パラダイスと言う名の恐怖の館 3 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

「パラダイスという名の恐怖の館 2」の続きです。

寝ようとするがなかなか寝付けない私。
なんだか、誰かに見られているような気がする。
気のせいだと思い寝る努力をする。
人間とは不思議なもので、寝てはいけないときには眠たくなり、
寝ようと努力すると寝れないもの。
それと同じで考えようとするとあまり考えられなかったりして
逆に考えないでおこうとするとめちゃくちゃ考えてしまう・・・
だから、私の頭は冴えきっていた。

周りをキョロキョロ見ては、大丈夫なのか確認し
頭の中で考えないようにするために
羊を数えてみる・・・・羊が千匹を超えそうなくらい数えた。
こんな馬鹿なやり方がなぜ有名なのか?
羊の数が正確に数えられるよう頭は以前にもまして冴えてくる。
そんなアホなことを考えているうちに
馬鹿馬鹿しくなり、うとうとし始める。

眠りについて多分1時間ほどたって、
音がするので目が覚めた。
コツコツという音がホテルの外から聞こえる・・・
何だろう?
このホテルには私たちしかいないはず・・・
寝ぼけていたせいか、すぐに寝てしまう。
その後も何度かこのコツコツする音が聞こえ目が覚めた。
寝ぼけているのですぐに寝てしまうの繰り返し・・・

一時して今度はあのいやな音が聞こえた。
蚊の飛ぶ音。
それも一匹ではない。かなりの数いる音・・・
この音はさすがに聞き逃せなかった。
子供たちが蚊にさされたら大変。マラリアにかかってしまう!
電気をつけて蚊をしとめようとすると・・・
蚊帳の中にどうやって入り込んだのか
何十匹もの蚊が入り込んでいる。
そして、この蚊はモンバサの蚊よりも動きが早くなかなか仕留められない。

とにかくこの蚊を仕留めようと奮闘していると
家族みんな起きてしまった・・・うう、ゴメンナサイ・・・
夫は寝ぼけて切れ気味・・・疲れているときはいつもそうだ・・・
しかし、このまま放っておいたら、みんな蚊の餌食になる。
夫に説明し、そのまま蚊を仕留めるために動き回る。
20匹は仕留めたが後から後から入ってくる。
時間がかかりすぎる。
受付に行って殺虫剤をもらってきたほうが早い。
そう思った私は、夫に受付に行くことを伝え、部屋を出る。

部屋から受付へは外を通らなければならない。
外に出て、はっとした私。
そうだ・・・さっきここで変な音がしていたんだ・・・
そう思うと怖くなった私。
しかし、子供のため、勇気を振り絞り
30代超久しぶりのマジ走り・・・猛ダッシュ!!!!
途中足がつるかと思った!(運動不足・・・)
薄明かりの中庭を抜け受付へ1分以下でついたと思う!
(ちょっと見栄が入っているかも・・)

そしてついた受付には誰もいない・・・
真っ暗な受付にはテーブルに小さなランプの光のみ・・・
周りには街灯が少ないのでほぼ真っ暗・・・
恐る恐る「すみません」と声を出すのものの、
建物が大きいのでその声が反射し、
エコーとなる・・
まるで暗闇から私の声が聞こえてくる・・・そんな感じ。
気味が悪すぎる。
相変わらず、誰かに見られているような気もする・・・
怖い・・・誰か助けてくれ!
そう思って、何度も声を出す。
しかし、5分たっても出てこない。
私の怖さも
もう限界。
結局そのまま何も得られず部屋に戻る。
もちろん30代渾身のマジ走りで・・・
帰りは怖さが増したせいか、
もっと走りが速かったような気がするが・・・(多分気持ちだけ・・)

部屋に戻ると夫は私を心配し、目を覚ましていた。
そして、蚊帳の中にいる無数の蚊と格闘している最中だった。
夫に何も得られなかったことを伝えると、
「隣の部屋の子供用のベットのほうが蚊がいないかもしれない」と言う。
そうだその手があった。
お互いに子供を抱え、小さなベットでやっと落ち着いて寝る・・・
そのころにはもう早朝5時だった・・・

朝になり、目が覚めると
子供用のベットの蚊帳の外には無数の蚊がとまっている・・
こいつらのせいで昨日は大変な目にあった・・
まったく、ドコから入ってくるんだ?こんな大量の蚊は?
蚊帳から出て外を見る。
いい天気であったが気持ちがさえない。
ふと、窓をみると窓と窓の隙間に大きなギャップ
3cm以上は間が開いていて、私が見ている間にも蚊が何匹も入ってきた。
ここか・・・怒る
このせいで、この部屋は蚊がいっぱいいるのか・・・
しかし、建てつけの悪いところだ・・・
窓枠さえもきちんと壁と付いていない。2cmくらいギャップがある。
まるで、後から取ってつけたみたいな感じの窓・・・

このときは、そんな風にしか思わなかった。
それよりも、気分が優れない。
こんなところにあと4日も泊まるのか?

ほとんど寝ていない私達・・・
ストレスが頂点に達していた。
食事といい、蚊の問題といい、いろいろ考えて
このホテルで4日間も泊まるのは無理断定した私。
そう思った私は夫にこのホテルを出るように言う。
夫もしょうがないと納得した。
そして、夫は私に
「昨晩は何度も目が覚めて、なかなか寝付けなかった。
外からなんだか変な音がしていたし、
変な感じがいつもして、誰かに見られているような感じだった。
初めて感じる悪寒みたいなもの・・・」
その話を聞いてゾっとした。
私が感じていたものとまったく同じ・・・・
ますます、このホテルを何が何でも出なければ・・・
そんな風に思った私。

朝食を済ませ受付へ直行し事情を説明。
この後の宿泊をキャンセルし、返金を求めた。

帰り支度をしていると、ホテルのマネージャーらしき人がやってきて
お詫びとこれから気をつけるので、キャンセルを考え直して欲しいと言う。
立派な対応ではあったが、そんな問題ではないことを説明。
窓と窓の隙間が3cmほどあり、蚊が自由に行き来できること。
バスルームに何十匹と蚊の大群がいること。
小さな子供がいるのでこれ以上の滞在は無理だと伝えた。
いい人(マネージャー)だったが、こうする以外方法がないのだ。

荷物をまとめ車へ向かう私達。
夫は最後の清算のために受付に行っていた。
(下の写真は受付)

そして、戻ってきた夫は
とても興奮しながら
衝撃の事実を私に伝えるのである。

つづく

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