うるさいオバさんな日々 2 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて・・・
「あそこのオバさんはやかましいぞ!」
そのことが子供達全員に知れ渡り
数ヶ月がすぎた。
その間も中学生の子供達は
私に近寄ろうともしない。
しかし、他の小さい子供達は・・・
意外に「おばちゃんこんにちは!」
と、声をかける。

もちろん、この間もおかしなことは
駄目だよと言っていたのだが・・・。
それでも、わかる子はわかる。
コレは世界共通のよう。
基本、よほどのこと(危険)が無いと
なかなか文句は言わない。
まあ、私の考える常識の範囲で
注意していた。

近所の子供達とは仲良く遊んでいた息子と娘。
特にお隣のインド人家族の高校生くらいのお兄さん達には
クリケットを教えてもらっている!
この子達はいい子。
よく年下の子供達の面倒を見てくれる・・・。

しかし・・・時々あの中学生の兄弟も
その仲間に参加するのだ。
お隣の高校生兄弟がいるときは
彼らがよく見ていてくれているので
この中学生兄弟も
直接、息子達に何かを言ったり
何かをしたりするのはなさそう・・・。

全く無視な訳ではないが
近い距離でもない。
微妙な距離を保っていた息子達。

そんなある日、
息子が調子に乗って
この中学生兄弟のことを
「おデブちゃん」と呼んでいたのを耳にする。

これはいけないと
息子に話をする。
「人の体系のことをそういう風に言っては駄目よ。
言われて傷付く人もいるの。
Jだって、おデブちゃんって言われたら・・・
嫌でしょ?
こういう言葉は特に
どの人に対しても言ってはいけない言葉なのよ。」と・・・

確かにこの中学生兄弟は
肥満体だ・・・。
しかもかなりの・・・。
でも、息子ももう6歳。
言っていい言葉と悪い言葉の区別を
つけさせないと・・・。
どんな理由があっても
こんな形で人の心を攻撃してはならないと・・・。

それに、私はこういう言葉を口にする人が好きではない。
デブとかガリガリとか・・・
体系は本人の個性ではないかと思うのだ。
それに
痩せてる方がいいと思う人もいれば
ぽっちゃりの方がいいと思う人もいる。
美の意識なんで
人それぞれだし、
こうでなければいけないというのは無いと思う。
だから他人である外野がとやかく言うのは
私は好きではない。
だから、息子にもそのことは
気をつける人間になって欲しいのだ。

このことで怒られると思っていなかった息子は
ビックリしていた。
多分、彼ら中学生兄弟は悪い子だから
何でも言っていいと思ったのだろう。
でも、それは間違いであるということを
息子も何とか理解してくれた。

そして先日・・・
子供達の学校の友達が遊びにきた。
この日は朝から集まって
夕方までワイワイと遊ぶという企画・・・。
お母さん同士も仲がよく
子供が遊んでいるうちに
お母さん達も楽しく会話・・・。
コレいつものパターン。
皆でお昼に素麺を食べて
皆でそのあと水泳大会!

泳ぐのが大好きな息子は
朝から落ち着かない!
あまりに興奮しすぎて
大好きな素麺をあまり食べずに
ソワソワ
ソワソワ・・・・

皆の昼食が終わると・・・
いよいよ
プールの時間!

コンパウンドにはプールが付いている。
皆で使うプール。
このプールが我が家の前。
我が家の前はプールと公園という・・・
非常に便利な場所!

さて、皆急いで着替えてプールサイドに行く。
私も慌てて支度する・・・。
この日私はライフガード役!
子供達と一緒にプールに入って
何かあった時のために備える。
だから着替える必要があった。

友人には先に行ってもらって
子供達を見ててもらう・・・。

遅れてプールに登場した私は
唖然とする・・・。
それは・・・
プールいっぱいに
あの中学生兄弟の友人が
ざっと20人ほどいるのだ。

しかも、プール全部を我が物顔で占拠。
終いには私の友人(お母さん)に
「ここにいたら危ないから帰りな!」と
偉そうに言ったよう。
友人も当然「非常識だ」と怒っている・・・。

皆のプール。
だから、皆が使えるように
気をつけたらいい。
コレが普通の考え。
しかし、小さい子供がいるのを知りながら
小さい子供が遊べる浅いプールを占拠。

相手は160~170センチくらいはあるのだ。
だから、浅瀬にいる必要は全くないのだ。
一方、私たちの子供はというと・・・
1メートルちょっと超えた程度・・。
身長の差は歴然。
浅瀬にいる必要があるのだ。

カチンときた私は
「ちょっと、いいかしら?」と
浅瀬で水中バレーをやっている
中学生達(20人)に話しかけた。
すると
皆ピタッと動きが止まる。
全員が私に注目する中
うるさいオバさんの本領発揮!

