乗り換え1時間しかないというのに
手際の悪い誘導で
40分以上のロス。
その上、突然中国に入国させられて
怒りMAXだった夫。
夫の怒りの本当の原因は
ニコチン切れ。
係員の制止を振り切って喫煙した夫のせいで
さらに離陸時間が送れ・・・
肩身の狭い思いで
上海を目指した。
このフライトで隣同士になった女性がいた。
日本人の若い女性。
彼女は世界一周をしている最中とか・・・。
自分でお金をためて
貯まったら、仕事をやめ
あちこちを見て回る。
お金がそこを尽きると
日本に帰って
また仕事をする・・・。
手に職を持っているので、就職には困らないそうな・・・。
豪華世界一周ではない
バックパック型の世界一周。
すごいな・・・
なんてすごい行動力。
うらやましすぎる・・・。
仕事の概念の捉え方は
人それぞれだが
私個人は、仕事は生活の糧であり
生活があくまで重視されるべきだと思っている。
以前、仕事人間で家庭を失った身としては
仕事重視の考え方は
根本から崩れ去った。
もちろん、仕事が好きだったり
情熱をもったりすることはいいことなのだが・・・
家庭ありきの仕事。
これを忘れてはいけないと思っている。
仕事での私の代わりなんてごまんといる。
でも、家庭での私の代わりは・・・誰もいない。
だから、守るべきは家庭や自分自身。
仕事を優先しすぎて家庭を失っても
同情はしてくれても
誰も助けてくれないし、感謝も褒めてもくれない。
家庭を失って残るのは
・・・虚無感だけ。
だから、彼女のように自分の目標のために
仕事して、辞めて、また仕事して・・・
というのは、私はアリだと思う。
仕事に囚われすぎず
仕事を目標の糧として利用する。
この姿勢がいい。
そして何より、いつの日か、彼女のこの経験は
きっと彼女自身を助けると思う。
旅行ガイドやテレビ番組は
まあ、参考にはなるが
全てを語っているわけではないし
見ているものを惹きつけるために
多少誇張したり着色されている。
細かいことや本当のことは
やはり、現地に実際に行って
見て、感じてみないと
わからないのだ。
もちろん、実際に住むほうが
旅行よりは多くの部分が見えるのだが・・・。
旅行でも、洞察力のある人は
かなりの部分を見抜く・・。
特に貧乏旅行は
地元の人に近いところでいろんなものが見えるので
普通の観光より
いろんなことが見えやすい。
彼女の話してくれた今回の旅は
かなり面白かった・・・。
インドのガンジス川で見た火葬の話
フランスを含むヨーロッパでの滞在の話
ドバイでの話し・・・・。
実際に見た人ならではでの視点で話されるので
かなり興味深い・・・・・
特に、インドは・・・・
お互いにインド人に対する意見が一致・・・
やっぱり、本家でもここバーレーンでも
インド人の性格は同じだったよう・・・。
まあ、人の話だとかなり笑えるが・・・!
こんな感じで話がとても弾んだ・・・。
彼女のおかげで2時間あっという間!
もう少し、彼女の話を聞いていたかった・・・。
子供たちも彼女が気に入ったようで・・・
本当に素敵な出会いだった。
彼女は今度は上海で色んなものを見て回るのだとか・・・。
彼女が持っているのは・・・
携帯だけ!
携帯のインターネットで・・チョチョイのチョイ!
情報ゲット~!
本当に便利な世の中!
飛行機はいよいよ上海へ到着。
胸が高鳴る!
彼女に別れを告げ
飛行機を降りるが・・・
何処で乗換えなのか
さっぱりわからない・・・。
係りの人にチケットを見せると・・・
右に左にあちこちやられ・・・
迷いに迷って着いた場所は・・・
荷物を引き取る場所・・・。
目の前は入国ゲート
つまり、上海・・・。
あれ?
乗換えなのに?
外に一旦出るの?
入国審査は??
何もないけど・・・
もしかして外にでれるの?
と思いつつ
チケットを係りの人に見せると・・・
荷物受け取り場所の横の
微妙なカウンターに通される・・・。
そこで乗り換えの手続きをして・・・
手続きが終わると
一旦外に出ろと言われる。
ええ?本当に??
と言われるがまま・・・・
突然の中国にマジ入国・・・in上海
今考えれば・・・クンミンで入国審査したのは
クンミンから上海は国内線だったからだろう・・・。
そのことに気づかなかった私たちは
突然の中国訪問の機会に
かなり焦った・・・。
しかし、乗り継ぎなのに入国できたなんて
・・・・ラッキー・・・?
今までの私たちなら・・・
7時間もあるんだから、ちょっと観光がてらに
上海を見て回ろう~!
本場の中華料理食べ放題~!
私も夫も中国には行った事がないし
行ってみたかった。
しかし・・・このとき私も夫も
もう疲れ果てていた。
9時間以上のドライブ、
駐車場探し
乗換えで振り回され・・・
もうグダグダ
上海に行きたいのに・・・体が言うことを聞かず・・・
入国ゲート前のベンチでへたり込む・・・。
どうする?ときくも・・・
私も夫も
もう、搭乗手続きして
上海空港の免税品店のカフェで
のんびりしようという・・・
私たちとしては珍しい決断を下した。
このときの私は
疲れていたせいか・・・
かなり思考力が低下していた。
とにかく、ゆっくりさせてくれ・・・
その思いから
肝心なことを忘れ
出国手続きをするのであった。