイルで
皆の脚光を浴びた(←勘違い?)
私は、
この日このホテルを去る。

夫はこのホテルが気に入っていた。
私もなんだかんだ言って気に入っていた。
プールも、食事も、SAPも、部屋も
どれもトップクラスではないが
どれも私達が追い求める基準以上で
満たされていた。

しかし、ここは3つ星半のホテル・・・。
次の所は4つ星以上。

次の方が良いに決まっている!

そんな淡い期待を胸に
私達はこのホテルをチェックアウトし、
次のホテルにチェックインする。

このホテルは湖に面しているホテル。
名前は「ザ・サファリ」と言うホテル。
この日の前日オフシーズンだと言うのに
予約がイッパイだったホテル。
こんな事はスリランカに来て始まって以来の事だっただけに
期待が高まった。


受付を済ませ
部屋を案内してもらう。
その部屋に入ると・・・
夫は顔をしかめた。
私も顔をしかめた。
それは・・・

臭い。

下水の臭いもした。
かなり強めだったので
ちょっと気分が悪い。
でも、それよりも何よりも
他の臭いが強烈だったのだ。
多分、エアースプレー・・・
又は何かの芳香剤が染み付いた臭い。
何かの花の強い臭いがして
とてもじゃないけど
5分もすれば気分が悪くなる。

夫も私も部屋に入ってすぐに
二人で顔を見合わせた。
ここの従業員の対応は、4つ星だけあって
さすがにいい。
しかし、この臭いには耐えられそうもない。
特に臭いに敏感な夫は・・・
明らかに不機嫌だった。

部屋もお世辞にも広いとは言えず・・・
景色もよくない。
バスルームもイマイチ・・・
何一つ夫は気に入らなかった。

着いて早々、
「前のホテルに戻りたい」と
後悔をしている夫・・・。
私も同じ気持ちだった。

でも、もうお金を払ってしまっている。
今更返金してくれるとは思えない。
でも、この臭いはどうしても耐えられない。

部屋を替えてもらおう。

と言う事でフロントに電話。
部屋の交換に快く応じてくれたフロント。
急いでフロントの人が他の部屋を案内しにやって来た。
空きが2つしかなく・・・
どちらも、今お金を払っている
グレードの高いものより
低いグレードの部屋。

そのうちの一つが
換気扇がついていて・・・
臭いが少しマシだった。
もちろん、染み付いている芳香剤の臭いは同じだが
強烈な臭いではないので
我慢できると言うレベル。

グレードが下がり
部屋は増々小さくなり
息子のベットでギチギチ・・・
バスルームも狭くて古い・・・
でも息が出来るので
これでいい。

夫は明らかに不満だったが
ここでは我慢していた。

しかし・・・
更に悲劇は続く。

昼食をとりに
ホテルのレストランに行くと・・・
昼のビュッフェがあった。
スリランカのホテルのレストランは
ビュッフェが主流。
でも、決して安くない。
しかも、いつもビュッフェを食べたい程
お腹がすいてないときの方が多い。

今回もそのお腹がすいてない時だった。
なのでビュッフェではなく
単品でオーダー。

子供達はスパゲティー。
私はスープとパン。
夫は・・覚えてない・・・。

でもこれが・・・
絵に描いたようにまずかった・・・

先ずは子供達のパスタ。
麺が・・・茹でて長い事放置したときのように
硬くなっている。
ゆでが足らない硬さではない。
放置して硬くなったもので間違いない。
それに冷たかったので多分残り物。

私のスープも
怪しい味がした。
パンは堅く、長い間外に放置していたのだろうという
感じがした。
フランスパンのような堅さではなく
放置による乾燥での堅さ。

夫は一口食べて放置していたので
美味しくなかったのだろう。

ビュッフェは・・・
カレーが並んでいて・・・
子供達は無理。
誰一人客はビュッフェを食べておらず
従業員がレストランのビュッフェを食べていた。

これに驚いた私達。
ここのホテルの従業員って
お客さんの使うレストランで食事するんだ・・・
と今まで見た事ない光景に
戸惑う私達。

それ以上に
私達の頼んだものが食べれないレベルで
夫ご立腹。
この私はシロダラのおかげで頭がスッキリしてたせいか
怒りはなかった・・・。
シロダラ万歳!

不満のまま部屋に戻り
プールに行く事に・・・
ここのプールは写真で見ると
いい感じだった。

皆でプールに向かうと・・・
今度はビックリするような光景を目にする。
先ずはプールのデッキ。
プールのデッキは
オシャレにウッドデッキにしたかったようなのだが・・・
板が所々腐って穴があいている。
板を止めている釘が錆びて
浮き出ている。
かなり危ない状態。

子供達に靴を脱がないように言う。
デッキを歩き時はサンダル・・・。
プールのデッキなのに
素足で歩けないほど危ない事に
最初の怒りが爆発。

次の怒りは
プールに水垢が溜まっているのか
プールの壁が
酷く汚れている。
それをスポンジで従業員が採っているのだが
採った後数十分でまた黒い垢がつく。
つまり、水自体が汚い。
この事に気付いたのが
プールで遊ばせて数分たっての事。

どれも気に入らない夫は
全員をプールから上がらせて
部屋に戻った。
安全上・衛生上、かなり問題。
私もそう思ったので
直に賛成。

こうしてホテルの部屋に戻った私達。
皆シャワーをあび
体を洗う。
全員シャワーを終えた所で
夫は



「もう無理。ここを出たい。
前のホテルに戻りたい。」と
本気で言い出す。

私はこれに
「返金はしないポリシーだから
お金の無駄になるよ。
それに、あと数日で帰るんだから
我慢しようよ・・・。」という。

これに
一時考えていた夫・・・。

戻りたい・・・。
その気持ちは十分分かる。
私も一緒だ。
しかし・・・
これ以上、余計な出費はしたくない。

夫はやっと分かってくれたようで・・・
この後私達はここで
2日も過ごす事となるのであった。