気持ちよくマッサージを終えた私は
自分の髪型にビックリする。
１時間近くマッサージを受けた私の髪は
かなり油ぎり
髪は絵に描いたようにボサボサ。
まるで「やまんば」。
このまま帰ると言う
とんでもない発言に
戸惑いながらも
部屋まで猛ダッシュ・・・。
きっと端から見たら
やまん婆が獲物を追いかけるときの
気迫に似たような
殺気があったに違いない。
そんな雰囲気をかもしだしつつ
アラフォー渾身の激走りに
足をつりそうになりながら
やっとの思いで部屋についたのに・・・
ドアが
開かない・・
ああああ！！！
そうだ！
忘れてた！
皆プールにいるんだ！！！
そう思って振り返ると・・・
お隣さん登場。
このパターンもバーレーンの時同様
こういう時に限って人に会う。
本当に
またですか
って感じ・・・・
しかも、今回は新婚風のカップル・・・。
二人は明らかに動揺していた。
そりゃそうだろう・・・
ドアを開ければ
そこに・・・
やまんば
そりゃ
ビックリするわな・・・。
お互いに目を合わさないように・・・
プールへ早歩きで行く・・・。
本当はダッシュでプールに行きたかったが・・・
あの頭でプールまでダッシュしたら
ただの
妖怪・・・
しかも新婚さんが見ている。
恥ずかしいのを必死にこらえ
早歩きでようやくプールサイドに到着。
プールは残念ながら
人がイッパイ・・・。
しかし、私の気配には気付いていない。
今のうちに
さっと鍵をとって
ささっと逃げる！
夫の靴の上に鍵があり・・・
急いで取って
プールを去ろうとしてその瞬間
「マミ～
」という声が・・・
もちろん、子供達・・・
し・・・
しまった・・
子供達の大きな声に
私は固まった・・・。
バスタオル一枚巻き付けて
頭が山姥な私が
鍵を拾う姿は
きっと
羅生門の（髪の毛を拾う）
老婆
のようだったに違いない。
そして・・・
子供達の大きな声に
プールに入った人の多くの人が
こちらをさっと向いたのが分かった。
さらに、運悪く・・・
夫のガキがあった場所が
プールの正面・・・。
プール正面中央で
バスタオルを巻き付けた
羅生門の老婆さながらの私が
鍵を拾っているところに
注目があつまる・・・・
まるで
独り舞台
恥ずかしい～！
恥ずかしすぎる～！
子供達は
私に手を振り
「マミー、こっちこっち！」と
きゃっきゃ、きゃっきゃ言っている。
プールにいる全員
一瞬私を見たが
見てはいけないものを見てしまったかのごとく
目線を反らず・・・。
夫は・・・
爆笑していた。
子供達はそんな事はおかまい無し。
マミーの登場に
喜んでしまって、
私に沢山話しかけたい・・・。
マミー、
今は、それどころじゃないから
早く帰らないと・・・
マジで
人間に
戻れないから！！
どうか、こんな母を放っておいておくれ・・・
そう思いながら
慌てて鍵をとり
子供達の母を求める声を振り切って
はだけそうなバスタオルを必死に押さえ
猛ダッシュで去り・・・
部屋についたのでありました。
この後シャワーで
油を落とし・・・
体を洗って少し気持ちが落ち着いた時に
気付いた。
頭がかなり軽くなっている事を・・・。
この日一日
頭のもやがハッキリ晴れたような気がして
気持ちよかったことを覚えている。
シロダラ・・・
なかなか効果があるのかもしれない。
まあ、そのあと
「やまんば」の試練が
待っていますがね・・・
でも、頭痛持ちの方は是非お試しあれ！
お勧めです！
以上、シロダラ初体験でした！