景色が綺麗でロケーションも最高だっただけに、
水が「川の水」なのは非常に残念だった。
アフリカだから、しょうがないし、水の確認をしなかった私が悪いのだろうが・・・
完全に国立公園内のキャンプ場の水の知識がなかった私。
勝手に地下水を使っていると思っていた。
知らないということは恐ろしい・・・
とにかく、このキャンプ場を後にして少し気分が楽になった。
しかし、問題はある。
この日このキャンプ場をキャンセルした私たちには、泊まる宿がない。
サバンナのど真ん中で宿無し・・・
これから、どうすればいいのだろうか・・・
地図を広げると、キャンプ場の名前やホテルの名前が載っている。
しかし、この地図、かなり古い。
今も、そこにホテルやキャンプ場があるのか疑わしい・・・・
とりあえず、一番近いキャンプ場を目指す。
そのキャンプ場の名はRhino Campである。
地図上ではこのキャンプ場はここから、5・6キロ先のはず。
小道に入るルート。
ちょっと緊張する。
小さな谷を越えると
建物が見え始める。
「あれじゃない?」といいながら、すごく荒れた道を通る。
さすがサファリってかんじの道
やっとの思いでついたこのキャンプ場、
しかし、なんだか様子がおかしい。
そしてキャンプ場から人が出てきた。
その男性に「何かようですか?」と聞かれた。
何かようですかって、宿を探しているからきたに決まっているが・・
何でそんなことを言うのだろう・・・この男性は・・・・
このときはそう思った。
夫が「宿を探しています。このキャンプ場の中を見たいのですが・・・」
前回のキャンプ場で水があんな状態(川の水まんま)だったので、
今回は用心深くチェックするよう指示していた私。
すると、この男性はニコニコしながら
「ここは人間が泊まるキャンプ場ではありません。
Rhino Camp(ライノ=サイのキャンプ)つまり、
絶滅種に指定されている
サイを守るための保護活動の拠点なのです。」
「へ?」
キャンプはキャンプでもサイのためのキャンプ場・・・
大間違いである。
「はは、そうでしたか・・・」と夫は笑いながら言う。
「ここには泊まれませんが、この道を行けば、ほかの宿泊施設がありますよ。」
と丁寧に道を教えてくれた男性。
お礼を言ってこのキャンプ場を後にする。
2人で大爆笑した。
なんともアホな間違えをしたものだ。
しかし、男性はここにサイが住んでいると言っていた。それも白サイ。
超珍しい種類のはず。
私がサイが見れると期待していると、
「ライオンよりもヒョウよりも獰猛な動物はサイなんだよ!
早くここを出ないと!!」とあせる夫。
確かに、サイの力はすごい。
もし、突進してきたらランドクルーザーといえども破壊されるだろう。
足早にその場を立ち去る私達。
しかし、一時しておかしいことに気づく。
もうそろそろ大きな道に出ていいはずなのに・・・
さっき、キャンプ場できいた道・・・あれ本当だったのだろうか?
なんだか思わぬ方向に行っているような気がする。
ふと、「Lion Hill Lodge」のマネージャーの言葉を思い出す・・・
「この国で男性に道を聞いてはいけない・・・」
しまったー!忘れていた・・・
うっかりして道をきいてしまい、
今どこにいるのかさっぱりわからない~!!
そう、私たちは完全に迷った・・・
サバンナのど真ん中、
サイが突進してくる可能性があるこの場所で・・・
こうして頭が真っ白になる・・・
馬鹿な私であった。
つづく

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