どっちもどっち・・・ | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

バーレーンでは
約束を守られないことが多い。
これ、日本人の私からしたら
かなりショックなこと・・。
最初の頃はいつも戸惑っていたが
もうなれた・・・。

海外で生活する上で
人を信じない習慣がついたのは
良いことなのだろうと思う。
自分の身を守るためには
疑ってかかる必要性があるのだ。
あまり日本で起こるようなこと
(全てが約束通りに行われること)を
ここで期待しすぎると
胃に穴があく・・・。
または痛い目に合う・・。
もちろん、約束通りに行く場合もある。
でも、確率はかなり低い。
なので、ちょっとだけ信じて、
ほぼ裏切られることを予想しながら
行動する。
これが常。

しかし、心はやはり日本人・・・。
これくらいは・・・と気付かないうちに
信じてしまっているよう。
だから、こんな所で裏切られるとは・・・
と常に裏切り続けられているのだ。
そんな状態が続いて
はや3年。
未だに新しい裏切りを体験する。

今日はその話。

先日の話。
家族でフードコートに言った時の話。

息子はピザが好き。
しかし、娘はピザがあまり好きではない。
娘が好きなのは白ご飯。
ご飯とふりかけならいくらでも食べれる。
こんなシンプルなものが好きな娘は当然
脂っこいピザはあまり好みではないのだ。
でも、出されれば食べれる程度な娘。

さて、ピザが好きな息子は
この日どうしてもピザが食べたかった。
娘は渋々付いていった感じ・・・。

息子の好きな店で
息子の好きなペパロニピザをオーダー。
娘は・・・ピザが好きではないので
違う店で買う予定だったが
メニューに載っている
あるピザに惹かれた。

それはキッズピザで
ピザが人の顔になっていてニコニコしている
ピザ

これが実物


このピザに心惹かれた娘・・・。
どうしても欲しかったらしい・・・。

この店の看板メニューともいえるこのピザを
娘は注文した。

レジの女性は
「10分ほど御待ちください。」というので
待った私たち。
娘はドキドキ・・・。

そして10分後・・・
ピザを渡された私は
子供達に配った・・。
子供達は勢いよくピザの箱を開けて
中を見る!
息子は「やった~」と大喜びで
早速食べようとする。
一方娘は・・・
「・・・」と今にも泣きそうな顔。
そして半分涙を溜めた娘は
「お顔が無い・・・」という。

あわてて娘のピザを見ると
確かに注文したものとは違う
チーズピザであった。
よりにもよってチーズピザという・・・
何ものってないピザで
悲しくなった娘。

親の私は当然買ったものと違うものが来たので
お店にもう一度確認に行く。
この時の私は別に怒ってはいない。
ああ、間違えたのね・・・くらいだった。
しかし・・・この国ではこのような態度では
当たり前の対応などしてもらえないことを
すっかり忘れてしまっていた私。

「あの~すみません、
このピザ、注文したものと違うのが来たのですが・・」
といつものように謙虚気味言ってみた。
これ、日本では普通の言い方だと思う。
するとこの女性店員は
「え?同じピザですよ。」と不可解な顔でいう。
これに私は
「いやいや、私が頼んだのはこの顔の絵になっているもので
チーズピザではないんですよ。」と言う私。
するととんでもない答えが返ってくる。
「いやいや、
中身は一緒です!
この顔の下は
同じチーズピザなんです。」

と自信満々に答える・・・

私は一瞬固まった・・・。
この人何言ってるんだろうと・・・

メニューには写真付きでピザが載っている。
それを見て人は注文をする訳で・・・
注文した人は当然、写真と同じようなものが出てくると
思うのは当たり前なのだと思うのだが・・・
というか、
それがメニューに
写真を載せる意味なのではないだろうか?

それに、この顔のピザはこの店の看板メニューで
大きなポスターにもなっているこの商品・・・。
こんな大々的に可愛い顔のピザの宣伝しといて
チーズピザ出てきたら
普通誰でもおかしいと思うだろ!?
私がおかしいのか?

でも、そう言われてみれば
この国は写真と実物が全然違うことが多い。
ホテルの写真・・・
これいつの写真?
どこの部屋?
と言うくらい全く印象が違う写真を載せて
客引きする。
レストランでも、
写真とは全然違うボリュームで盛りつけなんてのは
ざらにある・・・。

もしかしたら、その延長上なのだろうか?
でも、上記のことはどれも、
写真と随分イメージが違うと言うレベルで
このピザのように
のっているはずのものが
のってない

のは何かが違うはず・・・。

そんなことを考えていた私は
かなり変な顔をしていたに違いない。

このレジの女性は何事も無かったかのように
何ものっていないチーズピザを
そのまま私に返そうとした。
それを見ていた
ピザを作っている人が
何語かでゴニョゴニョ彼女に話しかけた。
そして・・・
「いいですよ。
気にしないで!
なんとかしますので。」と言い
そのピザをキッチンへ下げた。
つまり作り直すのだろう。

は??
気にしないで??
こんな時に私に使う言葉か?
ていうか、気にしないでって・・・
それ、こっちの台詞で
間違った貴方の台詞じゃない!
それに、あなた、
ちょっとは気にしてちょうだい!
それに何とかするって・・・
間違ったんだから
当たり前じゃ~!


と・・・
頓珍漢な対応に
ムカムカするが
まあ、ここはバーレーン仕方が無い。
怒ってはいけない血圧が上がる
怒ってはいけない血圧が上がる・・・・

と自分に言い聞かせ深呼吸。

待つこと数分、ようやく
ピザが完成した。
写真のとおり・・・
やればできるんじゃないの!
と、一応お礼を言う私に
「どういたしまして」
またもや上から目線の対応に
頭痛がする・・・。
ここが日本なら・・・こんな対応はまず無い。
自分たちの手違いなのだから
「ご迷惑を御かけしました」とか
「すみませんでした!」だよね・・・。
まあでも、ここはバーレーン。。
仕方ないのかもしれない。

ピザを頼むと言う
たったそれだけなのに
どっと疲れた私。
でも
やっとの思いで
ハッピーフェイスのピザをゲットした。

そして娘はこのピザを見て大喜び!
「マミーありがとう!」と・・・。
やったよ母ちゃん!
頑張ってピザとったよ!
とようやく安心した私だが・・

娘の行動に
度肝を抜かれる。


ハッピーフェイスを眺めた後
全ての顔のパーツをはぎ
横の寄せて
ピザを食べだす。
つまりチーズピザ。



・・・・
何やってるの!?
全部顔のパーツは?
いらないの?
だったら
チーズピザでよくない??

とかなりムカつく私。

「お顔が良いからこのピザ買ったのに
こんなことしたら意味ないじゃないの?
ちゃんと食べなさい。」と私。
すると娘は
「私、これ嫌いなの!」と言う。。。
これに
頭に来た私は一喝
「責任もって食べなさい!」
と、無理矢理食べさせたのでありました。

写真とは違うものを渡す店員も
結局顔のパーツを外して食べる娘も
どっちもどっち・・・


イライラから解放されるために外食したのに・・
結局イライラしてしまった私なのでありました。
とほほほ・・・