マリンディで危機一髪? 1 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。



すっかりホテルが気に入ってしまい、
人並みにバケーション気分を味わった私は
正直マリンディに行くのはどうでも良かった。
このホテルのレストランは料理も美味しく、
外でわざわざ危険を冒してまで食べに行く気はサラサラない。
いままで危険な目に会ってきた私は、
安全な場所を見つけると
そこから出ようとは思わない・・・

しかし、この男は違う
「懲りない家族」代表取締役・・・うちの夫うー
危険や冒険をこよなく愛し、
安定を退屈だと思う・・・
危険おかし隊ハート①
と、そこまでひどくはないが、でも半分はそんな感じ。(いや、もっとそうかも)
言い換えれば、未知なるものが好き!&何でも見たい、知りたい!タイプ
だから、夫はマリンディ行きを諦めていなかった。

滞在して2日目、突然夫が
「美味しいイタリアンを食べに行こう!」
と言い出した。
そこは、当然マリンディにある・・・

しかし、なぜマリンディがイタリアンかと言うと
実はマリンディにはイタリア人が多く住んでいるのだ。
だからケニアなのに本格的なイタリアンが食べれる。

しかし、イタリア人はイタリア人でも普通のイタリア人とはちょっと違う。
イタリア人マフィアが多く住んでいるのである。
イタリア本国で指名手配になったような人が
イタリアには帰れないので、
ここに逃げるように移住していると言う。(潜伏?)

夫の同僚は、随分長くここケニアに住んでいた。
彼が昔ここケニアに住んでいたときに、
マリンディのイタリアンレストランで食事をしていると
隣の席のイタリア人マフィアたちが会話をしていたそうだ。
「どうやってその女性を殺したか・・・」という内容のものだったらしい。
説明するのもおぞましい会話だったようで、
耳を疑ったそうだ。
彼らは夫の同僚がイギリス人だからイタリア語がわからないと思って
堂々と隠さず公の場で話していたそうだが、
じつは同僚、イタリア語がわかる!小さいころイタリアに住んでいたのだ。
だから、全ての会話が理解できたと言う。
その後1週間後の新聞にそのときの男性2人が
女性殺害の容疑で警察に逮捕されたらしい。
もちろん、そのときにこのマフィア2人が話していた内容と
まったく同じ状況で女性が発見されたと言う・・・

そんなエピソードがあるような場所・・・
だから、私達はマリンディを目指してはいたが、
マリンディに宿泊するつもりは最初からなかったのである。
車の中からどんなところなのか町を一周して、見て帰る・・・
そんなつもり!

もちろん、そんな人たち(マフィア)ばかりではない。
それにこの場所はきちんとしたリゾート地!
当時は安全性についてさほど問題視されていないところであった。(今は違うが・・・)

どうしてもマリンディを見てみたい夫は、
「美味しくて安全なレストランだから!」と
必死で誘うので仕方なく、そのレストランへ行く。
ただ、ピザ食べるだけだしね・・・

そしていざ、マリンディへ!
美味しいピザを食べに!

この企画で一番胸をときめかせていたのが、
息子・・・・
実は息子ピザが好き!
もともと、日本食をこよなく愛している息子。
爺さん(私の父)に溺愛され、爺さんの食べるものは何でも食べていた。
イクラや筋子は超大好き。
刺身はもちろんの事
釜揚げしらすや卵かけご飯などなど
外国では食べられないものが大好きなのである。
イギリスに移ってから、食べ物が美味しくなくて
ほとんど食べなくなった。
好きな食べ物は白飯。(これは手に入るので・・・)
なんだか山下清みたいな感じだが・・・

とにかくその息子のが
唯一外国の食べ物で美味しいと認定したのはピザ!
だから息子はマリンディへの道中
「ピザ!ピザ!」と足をばたばたさせて喜んでいた。
イタリアン料理に思いをはせ車を走らせる私達。

そして、マリンディへ到着。
正直、マリンディになど、ほとんど期待していなかった私。
だから、とても驚いた・・・
何が驚いたかと言うと、
町に入ると必ず見かけていたあるものがない・・・
そう、ゴミが散らかっていないのだ。
出店があり、人がいっぱいいるのに、ゴミがない・・・・
おおおおお~
夫と私は声を上げて驚いた。
もちろんいつもの異臭もしない!

後で聞いた話だが、
ここに住んでいるヨーロッパから移住してきた
おばあちゃん達がチームを組み
ゴミ問題に取り組んだそう・・・
他の地域と決定的に違うのは
ボランティアの人に片付けさせるのではなく
ケニア人本人達に後ろからやかましく言いながら片付けさせたらしい。
なんともたくましい、おばあちゃん達!
杖を片手に振り上げて
ケニア人にやかましく言うおばあちゃんたちを想像すると
ちょっと面白かったが・・・

政治的にも外国人の影響が強いこの土地だから
こういうことが可能なのだろうが、
私はちょっと見直した。
ケニア人もやればできるじゃん!!
この国に必要なのはこうやって指導する人。
そして教育・・・・
まあ、ココに来る外国人の皆がいい影響を与えているわけではないが・・・
(多分逆の悪い影響のほうが多いと思う・・・)

そんな事を思いながらこの町を抜けて
海岸線へと向かう私であった・・・


つづく



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