サファリの前の試練 1 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

Voiに来て初日の夜
快適な部屋と美味しい料理、スタッフとの楽しい会話
そして、寝る前に蚊を殺虫剤で退治してくれるという満足のいくサービス
すべて大満足だった。

ケニアってなんていいところなんだろう・・・
子供が寝た後、バルコニーに出て外を見ながらそう思った。
夫が免税品店で買ったウイスキーを手に、二人で乾杯した。
星が落ちてきそうなくらい澄み切ってい夜空
真っ暗なサバンナの大地
耳を澄ますと動物の声がする。
それが何なのかはわからないが・・・
夫と次の日の打ち合わせをする。
もともと、この日は買出しをする日だった。
しかし、モンバサで買い物を済ませてきた私たちは
この日一日自由だった。
夫が「マネージャーの男性が言っていた、ソルトリックに行ってみたい。」と言い出した。
私も賛成だった。
その日は2人でいろんなことを話した。
この日に見て驚いたことを・・・
そして、感動したことを・・・
次の日に期待をし、その日は早く寝た。
息子用の簡易ベットを用意されていたが、
家族みんなでベットに川の字になって寝た。

次の日の早朝、6時前くらいに目が覚め
一人、日の出を見た。
綺麗な日の出・・・

1時間ほどバルコニーで過ごした。
息子や娘も起きてきて、早速、動物をチェックする。
モルモットのような小さな動物をスグそばで発見して、
ワイワイ騒いでいると
夫も起きてくる。
さわやかな朝だった。

シャワーを浴び朝食に行く。
美味しい朝食を済ませ、マネージャーの男性にソルトリックの詳細を聞く。
その男性の言うには
「ここから、一本道なので簡単にいけます。
途中で山に登るわき道がありますので、そこに行かれると、
とても眺めのいい景色が見れますので、行ってみるといいですよ。
道が悪いですので、気をつけていかれてください。
もし、道に迷っても、男の人に道を聞いてはいけません。
彼らはだいたい、間違ったことを教えます。
道に迷ったら、女性に道を尋ねてください。又はお巡りさんがいいです。
彼らはだいたい、間違ったことはいいませんから。」
と丁寧に教えてくれた。
なんとも面白い・・・

そして、部屋に帰り行く準備をする。
早めのランチを食べてからの出発。
ここにはドコでも食べれるようなところはない。
だから、ホテルはたいがい、3食付。
食べていないといつ食べれるかわからないので、食べれるときに食べておく。

ランチ後スグに出発!

この道はツアボ西国立公園近くに通じる道。
道が悪いといっても、そんなに悪いとは思っていなかった。
そんな浅はかな考えで、気軽に行ったソルトリック
最初の道は砂利道。
頭がカクカクするが、まあ、こんな道なら日本にもある・・・
次にアスファルトの道になった。
何だ、楽勝ジャン!と思っていると、
アスファルトの道に大きな穴。
以前にも幹線道路で見たが、ここは少し違う。
道にある穴の数が半端ではない。
穴の深さも異常に深い。
この穴にハマッたら、車にダメージを与えそうな、そんな穴が無数にある。
夫と私は、一度車を止め、道路をよく見る。
「どうする?」と私。
「何とかやってみよう」と夫
すると後方から、古いトヨタのカローラが私たちを追い抜かしていった。
あの車にできて、このランドクルーザーにできないはずはない。
そう思い、車の運転を再度開始する夫
はじめはおっかなびっくりの運転。
ぜんぜん前に進まない。

また、違う車(古いセダンの車)に追い越される。
すると、その車は穴の上を軽々と猛スピードで越えていく。
夫は「ランドクルーザーの力を信じよう」と同じような運転をする。
すると、車はガタガタと音を立て、お尻が軽く宙に浮く。
まるで、洗濯板の上を走っているようなそんな感じ・・・
ガタガタと小刻みに揺れる車・・・もう壊れるかもしれないとオロオロする私。

あまりに大きな穴が続くときは皆横の砂地を通る。
夫が「こっちのほうがいいかも」といいながら、
本道ではない側道を通る。
しかし、その近辺で生活している人々も側道を使う。
非常に危ない。
そして、側道は平らではない。
45度ほど車が傾むきながら走ることもある。
いつか、横転するかもしれないと、冷や汗をかく。
夫は側道と本道を交互に瞬時に判断しながら車を走らせる。
体は右に左に中に浮き、
体はガクガクしっぱなし・・・私のお肉もプルプルしっぱなし・・・
車に乗っているだけで、痩せそうなきがする・・・(私の勘違い)

(あまりにブレ過ぎてこの一枚しかまともに見れません。すみません・・・)

そんな道を2時間ほど走ると、やっと、山に登る分岐点。
ここの道は最初はラフだったが、すぐにアスファルトの綺麗な道に変わった。
やっと、振動から開放されたが、まだ、体は振動しているような感覚。
車で山を登る途中、多くの人々が歩いて山を登っているのを見かける。
みんな、観光客が珍しいのか、手を振る。

驚いたのは道脇に生っているもの。
バナナやマンゴーやサトウキビなど
みな自然になっている。
それを、道を登る人たちは思い思いに果物を採って食べながら山を登っていった。
なんと、豊かな自然なのだろう。
私たちはアフリカといえば、飢えた子供たちを想像する。
食べ物もなく、水もない。そんなところしかないと想像しがちである。
しかし、実際は豊かな自然に囲まれているのである。
(もちろん全部ではない)
その自然の恵みの恩恵を受け、暮らす人々は、本当に元気ではつらつとしている。
物乞いの人々もいない、暗い顔をしているものもいない、
皆生き生きとしているそんな感じがした。

山を上って30分くらいでとても綺麗な景色が目の前に現れる。
青く澄み渡る空から、緑の大地に雲の陰が映っている。
「おお!」感動の瞬間だった。
しかし、車を止めるようなところはないので、
そのまま、通り過ぎる。

感動した。
何もかも。自分のアフリカに対する考えがいかに間違っていたか・・・
なんてすばらしいところなのだろうと・・・
まさに生命で満ち溢れている。
そんなことを実感したのだった。

そんなことを考えて感動していると、道に迷った私達・・・
マネージャーの助言どおり、女性を探すのであった。

つづく



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