「悪いんだけど、ここには小さな子供がいるの。
もう少し、浅瀬から移動してくれないかな?
子供達がたてる場所はここしか無いので!」と
最初は優しく言ってみた。
すると
「僕たち泳げないんです!
だから無理です~!」とニヤニヤしながら言う。
何だこのババア・・・と言わんばかりのニヤツキ。

泳げない・・・この年で??
友人もそう思ったようで失笑・・・・。
全く情けない・・・と思いつつ

「そうなのね。
でも、背は高いでしょ?
この子達よりも。
だからもう少しズレてやってくれればいいのよ。
もう少し深い場所でも立てるほど身長があるでしょ?
浅瀬を小さい子供達に譲って!」と
ちょっとキレ気味に言う。
すると・・・
ほんの数センチ動いただけ・・・。
譲る気なんでないのだ。

頭に来た私は
怒鳴る。
「あのさ、ズレてよ。
私たちもここに住んでいるんだから
ここのプール使う権利があるのよ。」という
すると
「僕たちも住んでいるので権利あるでしょ?」と
あの中学生の兄弟は言う。
こういう時の答えの仕方・・・
日本のナメた中学生と
さほど変わらないのかも・・・。

「ええ、わかってるわ。
だから、出て行けと言っている訳ではない。
ほんの少し子供たちに譲ってって御願いしてるのよ。
少しズレて
浅い場所を譲ってって・・・。
貴方達は深い所に行けるでしょ?」という私。

すると
「僕たちも泳げないんです!」とヘラヘラ笑う。
「だから
足がつく少し深い場所に移動してと言ってるの
その言葉に反応してほんの少しだけ譲る
が・・・
十分なスペースではない。

私の言葉に反応しないアラブの中学生達。
まるで、お前の言うことなんか
聞かないよ・・・
と言われているような気がした。

うるさいオバさん・・・
惨敗
アラブの中学生には
効果は全くナシ・・・
私が女だから?
いや、アジア人だからと言うのもあるのかもしれない。

気分は最悪。
友人達にも申し訳ない。
泳ぐには、かなり劣悪な環境。

そうこうしているうちに
私たちの子供達はシビレを切らして
ジャンジャン泳ぎだす。
深い所にもドンドン行って
ドンドン泳ぐ。

大きな中学生が
泳げないと言う理由で浅いプールを占領し
ボール遊びを楽しみ
小さな幼稚園や小学生が深いプールに追いやられ
バンバン泳いでいる。

全くの逆転現象。


この光景に
私たち親は失笑。
情けないな・・・。
そう思うしかない。

娘は泳げないために
唯一歩ける場所浅瀬を占領され
プールの端にずっと座っているしかない。
おまけに大きな体格のいいお兄ちゃん達が
近くで飛んだりはねたりするので
怖くて仕方が無い様子。

娘を初めちびっ子グループが可哀想・・・。
何とかしなくては・・・
困り果てていた私は
門番を呼んでくることにした。

しかし・・・
こんな時に限って
門番行方不明。
仕事は仕事?
門の番は
どうしたよ?


ムカついて途方に暮れている間・・・
息子が初めて24メートルを泳いだではないか!
おおお~と感動している息子の顔面横に
サッカーボールが当たり・・・
私はブチキレる。

「だから、
この場所を譲ってって言ってるでしょ??
大きいんだから
もっと深い所で遊べばいいだろ
と・・・・

しかし、全世界の思春期の学生特有の反応なのか・・・
はたまたアラブ特有なのか
しれーっと
無視

つまり、もう、聞かないよと
態度で示しているのだ。
20人全員やりたい放題。
まるで動物園のサル。
飛び込み台からジャンプして宙返りするわ
飛び込み台にはぶら下がってるわ
プールサイドでドリブルするやつもいるわ
雄叫びをあげるやつもいるわ
子供達が泳いでいる所めがけて
ジャンプしてくるわで
もう危ない。
そしてウザい。

子供達を引き上げさせたいのだが・・・
息子は初めて誰の助けも借りずに
端から端まで泳げたので
嬉しくて嬉しくて
この時点でやめたいとは全然思わないのだ。
気持ちはわかるが
でも、タイミングが悪い。
このままだと危ない・・・
どうしよう・・・。

途方に暮れていると・・・
夫が帰宅した。
夫が車から降りてきて
「ミナサン、コンニチハ
オゲンキデスカ」と
微妙な日本語を披露する。

私は夫の微妙な挨拶に何の突っ込みも入れず
早速、今の状況を夫に話す。
すると・・・
夫は何も言わずに仁王立ち。
私はその態度にムカッとする・・・

何か言えよ・・・


せっかく助けてもらおうと思ったのに・・・


しかし

何と、夫の姿を見た中学生の子供達は
さっさと浅瀬から移動。

あれ??
何で??


さっきまであれだけ文句を言っていた私の言うことは
さっぱり聞かなかったのに
夫は無言で立っただけで
こんなにあっさり移動した。

でも、コレにはカチンと来た私。
私はアレだけ頑張って
色々言ったのに
完全無視

夫は何もせず
立っていただけなのに
即解決

・・・・
ムカつく


すると友人が
「すごいね・・・
これが噂の白人パワーなんだね・・・
噂には聞いていたけど
ここまでとは・・・
と感心する。

夫もほら解決と言わんばかりに
ニッコリ・・・

そして、全てが解決した時に
門番登場
「マダム、全部大丈夫ですか?」と・・・

遅いよオマエ
本当に間の悪い奴。

アラブは男に弱い
そして、白人に弱い・・・
子供でさえも・・・。

いつも頑張っている
アジア人で(女)オバさんの私のことなんて
言うことを聞くはずも無く・・・
そんなことはわかっていても
全然納得できない結果。

解決したのに
素直に喜べない
むしろ
ものすごい
惨敗感が残った

うるさいオバさんの私なのであった。


もう、うるさいオバさんなんか辞めてやる~!!
(最初から誰にも頼まれてないけどね・・・