MI6 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

ある日夫の母親から電話があった。
スカイプで孫の顔が見たかったのだろうと思っていた。いつもそうだ。
しかし、今回は夫に大事な話もあったようである。
「日本を離れる決心をしたんでしょう?仕事どうするの?」と義母
「まだ決まってないけど・・・」と夫
「この前、求人見つけたわよ。MI6が欠員でたから募集してたけど。採用試験受けてみたら?」
「!?」と私

MI6とは何か?
MI6とはイギリス情報局秘密情報部のことでMilitary Intelligence section 6の略である。
正式名称は 「Secret Intelligence Service」(秘密情報部)らしいが・・・
わかりやすく言うと、アメリカのCIAみたいなもの
仕事内容は国外での諜報活動つまりスパイ活動
あの映画「007」のジェームスボンドはMI6に所属している。

そこに求人があったと義母は言う。
しかも欠員が出たということは、「誰かスパイ活動中に死んだ」ということなのだろうか・・・

続けて「海外で生活したいなら、結構いいと思うよ」と義母
ちょっと待て!
たしかに海外では暮らせる。
しかし潜伏という形は
私達の考える海外生活とは程遠い。

それに海外でスパイ活動するのに
嫁と子供同伴
なんて聞いたことない。

「性格的にもあってる仕事だからやってみたら?」と義母
確かに疑い深い夫の性格
趣味が政治経済。
裏の裏まで知りたい夫は
いつも怪しい本やサイトを調べている。
世界中の裏情報に興味があるのだ。

「ヒロはどう思う?」と義母は私に振った。
どうもこうもない
秘密情報部というくらいだから、
家族には仕事内容はいつも秘密。
子供が大きくなって、
友達に「お父さんの仕事何?」と訊かれても
MI6とは答えられない。
それよりも何よりも夫が
どこにいるのかさえ、見当もつかない
いつ帰ってこれるかさえも・・・
突然夫が死んで帰ってくることだって十分ありえる。
そんな生活堪えられるわけない。プンプン!!
絶対いやだ。

しばらくして
「うーん。お義母さん。それはちょっと・・・。海外に潜伏していつ死んだかもわからないようなのは、ちょっと・・・」とにごした。
本当は絶対いやである。
「じゃあMI5(国内のスパイ活動)は?」と母
そういうもんだいではないプンプン!!

「ほら、ヒロ達はうちの近くに住んだらサポートしてあげられるし・・・
ヒロが私達の近くにいたらあなたも安心でしょう?」と義母
それが目的だったのだろう。
孫との生活を夢見て必死で考えての提案
実はこのころ、イギリスでMI5のドラマがあっていた。
それを見て「これだ!」と思ったのだろうが・・・

「その求人どこにのってたの?」と夫は笑いながら訊いた。
新聞の求人欄。MI6もMI5もよく求人でてるのよ。最近・・・」と義母
そんなところにそんな求人が出るイギリスってどうなの?
それによく出てるって事はよく死んでるってこと?
とますます不安に思った私であった。

「ほら、一応公務員だから、
福利厚生もしっかりしてるし、
年金もちゃんとでるし

と思ったんだけど・・・」と義母
年金もらえる確率より、
先に死んでる確率の方が絶対高い!

義母は「ほら、秘密のある仕事ってスリルがあってカッコイイじゃないハート一応、考えていて」と、のんきなことを言い残し、電話を切った。
そのあと、ちょっと興味があったらしく、考えていた夫に、
「いやいや、考える必要ないから!プンプン!!
と私はマジギレした。

映画で見るから「007」は楽しいが、
実際自分の生活があんなだったら、ノイローゼになる。
絶対無理~プンプン!!
と思う私であった。